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Practice Guide

The ​Model​型組織とはSaaS​営業の​分業​(IS​・​FS​・​CS)​の​設計思想と、​あなたに​向く場所​【2026​年】​

ナレッジ 2026.09.06
この記事の要点

SaaS転職の求人票を読むには、The Model(ザ・モデル)の理解が前提知識です。営業プロセスを4つの専門職に分解し、数字で接続する。この設計思想が分かると、各職種の意味も、面接で聞くべきことも見えてきます。

  • The Modelはマーケ(認知)→IS(商談化)→FS(受注)→CS(継続・拡大)の分業。各部門がKPIでバトンを渡す。
  • インサイドセールスとテレアポの違いは「目的」:テレアポはアポ獲得の作業、ISは見込み顧客の育成と商談の質の設計を担う専門職。
  • 分業には弊害もある:顧客体験の分断・部門対立・「全体を見た経験」が積みにくい。揺り戻しの動きまで知っておくと解像度が一段上がる。

なぜ分業するのか|​The Modelの​設計思想

The Modelはセールスフォース社の営業プロセスモデルとして広まった考え方で、営業活動を「認知獲得→見込み客の育成・商談化→提案・受注→活用支援・契約拡大」に分解し、それぞれを専門部門が担い、数字で受け渡す設計です。

分業の狙いは再現性です。スーパー営業個人の職人芸に頼らず、各工程の転換率を測定・改善できる。サブスク型で「契約後」が本番のSaaSにとって、この工程管理は生命線になります(SaaSの収益構造はSaaS転職完全ガイド参照)。

← 図は横にスクロールできます →
マーケ リード獲得数 インサイドセールス 商談化数・率 フィールドセールス 受注数・受注率 カスタマーサクセス 継続・NRR
各部門のKPIが次工程の入力になる。だから数字への感度が全職種で問われる

インサイドセールス vs テレアポ|​混同すると転職を誤る

両者は電話を使う点だけが共通で、本質は別物です。テレアポは「アポ件数」を目的とする獲得作業。一方インサイドセールスは「質の高い商談の供給」を目的とする専門職で、リードの優先順位づけ(スコアリング)、ヒアリングによる課題の言語化、ナーチャリング(中長期の関係構築)までを担います。

求人選びの見分け方はKPIです。「架電数・アポ数」だけの求人は実態テレアポの可能性が高く、「商談化率・パイプライン金額」を語る求人は本来のISです。職種の詳細とキャリアパスはインサイドセールス転職の記事で深掘りしています。

各職種の仕事と​向き不向き

IS:非対面での関係構築と仕組み化が主戦場。データを見て改善するのが好きな人、コツコツ型に向く。FS:提案・交渉・クロージング。無形営業の経験が最も直接活きる。CS:導入後の活用支援と契約拡大(アップセル)。「売る」より「成功させる」に燃える人、業界知識を持つ人に向く(CS転職の記事)。

重要なのは、どの職種も「営業の一部」であり優劣ではないこと。ただし市場価値の積み上がり方は違うため、将来設計(マネジメント/企画/独立)から逆算して入口を選ぶべきです。

分業の弊害と​揺り戻し|​ここまで知って一人前

The Modelには構造的な弊害もあります。①顧客から見ると担当が次々変わり体験が分断される ②部門間でリードの質を巡る対立が起きやすい(「ISの商談が薄い」「FSが刈り取れない」)③一気通貫の経験が積みにくく、事業全体を見る力が育ちにくい。

そのため近年は、分業を維持しつつフルサイクル型(1人が商談化〜受注まで持つ)やペア制への揺り戻しも一部で起きています。面接で「分業の弊害をどう設計で潰していますか?」と聞ければ、あなたは候補者の上位数%です。

エージェント視点の本音

The Modelを知らずにSaaS面接へ行くのは、ルールを知らずに試合に出るようなものです。逆に、この記事の内容+受けるKPI(商談化率・受注率・NRR)を自分の言葉で話せれば、未経験でも「立ち上がりの速さ」を証明できます。

自分の営業実績をThe Modelの言葉に翻訳する作業は、The Process.のプロセス分解がそのまま使えます。人材紹介のKPI構造(決定数=面談数×転換率の分解)と同型なので、人材業界出身者にも親和性の高い世界です。

よくある質問

Q
The Modelはどの企業でも採用されていますか?
A
SaaS企業の多数派ですが、規模やフェーズで運用は異なります。初期スタートアップは1人が複数工程を兼ね、大手ほど分業が細かくなる傾向です。面接で分業比率を確認するのが確実です。
Q
インサイドセールスはテレアポと同じですか?
A
目的が違います。テレアポはアポ件数の獲得作業、インサイドセールスは質の高い商談を供給する専門職で、スコアリングやナーチャリングまで担います。KPIが架電数だけの求人は実態に注意してください。
Q
The Modelのどの職種から入るのがおすすめですか?
A
経験の翻訳しやすさならIS(営業経験)かCS(業界知識・サポート経験)、受注スキルを深めるならFSです。優劣ではなく、将来設計から逆算して入口を選んでください。
まとめ

The Modelは営業プロセスをマーケ・IS・FS・CSに分解し、数字で受け渡す再現性の設計。ISとテレアポの違いは目的(商談の質か、アポの件数か)にあり、KPIを見れば求人の実態が分かる。分業の弊害と揺り戻しまで語れれば、SaaS面接での業界理解は上位数%の水準になる。

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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.05
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