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Founding Story

ハウス​食品の​創業​ストーリー大阪の​薬種業が、​「家庭で​作れるカレー」​を​日本の​国民食にするまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • ハウス食品は1913年の薬種原料の店から、スパイスの配合技術でカレーへ進んだ。甘口で顧客を子どもに広げ、固形ルウで手間を減らすことでカレーを国民食にした。
  • 顧客を変えると、市場が変わる
  • 手間を、減らす
  • 薬と、スパイス
  • 国民食を、持つということ

ハウス食品は、大人の食べ物だったカレーを、子どもの食べ物にした会社です。1913年、浦上靖介が大阪の薬種原料の店として創業しました。

転機は1963年の「バーモントカレー」です。りんごとはちみつで甘口にすることで、辛いものが苦手な子どもでも食べられるカレーを作りました。

Founded1913年薬種原料から
Turn1963年甘口で顧客を変える
Ease固形ルウ手間を減らすことが普及の条件

Chapter 01年表ハウス食品の歩み

1913浦上商店を創業大阪で薬種原料を扱う。スパイスの知識が背景に
1926「ホームカレー」カレー粉の製造へ
1960年代固形ルウの普及小麦粉と油を混ぜる手間を省く
1963「バーモントカレー」りんごとはちみつの甘口。子ども向け
1980年代〜レトルト・スパイスへ製品の幅を拡大
現在カレー・スパイスで国内首位海外展開も

Chapter 02転換顧客を変えると、市場が変わる

カレーは辛い料理です。だから子どもは食べられない。家族で囲む食卓には入れなかった。

甘口にすれば、子どもが食べられる。子どもが食べられれば、家族全員の夕食になる。一人の顧客が四人になる。

製品を変えずに市場を広げる方法もあるが、製品を少し変えて顧客を変えるほうが効くこともある。バーモントカレーの発想

ワークマンが職人向けの服をアウトドアへ、キッコーマンが醤油を肉のソースへ。誰に売るかを変えると、市場の大きさが変わります。

Chapter 03設計手間を、減らす

カレー粉から作るには、小麦粉と油を炒めてルウを作る必要があります。失敗しやすく、時間もかかる。

固形ルウは、この工程を工場に移しました。家庭では溶かすだけ。手間を減らすことが、普及の条件でした。

カレー粉固形ルウ
必要な技術ルウ作りの経験不要
失敗しやすいしにくい
対象料理が得意な人誰でも

freeeが簿記の知識を不要にし、Canvaがデザインの技術を不要にしたのと同じです。必要な技術を下げると、対象が広がる。

Chapter 04出自薬と、スパイス

創業時の事業は薬種原料でした。薬草やスパイスの知識があり、配合の技術を持っていた。

カレーはスパイスの配合そのものです。薬の知識が、そのまま食品の技術として使えた。近い技術の転用という、最も確度の高い事業展開です。

Chapter 05現在地国民食を、​持つということ

カレーは日本の家庭料理の定番になりました。定番を持つ企業は、大きな成長は難しいが、需要が消えない。

新しいものを作る仕事と、定番を守る仕事では、求められる能力が違います。食品メーカーを志望する候補者に、この区別を伝えることが支援になります。

For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
候補者の対象を変えるとき

同じ経験でも、誰に売るかを変えると評価が変わります。別の業界・別の職種での価値を考えてください。

必要な技術を下げることを考えるとき

応募や面談の手順が複雑だと、それだけで対象が狭まります。手間を減らす設計を点検してください。

食品業界を説明するとき

新製品を作る仕事と定番を守る仕事では求められる能力が違います。どちらの仕事かを確認させてください。

KEY POINTS
この記事のポイント
1転換顧客を変えると、市場が変わる家族で囲む食卓には入れなかった 。甘口にすれば、子どもが食べられる。
2設計手間を、減らすカレー粉から作るには、小麦粉と油を炒めてルウを作る必要があります。失敗しやすく、時間もかかる 。
3出自薬と、スパイス創業時の事業は薬種原料でした。薬草やスパイスの知識があり、 配合の技術 を持っていた。

この記事の情報源

  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
ハウス食品の創業はいつですか?
A
1913年、浦上靖介が大阪で薬種原料を扱う浦上商店として創業しました。
Q
バーモントカレーはなぜヒットしたのですか?
A
りんごとはちみつを使った甘口で子どもでも食べられるようにしたためです。カレーが家族全員の食卓に入る契機になりました。
Q
固形ルウの意義は何ですか?
A
カレー粉から小麦粉と油でルウを作る手間を工場に移し、家庭では溶かすだけにしたことです。必要な技術を下げて対象を広げました。
Q
薬種原料の経験はどう活きましたか?
A
薬草やスパイスの配合の知識がカレーの製造にそのまま使えました。近い技術の転用です。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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