この記事の要点
- マネーフォワードは2012年、個人の家計簿から始まり法人向けのクラウド会計へ軸足を移した。口座とつなぐ技術を基盤に、業務のデータから金融の事業へも広げている。
- 個人向けは、儲かりにくい
- 口座とつなぐ、という基盤
- 業務から、資金へ
- freeeとの、違い
マネーフォワードは、個人向けの家計簿から法人向けへ移った会社です。2012年に創業し、個人の資産管理サービスで知られました。
現在の売上の中心は法人向けのクラウド会計と業務ソフトです。個人向けで作った技術と認知を、法人で収益にするという構造になっています。
Founded2012年個人向けから
Shift法人向け収益の中心
NowSaaS+金融業務と資金の両方
AT A GLANCE
ひと目でわかる
TURNING POINT
2010年代後半
バックオフィス全般へ
記事中の事実を要約したものです。出典は本文末の「この記事の情報源」をご覧ください。
Chapter 01年表マネーフォワードの法人事業の歩み
2012マネーフォワードを設立辻庸介が創業。個人の家計簿から
2013法人向けのクラウド会計を開始freeeと同時期に参入
2017東証マザーズに上場2022年東証プライム
2010年代後半バックオフィス全般へ請求・経費・給与・勤怠
2020年代SaaS+Fintech資金調達や決済にも
現在法人向けが収益の中心個人向けは入口として
Chapter 02構造個人向けは、儲かりにくい
個人向けのサービスは、多くの人に使われても、一人あたりの支払いが小さい。無料で使う人も多い。
個人向けで認知を作り、法人向けで回収する。この順序は、多くのSaaS企業が辿る道です。
使われることと、稼げることは別である。どこで収益を取るかを設計しなければ、規模だけが大きくなる。収益の設計
Chapter 03技術口座とつなぐ、という基盤
マネーフォワードの中核技術は、銀行やカード会社の口座情報を安全に取得し、整理することです。
この技術は個人の家計簿でも法人の会計でも同じです。一つの基盤が、二つの市場を支えている。
HOYAのガラス、日東電工の粘着。技術の軸で複数の市場を持つという型がSaaSにもあります。
Chapter 04展開業務から、資金へ
会計データがあると、その企業の経営状態が分かります。売上、利益、資金繰り。
これを使えば、資金を貸すことも、決済を提供することもできる。業務のデータが、金融の事業につながる。
GMOペイメントゲートウェイ、Stripe、freee。SaaSとFintechの結合は、この10年で最も大きな流れの一つです。
Chapter 05現在地freeeとの、違い
freeeとマネーフォワードは同時期に参入した競合ですが、設計の思想が違います。
freeeは簿記を知らない人でも使えることを重視し、マネーフォワードは会計の実務に沿うことを重視してきたと言われます。
同じ市場でも、誰のために作るかで製品が変わる。候補者にSaaS企業を説明するとき、この違いは理解を助けます。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
収益の設計を考えるとき使われることと稼げることは別です。どこで収益を取るかを設計する必要があります。
競合する2社を比較するとき同じ市場でも誰のために作るかで製品が変わります。設計の思想を見てください。
データの活用を見るとき業務のデータが金融の事業につながるという流れが各領域で起きています。
KEY POINTS
この記事のポイント
1構造個人向けは、儲かりにくい個人向けのサービスは、 多くの人に使われても、一人あたりの支払いが小さい 。個人向け 法人向け 利用者数 多い 少ない 単価 月数百円か無料 月数千〜数万円 解約 簡単 業務に組み込まれ難しい 意思決定 個人の気分 業務上の必要 個人向けで認知を作り、法人向けで回収する 。
2技術口座とつなぐ、という基盤マネーフォワード の中核技術は、 銀行やカード会社の口座情報を安全に取得し、整理する ことです。この技術は個人の家計簿でも法人の会計でも同じです。
3展開業務から、資金へ会計データがあると、 その企業の経営状態が分かります 。これを使えば、資金を貸すことも、決済を提供することもできる。
この記事の情報源
- 各社の有価証券報告書・適時開示(沿革、業績、資本構成など)
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A2012年に辻庸介が創業し、個人の家計簿サービスから法人向けのクラウド会計へ軸足を移した企業です。
A個人向けは利用者が多くても単価が低い一方、法人向けは単価が高く業務に組み込まれるため解約されにくいからです。
A銀行やカード会社の口座情報を安全に取得して整理する技術です。個人向けでも法人向けでも同じ基盤が使われます。
Afreeeは簿記を知らない人でも使えることを、マネーフォワードは会計の実務に沿うことを重視してきたとされます。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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