この記事の要点
- 大和証券は1902年の大阪の手形仲買業を源流とし、野村と並ぶ二大証券になった。大阪の商人の文化を背景に持ち、1位を狙わず独自の領域で価値を作る運営を続けている。
- 手形の仲買という仕事
- 大阪発であることの意味
- 2位の、戦い方
- 証券業の構造変化
大和証券は、大阪の手形仲買業から始まりました。1902年設立の藤本ビルブローカー銀行が源流で、1943年に大和証券となります。
野村證券も大阪の両替商が源流です。日本の二大証券は、どちらも大阪の商人の街から生まれました。東京の銀行系とは違う系譜を持っています。
Founded1902年大阪の手形仲買
Position国内2位1位を狙わない戦い方
Focus引受・運用独自の領域で価値
Chapter 01年表大和証券の歩み
1902藤本ビルブローカー銀行を設立大阪で手形の仲買業
1933藤本ビルブローカー証券に証券業へ
1943大和証券に日本信託銀行との合併による
1999日本初の証券持株会社大和証券グループ本社
2000年代投資銀行業務を強化引受・M&Aへ
現在野村に次ぐ国内2位引受・M&A・資産運用
Chapter 02起点手形の仲買という仕事
手形の仲買は、現代でいえば短期の資金の取引です。資金が余っている人と、足りない人の間に立つ。
これは仲介業の原型です。自分は資金を持たず、需要と供給をつなぐことで手数料を得る。人材紹介と同じ構造が、100年以上前の金融にありました。
Chapter 03比較大阪発であることの意味
野村も大和も大阪発です。商人の街には、リスクを取って商いをする文化がありました。東京の銀行が信用を軸にしたのに対し、大阪の証券は取引を軸にした。
金融志望の候補者に、銀行と証券では働き方が根本的に違うことを説明する材料になります。
Chapter 04選択2位の、戦い方
大和証券は長く国内2位です。1位を狙って正面から戦うより、独自の領域で価値を作る運営を続けてきました。中堅企業の引受、資産運用、持株会社化による事業の分離。
1位を目指すことと、自社の価値を高めることは同じではない。2位には2位の戦い方がある。業界2位の経営
マツダ、SUBARU、大和証券。規模で戦わない選択は、業種を問わず存在します。
Chapter 05現在地証券業の構造変化
ネット証券の台頭で、株式売買の手数料は大幅に下がりました。売買を仲介するだけでは、収益が成り立たない。
大手証券が引受、M&A、資産運用へ重心を移しているのは、この構造変化への対応です。候補者に証券業を説明するとき、リテール営業と投資銀行業務はまったく別の仕事だと伝える必要があります。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
金融志望の候補者を支援するとき銀行と証券では文化もリスクの取り方も違います。さらに証券内でもリテールと投資銀行業務は別の仕事です。
業界2位の企業を扱うとき1位を目指すことと自社の価値を高めることは同じではありません。独自の領域があるかを見てください。
構造変化を説明するとき手数料が下がる業界では、仲介だけでは成り立たなくなります。人材紹介にも同じ圧力があります。
KEY POINTS
この記事のポイント
1起点手形の仲買という仕事手形の仲買は、現代でいえば短期の資金の取引です。資金が余っている人と、足りない人の間に立つ。
2比較大阪発であることの意味商人の街には、リスクを取って商いをする文化 がありました。東京の銀行が信用を軸にしたのに対し、大阪の証券は取引を軸にした。
3選択2位の、戦い方1位を狙って正面から戦うより、 独自の領域で価値を作る 運営を続けてきました。中堅企業の引受、資産運用、持株会社化による事業の分離。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A1902年に大阪で設立された藤本ビルブローカー銀行です。手形の仲買業から証券業へ進み、1943年に大和証券となりました。
A商人の街にリスクを取って商いをする文化があったためです。信用を軸にした東京の銀行とは異なる系譜になっています。
A銀行は信用と貸付が軸でリスクを自社が負い、証券は取引と仲介が軸でリスクは顧客が負います。文化も大きく異なります。
Aネット証券の台頭で株式売買の手数料が下がり、仲介だけでは成り立たなくなったため、引受・M&A・資産運用へ重心が移っています。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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