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Founding Story

Visa​の​創業​ストーリー銀行の​カード​事業が、​「銀行が​共同で​持つ会社」​になるまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • Visaは1958年の1行のカード事業から、1970年に参加銀行の共同組織へ転換した。発行せずネットワークだけを提供する原則により全金融機関と組める立場を得て、取引のたびに収益が入る構造を築いた。
  • 1行のものでは、広がらない
  • 発行しないという原則
  • 使われるたびに、入る
  • 土台を持つ者の、責任

Visaは、競合する銀行同士が共同で持つという形から生まれました。1958年にバンク・オブ・アメリカが始めたクレジットカードが源流で、1970年に参加銀行の共同組織になります。

自らはカードを発行せず、決済のネットワークだけを提供する。この立場が、すべての銀行と組める条件になりました。

Origin1958年1行の事業として
Shift1970年共同保有へ
Rule発行しない競合しないから全員と組める

Chapter 01年表Visaの歩み

1958バンク・オブ・アメリカがカードを発行BankAmericard。1行の事業として
1966他の銀行へライセンス加盟行を増やす
1970参加銀行の共同組織へ1行のものではなくなる
1976Visaに改称国際的に通用する名称へ
2008株式を上場会員組織から株式会社へ
現在世界最大級の決済ネットワークカードの発行は各金融機関が行う

Chapter 02転換1行のものでは、​広がらない

バンク・オブ・アメリカのカードは、当初その銀行の事業でした。他の銀行がこれを使えば、競合を助けることになります。

1970年、この仕組みは参加銀行が共同で保有する組織になりました。特定の1行のものでなくなった瞬間に、すべての銀行が参加できるようになった。

一社のものである限り、他社は参加しない。共有物にすることが、標準になる条件である。共同組織という発明

これは業界団体や共通プラットフォームの原型でもあります。人材業界でも、共通の基準や仕組みを作ろうとすると同じ問題に直面します。

Chapter 03構造発行しないという原則

Visaはカードを発行せず、与信もしません。行うのは取引の処理だけです。

役割担う主体収益
カード発行・与信各金融機関年会費・金利
加盟店の開拓アクワイアラ加盟店手数料
取引の処理Visa取引ごとの手数料

発行しないから、どの金融機関とも競合しない。TSMCが設計をせず、シマノが完成車を作らず、Armがチップを作らないのと同じ原則です。

Chapter 04収益使われるたびに、入る

世界中で決済が行われるたびに、少額の手数料が発生します。1件あたりは小さいが、件数が膨大。

この構造の強さは、自社が何もしなくても、経済活動が増えれば収益が増えることです。GMOのドメイン、Armのロイヤリティと同じ性質を持ちます。

Chapter 05現在地土台を持つ者の、責任

決済ネットワークが止まれば、経済が止まります。この立場は公共インフラに近いものです。

手数料の水準、どの事業者の決済を扱うかという判断。土台を持つ者は、その判断の影響が大きい。情報を絞るプラットフォームと同じ論点を、決済でも抱えています。

For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
業界共通の仕組みを考えるとき

一社のものである限り他社は参加しません。共有物にすることが標準になる条件です。

競合しない立場を考えるとき

顧客と競合しないことが、全員と組める条件になります。自社が誰かの競合になっていないかを点検してください。

取引に比例する収益を考えるとき

顧客の活動量に応じて増える収益は安定します。自社にそうした構造があるかを検討してください。

KEY POINTS
この記事のポイント
1転換1行のものでは、広がらないバンク・オブ・アメリカのカードは、当初その銀行の事業でした。他の銀行がこれを使えば、 競合を助けることになります 。
2構造発行しないという原則Visaはカードを発行せず、与信もしません。行うのは 取引の処理 だけです。
3収益使われるたびに、入る世界中で決済が行われるたびに、少額の手数料が発生します。1件あたりは小さいが、 件数が膨大 。

この記事の情報源

  • 各社の有価証券報告書・適時開示(沿革、業績、資本構成など)
  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
Visaはどのように生まれましたか?
A
1958年にバンク・オブ・アメリカが始めたクレジットカードが源流で、1970年に参加銀行が共同で保有する組織になりました。
Q
なぜ共同組織になったのですか?
A
1行の事業のままでは他の銀行が参加すると競合を助けることになるためです。共有物にすることで全銀行が参加できるようになりました。
Q
Visaはカードを発行しないのですか?
A
発行しません。カードの発行と与信は各金融機関が行い、Visaは取引の処理とネットワークの提供に徹しています。
Q
Visaの収益はどこから来ますか?
A
世界中で決済が行われるたびに発生する取引ごとの手数料です。1件あたりは小さいものの件数が膨大です。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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