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Founding Story

シャープの​創業​ストーリー​「真似される商品を​作れ」​と​言った会社が、​買収されるまで

創業ストーリー 2026.09.21
この記事の要点
  • シャープは1912年創業、真似される商品を作るという思想で新製品を生み続けた。液晶への集中投資の後に前提が崩れ、2016年に鴻海の傘下で再建を図ることになった。
  • 真似される商品を、作れ
  • 液晶への、集中
  • 買収という、再建
  • 強みが、長続きしない領域
  • 外資傘下の企業を、どう説明するか

シャープは、シャープペンシルの発明から始まった会社です。1912年、早川徳次が創業しました。社名はこの発明に由来します。

電卓、液晶、太陽電池。常に新しいものを作ってきた会社が、2016年に台湾の鴻海精密工業の傘下に入りました。

1912創業早川徳次
1915シャープペンシル社名の由来
2016鴻海傘下へ買収による再建

Chapter 01年表シャープの歩み

1912金属加工業として創業早川徳次が東京で
1915早川式繰出鉛筆を発明後のシャープペンシル
1923関東大震災で工場を失う大阪で再起
1964世界初のオールトランジスタ電卓電子機器へ
2000年代液晶テレビ「AQUOS」亀山工場への巨額投資
2016鴻海精密工業の傘下に経営危機を経て

Chapter 02思想真似される商品を、作れ

早川徳次が残した言葉に「他社に真似される商品を作れ」があります。真似されるということは、それだけ優れているということだ、と。

この思想のもと、シャープは世界初・日本初の製品を数多く生み出しました。電卓、電子レンジ、液晶ディスプレイ。

真似されることを恐れるのではなく、真似される側であり続けることを目指す。守りではなく攻めの姿勢である。早川徳次の言葉

Chapter 03判断液晶への、集中

2000年代、シャープは液晶に巨額を投資しました。亀山工場は「世界の亀山モデル」と呼ばれ、国内生産にこだわる象徴になります。

賭けの内容結果
前提液晶で技術的に勝ち続ける韓国・台湾・中国勢が追いつく
投資巨額の設備投資固定費が重荷に
価格高付加価値で維持汎用品化で下落

技術で勝ち続けられるという前提が崩れたとき、巨大な設備は重荷になります。日本製鉄、サイゼリヤの為替と同じく、前提が変わるリスクを示しています。

Chapter 04結末買収という、再建

2016年、シャープは台湾の鴻海精密工業の傘下に入りました。日本の大手電機メーカーが外国企業に買収された象徴的な出来事です。

買収後、意思決定は速くなり、収益は一時改善しました。一方で、日本の雇用や技術の扱いをめぐる議論も続いています。

候補者に外資傘下の企業を勧めるとき、意思決定がどこで行われるかは重要な確認事項です。

Chapter 05教訓強みが、​長続きしない領域

液晶パネルのような装置産業では、技術的な優位が長続きしません。設備を買えば同じものが作れるようになるからです。

一方、信越化学のシリコン、東レの炭素繊維、村田製作所のコンデンサは長く優位を保っています。違いは、設備だけでは真似できない領域かどうかです。

技術の優位が持続する領域と、しない領域がある。企業を評価するとき、この区別は有効です。

Chapter 06実務外資傘下の​企業を、​どう説明するか

外国企業の傘下に入った日本企業は増えています。候補者が気にするのは、主に3点です。

懸念確認する方法
雇用は守られるか買収後の人員の推移を調べる
意思決定は誰がするか日本側に決定権のある範囲を聞く
働き方は変わるか評価制度が変更されたかを聞く

実際には、買収によって意思決定が速くなり、働きやすくなることもあります。停滞していた組織に外から圧力が入ることで、変化が生まれる。

一方で、短期の収益が優先され、長期の研究が縮小されるという懸念も現実に存在します。

買収は良いことでも悪いことでもない。何が変わり、何が変わらなかったかを事実で確認する。印象で語らないことである。資本の変化を伝える
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
技術の優位を評価するとき

設備を買えば真似できる領域か、そうでないかを区別してください。

外資傘下の企業を勧めるとき

意思決定がどこで行われるかを確認させてください。

集中投資を見るとき

前提が崩れたとき、巨大な設備は重荷に変わります。

Q
外資傘下の企業を勧めるとき何を確認すべきですか?
A
買収後の人員の推移、日本側に決定権のある範囲、評価制度の変更の有無です。印象ではなく事実で確認してください。
KEY POINTS
この記事のポイント
1思想真似される商品を、作れ早川徳次が残した言葉に「 他社に真似される商品を作れ 」があります。真似されるということは、それだけ優れているということだ、と。
2判断液晶への、集中2000年代、シャープは液晶に巨額を投資しました。亀山工場は「世界の亀山モデル」 と呼ばれ、国内生産にこだわる象徴になります。
3結末買収という、再建2016年、シャープは台湾の 鴻海精密工業 の傘下に入りました。日本の大手電機メーカーが外国企業に買収された 象徴的な出来事です。

この記事の情報源

  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
シャープの創業者は誰ですか?
A
早川徳次です。1912年に創業し、1915年に発明したシャープペンシルが社名の由来になっています。
Q
「真似される商品を作れ」とは?
A
真似されるのはそれだけ優れているからだという考え方で、世界初・日本初の製品を生み出す原動力になりました。
Q
なぜ経営危機に陥ったのですか?
A
液晶への巨額投資の後、韓国・台湾・中国勢が追いつき価格が下落したためです。設備の固定費が重荷になりました。
Q
鴻海の傘下に入って何が変わりましたか?
A
意思決定が速くなり収益は一時改善しました。一方で日本の雇用や技術の扱いをめぐる議論も続いています。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.21
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