この記事の要点
- レオパレス21は1973年創業、サブリースで急拡大したが、2018年に界壁の未施工など施工不良が大量に発覚した。作りすぎる誘因を含む仕組みと、見えない部分の品質という問題を示している。
- サブリースという、仕組み
- なぜ、施工不良が起きたか
- 見えないところが、後で効く
- 信頼を、取り戻せるか
レオパレス21は、成長を急いだ結果、品質を失った事例として語られます。1973年、深山祐助が創業しました。
2018年から2019年にかけて、施工不良が大量に発覚。界壁の未施工など建築基準法に関わる問題が明らかになり、入居者の転居を要する事態になりました。
Founded1973年アパート事業
Modelサブリース一括借り上げ
Crisis2018年施工不良の発覚
Chapter 01年表レオパレス21の歩み
1973創業深山祐助がアパート事業として
1980年代〜サブリース方式で拡大オーナーから一括借り上げ
1990年代〜全国に物件を供給家具付き賃貸で若年層を取り込む
2018施工不良が発覚界壁の未施工など。以後、調査が拡大
2019〜大規模な補修と業績の悪化入居者の転居、経営危機
現在再建の途上管理戸数は維持しつつ立て直し
Chapter 02構造サブリースという、仕組み
サブリースは、建てたアパートを会社が一括で借り上げ、オーナーに家賃を保証する仕組みです。
問題は最後の行にあります。建てるほど売上が立つ構造は、必要のない場所にも建てる誘因を生みます。
仕組みの中に作りすぎる誘因が組み込まれていると、いずれ質が犠牲になる。構造が行動を決める。サブリースの問題
Chapter 03失敗なぜ、施工不良が起きたか
界壁は、隣の部屋との間を天井裏まで仕切る壁です。火災の延焼と音の伝わりを防ぐために法律で義務づけられています。
これが施工されていない物件が多数見つかりました。背景には、急速な供給拡大と、工期・コストの圧力があったとされます。
ボーイングの737 MAX、フォルクスワーゲンの排出ガス不正。納期とコストの圧力が、見えない部分の品質を削るという構造は共通しています。
Chapter 04教訓見えないところが、後で効く
界壁は完成すると見えません。入居者も気づかない。手を抜いても、当面は誰も困らない。
だからこそ、そこに規律が必要でした。誰も見ていないところをどう作るかが、企業の質そのものです。
エージェントの仕事も同じです。候補者に見えない部分——企業への確認、条件の裏取り、入社後の懸念の洗い出し——は、省略しても当面は気づかれません。しかし後で必ず効いてきます。
Chapter 05現在地信頼を、取り戻せるか
建物の安全性に関わる問題は、企業の存立に直結します。補修費用は巨額になり、業績も大きく悪化しました。
信頼は積み上げるのに時間がかかり、失うのは一瞬。候補者にこの企業を紹介する場合、この経緯と現在の状況を正確に伝えることが誠実な支援になります。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
見えない部分の仕事を考えるとき候補者に見えない確認作業は、省略しても当面は気づかれません。しかし後で必ず効いてきます。
仕組みの誘因を点検するとき構造の中に無理をする誘因が組み込まれていないかを確認してください。
問題のあった企業を紹介するとき経緯と現在の状況を正確に伝えることが誠実な支援になります。
KEY POINTS
この記事のポイント
1構造サブリースという、仕組みサブリースは、 建てたアパートを会社が一括で借り上げ、オーナーに家賃を保証する 仕組みです。オーナーから見ると 会社から見ると 利点 空室でも家賃が入る 建築を受注できる リスク 保証が見直される可能性 空室が増えれば逆ざや 動機 安定した収入 建てるほど売上が立つ 問題は最後の行にあります。
2失敗なぜ、施工不良が起きたか界壁は、隣の部屋との間を天井裏まで仕切る壁です。火災の延焼と音の伝わりを防ぐために法律で義務づけられています 。
3教訓見えないところが、後で効く手を抜いても、当面は誰も困らない 。だからこそ、そこに規律が必要でした。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
- 官公庁の統計・白書および調査機関の公表資料
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A深山祐助です。1973年にアパート事業として創業しました。
A建てたアパートを会社が一括で借り上げ、オーナーに家賃を保証する仕組みです。空室リスクを会社が負います。
A界壁の未施工など建築基準法に関わる施工不良が大量に発覚し、入居者の転居を要する事態になりました。
A急速な供給拡大と工期・コストの圧力が背景にあるとされます。建てるほど売上が立つ構造も一因です。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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