THE AGENTナレッジ失敗事例集(アンチパターン)
Agent Knowledge 11

失敗事例集(アンチパターン)

事例 THE AGENT 編集部 | 人材紹介の実務ナレッジ・全11章
この章のゴール

先人が落ちた穴を先に知る。各事例の教訓がどの原則に対応するかを理解し、同じ穴に落ちない状態を作る。

  • ここに載っているのは、この業界で実際に繰り返されてきた典型的な失敗。能力不足ではなく、原則を飛ばしたときに起きる事故ばかり。
  • うまくいかない案件があったら、9ケースに照らして「どの原則を飛ばしたか」を振り返る。
  • 自分の失敗もこのページに追加していく。失敗の共有こそ、チームの最速の学習

面談・提案フェーズの失敗

ケース何が起きたか教訓 → 対応する原則
01 初回面談で求人を大量送付面談直後に良かれと思って15件送付。返信が来なくなり、他社経由で転職していたことが後日判明初回面談は求人紹介の場ではない。信頼と次回の握りの前の大量送付は「理解する気がない」というメッセージになる → 初回面談: 面談の目的
02 タテマエの転職理由のまま提案「成長したい」を額面通りに受け取り提案し続けたが応募ゼロ。本音は「評価への不満」だった最初に語られる転職理由は建前が多い。本音の軸に到達する前の提案はすべて的外れになる → 初回面談: 本音の引き出し
03 全持ちを確認せず順調に選考が進んでいたが、候補者は他社経由でも並行応募。先に他社経由の内定が出てそのまま承諾された活動状況(応募企業・経路・他社エージェント)は初回で正確に把握し、経路の一本化を握る。知らない並行戦は始まる前に負けている → 初回面談: 活動状況ヒアリング
04 「人柄が良いから大丈夫」と無対策コミュ力の高い候補者を対策不要と判断して送り出し、一次で見送り。「話は上手いが実績の再現性が見えない」人柄と選考突破力は別物。再現性(定数と変数)の言語化はどんな候補者にも必須 → 選考対策: 成果の再現性

選考・スケジュールの失敗

ケース何が起きたか教訓 → 対応する原則
05 意向確認を怠り最終ドタキャン選考がスムーズだったため面接後の電話を省略。最終面接当日に「やはり現職に残ります」と辞退連絡転職の熱は放っておけば冷める。返信の遅れ・準備量の低下というサインは出ていたはず。各面接後の電話は検知の生命線 → 選考対策: 対策と意向上げはセット
06 内定が1社だけ先行応募タイミングを調整せず、本命でない1社だけ内定が先行。期限内に他社の結果が出ず「比較できないので」と辞退内定は同時期に揃える。応募の瞬間から各社の最終面接と内定時期を逆算して設計する → 応募合意: スケジュール設計
07 年収期待値を握らず破談年収の話を後回しにした結果、オファー額が想定を大きく下回り、感情的なもつれから破談に年収の防衛ライン(4段階)は応募〜最終面接の間に握り、企業と事前調整しておく → クロージング: 年収期待値の4段階調整

クロージングの失敗

ケース何が起きたか教訓 → 対応する原則
08 承諾後に放置承諾が出たので案件完了と判断し連絡を絶った。強い引き止めに遭った候補者は相談相手がいないまま残留を決断。入社2週間前の辞退に承諾はゴールではない。カウンターの事前ワクチンと、承諾後1〜2週間おきの接触が入社日までの生命線 → クロージング: 退職交渉・内定ブルー
09 軸なきクロージングで押し込み月末の数字のために迷っている候補者を押し切って承諾させた。入社3ヶ月で退職、返金が発生。企業からの信頼と紹介経路を失った押してよいのは「軸で答えが出ていて、変化への恐れだけが残っている」場合のみ。軸なき押し込みは短期の売上と引き換えにすべてを失う → クロージング: 軸への照合
📌 この章の使い方

失敗のパターンは、ほぼすべて「原則を飛ばした」ことによる事故です。うまくいかない案件があったら、この9ケースに照らして「どの原則を飛ばしたか」を振り返ってください。そして自分の失敗も、このページに追加していきましょう。失敗の共有こそ、チームの最速の学習です。

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