読者別経営者向けマネージャー向けプレイヤー向け保存した記事
THE AGENT›読者別›40代の転職市場
Market Trend

40​代の​転職市場はどう変わったか​「manager​か専門家か」​で​分かれる、​求人が​動く条件

転職ノウハウ 2026.09.14
この記事の要点

「35歳の壁」は、なくなったわけではありませんが、形を変えました。人手不足により40代の求人は確実に増えています。ただし20代のような「ポテンシャル」では動きません。40代で市場が動くのは、マネジメント実績・専門領域の深さ・再現性の言語化のいずれかがある場合です。

※出典:doda「転職市場予測2026下半期」、各社の公表資料と、それに基づく編集部の整理です(2026年9月時点)。

  • 40代の求人は増えている。人手不足で年齢要件を外す企業が増え、「35歳の壁」は緩んだ。
  • ただし選択肢は狭まっている。20代がほぼ全ての扉が開くのに対し、40代は専門領域の深さで勝負する。
  • 動く条件は3つ①マネジメント実績 ②専門領域の深さ ③再現性の言語化。このどれもない場合は厳しい。
DEFINITION
35歳の壁とは
35歳の壁とは、35歳を超えると転職の求人が急減し選択肢が狭まるとされてきた構造である。人手不足により年齢要件を外す企業が増えて緩和したが、消滅したわけではなく、ポテンシャルから専門性・組織経験へと評価軸が入れ替わる形に変化している。

「35歳の壁」​はどう変わったか

かつて転職市場には「35歳の壁」がありました。35歳を超えると求人が急減し、選択肢が狭まる:長らく常識とされてきた構造です。

この壁は緩みました。理由は人手不足です。年齢で候補者を切っていては採用できない市場になり、求人票から年齢要件を外す企業が増えました。40代の採用実績を持つ企業も珍しくありません。

ただし壁がなくなったわけではありません。変わったのは「35歳で切られる」から「35歳を超えると、評価の軸が変わる」という形です。

20代はポテンシャルで採られます。30代は実績と再現性。40代は専門領域の深さと、組織を動かした経験。求められるものが年代で入れ替わっていく(キャリアのファネル構造)。

← 図は横にスクロールできます →
20代 ほぼ全ての扉が開いている(ポテンシャル) 30代 実績と再現性が問われる 40代 専門領域の深さと組織経験 50代 限定的。役員・専門家のみ
壁がなくなったのではなく、評価軸が入れ替わる

40代で求人が動く、3つの条件

40代の転職が成立するのは、次の3つのいずれかを持っている場合です。

①マネジメント実績。何人の組織を、何年、どんな成果まで導いたか。「管理職でした」ではなく「何を変えたか」が問われます。採用・育成・評価・撤退の判断。これらの経験は、40代の最大の武器です。

②専門領域の深さ。特定の業界・技術・機能で「この人でなければ」と言われる水準。浅く広くは、40代では評価されません。20年のキャリアで何を深めたかが、そのまま市場価値になります。

③再現性の言語化。実績が偶然ではなく、本人の判断で生まれたことを説明できるか。「前職の環境が良かっただけ」と読まれると、40代の高い年収は正当化されません(再現性の記事)。

この3つがどれもない場合、40代の転職は厳しくなります。逆に言えば、いま30代の候補者には「40代で何を武器にするか」を今から作るよう助言すべきです(30代の転職)。

条件評価される形評価されない形
マネジメント実績「10名の組織で、離職率を20%から8%にした」「マネージャーを5年やっていました」
専門領域の深さ「製造業の生産管理で、SAP導入を3社経験」「いろいろな業務を幅広く経験しました」
再現性の言語化「環境要因はこれ、自分の判断はこれ」「頑張って結果を出しました」

40代の​転職で、年収は​上がるのか

上がるケースと下がるケースが、はっきり分かれます。

上がるのは。同業同職種で規模を上げる、専門性が希少な領域へ移る、マネジメント層として引き抜かれる。この場合、40代は最も年収が高い年代になります。

下がるのは。業界を変える、職種を変える、管理職から現場に戻る。40代で未経験領域に移ると、年収は3〜5割下がることもあります。

エージェントが示すべきは、「下がってでも行く価値があるか」の判断材料です。下がった年収が何年で戻るのか、その先に何があるのか。50代までの10年をどう使うかという時間軸で考える必要があります。

また、40代は住宅ローン・教育費という固定費がピークになる年代です。年収が下がる選択は、家族の生活設計に直結します。ここを確認せずに提案すると、内定後に辞退が起きます(オファー面談の記事)。

エージェントが40代を​支援するときの設計

40代の支援は、20代・30代とは進め方が違います。

①棚卸しに時間をかける。20年のキャリアには、本人が価値だと思っていない経験が埋もれています。「当たり前にやってきたこと」が、市場では希少ということが頻繁にあります。面談1回では出てきません(ヒアリングシート)。

②求人数の少なさを前提に設計する。20代なら10社受けられますが、40代は3〜5社です。1社あたりの準備の密度を上げる。落ちたときのダメージも大きいため、事前の見立てを丁寧に共有します。

③「動かない」も選択肢として示す。40代で条件が合わないまま動くと、その後の選択肢がさらに狭まります。現職で専門性を深めて2年後に動くという提案が、正しいこともある。これを言えるかどうかが、40代支援の分かれ目です(価値あるエージェントの7条件)。

よくある質問

Q
40代でも転職できますか?
A
できます。人手不足により求人票から年齢要件を外す企業が増え、40代の採用実績を持つ企業も珍しくありません。ただしマネジメント実績・専門領域の深さ・再現性の言語化のいずれかが必要で、20代のようなポテンシャル採用では動きません。
Q
「35歳の壁」はなくなったのですか?
A
緩みましたが、なくなってはいません。変わったのは「35歳で切られる」から「35歳を超えると評価の軸が変わる」という形です。20代はポテンシャル、30代は実績と再現性、40代は専門領域の深さと組織経験が問われます。
Q
40代の転職で年収は上がりますか?
A
同業同職種で規模を上げる、専門性が希少な領域へ移る、マネジメント層として引き抜かれる場合は上がり、40代は最も年収が高い年代になります。一方で業界や職種を変えると3〜5割下がることもあります。
Q
40代の転職支援で気をつけることは?
A
棚卸しに時間をかけること(本人が価値と思っていない経験が市場では希少なことが多い)、求人数が3〜5社と少ないため1社あたりの準備密度を上げること、条件が合わないなら「動かない」も選択肢として示すことです。
まとめ

人手不足を背景に求人票から年齢要件を外す企業が増え、「35歳の壁」は緩んだが、なくなったわけではなく評価軸が入れ替わった。20代はポテンシャル、30代は実績と再現性、40代は専門領域の深さと組織を動かした経験で評価される。40代で求人が動く条件はマネジメント実績・専門領域の深さ・再現性の言語化の3つで、年収は同業同職種で規模を上げれば上がり、業界や職種を変えれば3〜5割下がることもある。エージェントは棚卸しに時間をかけ、求人数の少なさを前提に設計し、「動かない」も選択肢として示すべきである。

Ask AIこの記事をもとにAIに相談する

記事の内容を前提にして、あなたの状況に合わせた答えをAIに出させます。質問を入れて「ChatGPTで相談」または「Claudeで相談」を押すと、記事の要点と質問がセットになった状態で開きます。

ChatGPTで相談 →Claudeで相談 →Geminiで相談 →
記事本文の要点(見出しと本文の抜粋)がそのままAIに渡ります。Geminiは自動入力に対応していないため、押すとプロンプトをコピーしてGeminiを開きます。貼り付けて送信してください。候補者の実名・企業の機密は入力しないでください。AIの回答は記事の内容に基づく参考情報です。
本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
THE
AGENT
執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.05
← ナレッジ一覧に戻る
資料請求立ち上げ・マネジメント・面談の4マニュアル相談はこちら事業立ち上げ・育成・採用の相談(初回無料)
無料相談資料請求