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Founding Story

BMW​の​創業​ストーリー飛行機の​エンジン​会社が、​敗戦で​仕事を​失い、​二輪と​車に​転じるまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • BMWは1916年、航空機エンジンの会社として設立されたが敗戦で本業を法的に失った。残ったエンジンの技術でオートバイ・自動車へ移り、走行性能の一点に絞ったブランドを築いた。電動化は二度目の本業喪失に近い。
  • 企業努力では、避けられない事態
  • 快適さではなく、走りを選ぶ
  • 技術は、市場より長く残る
  • 電動化という、二度目の喪失

BMWは、敗戦で本業を法律により禁じられた会社です。1916年に航空機エンジンの製造会社として設立されましたが、第一次大戦の敗戦により航空機エンジンの製造が禁止されます。

残ったのはエンジンの技術だけでした。そこからオートバイ、そして自動車へ。技術を軸に市場を移し、走行性能に特化したブランドを築きました。

Founded1916年航空機エンジン
Loss1919年法律で本業を失う
Focus走り全方位ではなく一点
AT A GLANCE
ひと目でわかる
FOUNDED
1916
航空機エンジンの会社として設立
TURNING POINT
1928
自動車事業へ
TODAY
現在
プレミアムブランドとして世界へ
記事中の事実を要約したものです。出典は本文末の「この記事の情報源」をご覧ください。

Chapter 01年表BMWの歩み

1916航空機エンジンの会社として設立ミュンヘン
1919敗戦により航空機エンジンの製造が禁止本業を法的に失う
1923オートバイの製造を開始エンジン技術を二輪に転用
1928自動車事業へ他社の買収から参入
1960年代〜「駆けぬける歓び」走行性能に特化したブランドを確立
現在プレミアムブランドとして世界へEV・自動運転にも投資

Chapter 02喪失企業努力では、​避けられない事態

市場が縮むのではなく、法律で製造が禁じられる。企業の努力とは無関係に本業が消えるという、最も極端な形です。

このときBMWに残っていたのは、エンジンを設計し製造する能力でした。航空機は作れなくても、エンジンは作れる。だからオートバイへ移れた。

失うのは市場であって、能力ではない。能力で自社を定義していれば、市場が消えても次がある。本業喪失への対応

富士フイルム、エルメス、SUBARU(中島飛行機)。本業を失った会社は、能力を頼りに別の市場へ移るという同じ構造です。

Chapter 03選択快適さではなく、走りを選ぶ

高級車の価値は、一般には快適さや内装の豪華さです。BMWが選んだのは運転する楽しさでした。

快適性で競う走行性能で競う(BMW)
対象後席に乗る人運転する人
設計の優先静粛性・乗り心地操縦性・応答性
犠牲にするもの運動性能乗り心地の一部

どちらも正しい選択ですが、両立はしません。一点に絞ることで、その価値を求める人から強く支持される。マツダ、SUBARUと同じ構造です。

Chapter 04資産技術は、​市場より長く残る

航空機エンジンから100年以上たった今も、BMWの中心はエンジンと駆動系の技術です。市場は3回変わったが、技術の軸は変わっていない。

これは候補者のキャリアにも当てはまります。業界が変わっても、何ができるかという軸が一貫していれば、経歴は散らばって見えません。

Chapter 05現在地電動化という、​二度目の喪失

エンジンを軸にしてきた会社にとって、電動化は本業の喪失に近い事態です。モーターと電池が中心になれば、100年かけて築いた技術の価値が下がる。

デンソー、マツダ、多くの自動車関連企業が同じ問題に直面しています。1919年に一度経験したことを、形を変えてもう一度経験しているとも言えます。

For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
経歴が散らばって見える候補者に

業界が変わっても、何ができるかという軸が一貫していれば説明できます。能力で経歴を貫いてください。

自動車関連の候補者を支援するとき

電動化はエンジン技術を軸にした企業にとって本業の喪失に近い事態です。その企業の投資の方向を確認させてください。

企業の選択を説明するとき

快適性と走行性能のように両立しない価値があります。何を犠牲にしているかを見ると、その企業の判断が分かります。

KEY POINTS
この記事のポイント
1喪失企業努力では、避けられない事態市場が縮むのではなく、 法律で製造が禁じられる 。企業の努力とは無関係に本業が消えるという、最も極端な形です。
2選択快適さではなく、走りを選ぶ高級車の価値は、一般には快適さや内装の豪華さです。BMWが選んだのは 運転する楽しさ でした。
3資産技術は、市場より長く残る航空機エンジンから100年以上たった今も、BMWの中心はエンジンと駆動系の技術です。市場は3回変わったが、技術の軸は変わっていない 。

この記事の情報源

  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
BMWはどのように生まれましたか?
A
1916年に航空機エンジンの製造会社として設立されましたが、第一次大戦の敗戦により航空機エンジンの製造が禁じられ、オートバイと自動車へ転じました。
Q
なぜ走行性能に特化したのですか?
A
快適性と操縦性は両立しないためです。一点に絞ることで、その価値を求める人から強く支持される立場を選びました。
Q
技術と市場のどちらが長く残りますか?
A
技術です。BMWは市場を3回変えましたが、エンジンと駆動系という技術の軸は100年以上変わっていません。
Q
電動化はBMWにどう影響しますか?
A
エンジンを軸にしてきた企業にとって、100年かけて築いた技術の価値が下がる事態です。1919年の本業喪失に近い構造の変化です。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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