この記事の要点
- クボタは1890年、水道管の国産化という衛生の課題から始まった。水・食料・環境という一貫した領域で事業を広げ、現在は売上の大半を海外が占めている。
- 水道管を、作る
- 水から、食へ
- 農機という、事業の特性
- 海外が、中心になる
- 海外比率の高い企業の、キャリア
クボタは、水道管の国産化から始まった会社です。1890年、久保田権四郎が大阪で鋳物の製造を開始しました。
現在の主力は農業機械と建設機械です。「食料・水・環境」を事業領域として掲げ、海外売上が大半を占めています。
1890創業鋳物から
Field食料・水・環境3つの領域
Global海外が大半売上の7割超
Chapter 01年表クボタの歩み
1890大出鋳物として創業久保田権四郎が大阪で
1893水道用鉄管の製造国産化に成功
1922農業用エンジンの製造農機事業の始まり
1960年代〜トラクターの本格生産農業の機械化を支える
1980年代〜海外展開を加速北米・アジアへ
現在農機・建機で世界的な地位海外売上が大半
Chapter 02起点水道管を、作る
明治期、日本の都市ではコレラなどの水系感染症が流行していました。安全な水道の整備が急務でしたが、鉄管は輸入品に頼っていた。
久保田権四郎は、この国産化に取り組みます。衛生という社会課題が、事業の起点でした。
インフラの国産化は、命に関わる課題への対応として始まることがある。事業の動機が、そのまま社会的な意味を持つ。水道管の国産化
AGCの板ガラス、住友化学の煙害。社会の問題を解くことが事業になったという系譜にあります。
Chapter 03展開水から、食へ
水道管の次にクボタが取り組んだのは、農業用のエンジンでした。水と食は、どちらも生活の基盤です。
領域が違っても、扱う技術と社会的な位置づけが一貫しています。これが「食料・水・環境」という枠組みの意味です。
Chapter 04構造農機という、事業の特性
農業機械は、使う季節が限られ、故障すれば収穫に直結します。田植えの時期にトラクターが動かなければ、その年の収入が失われる。
だから販売より保守が重要です。全国に販売・整備の網を持つことが、参入障壁になります。
コマツの建機、シスメックスの検査機器。売った後の体制が競争力を作るという同じ構造です。
Chapter 05現在地海外が、中心になる
クボタの売上の大半は海外です。北米の小型トラクター、アジアの稲作向け機械。
国内の農業は就業者が減り続けています。国内市場が縮小する中で、海外に軸足を移した企業の代表例です。
候補者にメーカーを勧めるとき、海外比率は将来の仕事の形を示す指標になります。海外比率が高ければ、駐在や英語の必要性も高くなります。
Chapter 06実務海外比率の高い企業の、キャリア
売上の大半が海外という企業では、キャリアの形が国内中心の企業と違います。
海外駐在はキャリアの機会である一方、生活の大きな変更です。子どもの教育、配偶者の仕事、親の介護。
今は行けるが、5年後は難しいという人もいます。タイミングの問題として整理すると、判断がしやすくなります。
海外勤務は能力の問題ではなく、その時期に行けるかという生活の問題であることが多い。駐在の判断
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
メーカーを勧めるとき海外比率は将来の仕事の形を示します。駐在や語学の必要性も変わります。
売った後の体制を見るとき故障が顧客の事業に直結する製品では、保守網が参入障壁になります。
事業領域の一貫性を見るとき製品が違っても、技術と社会的な位置づけが一貫している企業があります。
A駐在の可能性と時期、必須か選択か、語学の要求水準、帰国後のポジションです。生活の変更を伴うためタイミングの問題として整理してください。
KEY POINTS
この記事のポイント
1起点水道管を、作る明治期、日本の都市ではコレラなどの水系感染症が流行していました。安全な水道の整備が急務 でしたが、鉄管は輸入品に頼っていた。
2展開水から、食へ水道管の次にクボタが取り組んだのは、農業用のエンジンでした。水と食は、どちらも生活の基盤 です。
3構造農機という、事業の特性農業機械は、 使う季節が限られ、故障すれば収穫に直結します 。田植えの時期にトラクターが動かなければ、その年の収入が失われる。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A久保田権四郎です。1890年に大阪で鋳物の製造を始め、1893年に水道用鉄管の国産化に成功しました。
A明治期に水系感染症が流行し安全な水道の整備が急務でしたが、鉄管は輸入に頼っていたためです。
A同社が掲げる事業領域です。水道・農機・環境設備は、技術と社会的な位置づけの両面で一貫しています。
A使う季節が限られ故障が収穫に直結するため、販売より保守の体制が競争力になります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.21
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