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Founding Story

キャリアリンクの創業ストーリー自社のコールセンターから始まった人材会社

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • キャリアリンクは1996年10月、シンキ株式会社の子会社として設立された。最初の仕事は、事務職の派遣とシンキのコールセンターへの派遣だった。
  • のちに経営陣側の会社がシンキから株式を取得して筆頭株主となり、独立した人材会社になった。
  • 2007年、社会保険庁(当時)から年金記録の調査業務を受託したことをきっかけに、官公庁・自治体向けのBPOを事業の柱に育てた。
  • 社員とスタッフがチームで常駐する「チーム派遣」を強みに、大型の事務センターの立ち上げと運用で成長。2012年に上場し、2015年に東証一部へ。

キャリアリンクは、国や自治体、金融機関などの大量の事務業務を、チームで請け負う会社です。給付金の申請受付や年金関連の事務のように、短期間に大人数を集めて立ち上げる必要がある仕事を得意としています。

親会社のコールセンターへの派遣から始まった会社が、どうやって「国家プロジェクト級の事務」を任されるようになったのか。その来歴を追います。

Chapter 01|創業親会社の​コールセンターから

キャリアリンクは1996年10月、シンキ株式会社の子会社として設立されました。一般労働者派遣事業の許可を取り、事務機器の操作や経理事務などの派遣とともに、親会社であるシンキのコールセンターへの派遣を始めます。

最初の顧客が親会社だったことは、立ち上げを安定させる一方で、事業の幅を限ってもいました。コールセンターの運営を人材の面から支えた経験は、のちのCRM(コンタクトセンター)事業の土台になります。

設立
1996年10月、シンキ株式会社の子会社として
最初の事業
事務職の派遣、親会社のコールセンターへの派遣
独立
経営陣側の会社がシンキから株式を取得
現在の代表
成澤素明氏(2000年入社)

Chapter 02|独立親会社から、​株式を買い取る

その後、同社の経営陣側の会社(有限会社キャリアリンクホールディングス)が、シンキの持つ同社株式の98.3%をすべて取得し、筆頭株主になります。親会社の子会社から、独立した人材会社へと立場が変わりました。

並行して、製造・物流の派遣を行う子会社を西日本と首都圏に設け、事務系だけでなく製造系の人材サービスにも広げていきます。

Chapter 03|転機2007年、​年金記録の調査を受託する

転機は2007年でした。いわゆる「消えた年金」の問題を受けて、社会保険庁(現日本年金機構)は年金記録の照合・調査という膨大な事務に追われていました。キャリアリンクは、この年金記録台帳の調査業務を受託します(2007年9月〜2009年3月)。

短期間に大量の人を集め、研修し、正確に処理する体制を作る。この経験が、同社のBPO(業務のアウトソーシング)事業の始まりになりました。

一つの大きな受託が、会社の得意技そのものを作ることがある。
「短期間で大人数を立ち上げる」力は、年金記録の仕事から生まれた。

Chapter 04|仕組みチームで、​常駐する

同社の特徴は「チーム派遣」と呼ぶ形です。社員とスタッフが一体のチームになって顧客の現場に常駐し、業務を進めます。

一般的な派遣キャリアリンクのチーム派遣
現場の管理派遣先の社員が行うキャリアリンクの社員がチームで行う
顧客の負担スタッフの教育や労務管理が必要労務管理を任せ、本来の業務に集中できる
向く業務個別のポジションの補充大量・短期の事務処理の立ち上げと運用

国や自治体の事務は、制度の開始や給付金の支給などで、突然大量の処理が発生します。自前の職員だけでは対応できない。こうした需要に、チームごと入って立ち上げる力が評価されました。

Chapter 05|年表キャリアリンクの​歩み

1996.10シンキ株式会社の子会社として設立事務職派遣と、親会社のコールセンターへの派遣
〜2007製造系の子会社を設立西日本・首都圏で製造・物流の派遣
〜2007経営陣側の会社がシンキから株式を取得独立した人材会社に
2007.09社会保険庁から年金記録の調査業務を受託BPO事業の始まり
2012株式を上場
2015.01東証一部に上場
2022プライム市場へ移行自治体・民間向けBPOを軸に

Chapter 06|現在地公共の事務を、​支える

現在の同社は、BPO、CRM(コンタクトセンター)、一般事務の3部門からなる事務系の人材サービスを中心に、食品加工や製造加工の人材サービスも展開しています。顧客には、国や自治体、大手のBPO事業者、金融機関などが並びます。

自治体向けのBPOは、行政のデジタル化や人手不足を背景に需要が続く一方、大型案件の有無で業績が大きく動くという面もあります。大型の案件が終われば、その分の売上がなくなるからです。安定した案件をどう積み上げるかが、この事業の課題です。

Chapter 07|実務候補者に、​この来歴をどう語るか

BPO・運用管理に関心がある人に

TALK SCRIPT

「キャリアリンクは、国や自治体の大量の事務を、短期間で大人数のチームを立ち上げて運用してきた会社です。大きなオペレーションを設計して回す経験が積めます。」

コールセンターのSV(スーパーバイザー)や、事務センターの運用管理の経験がある候補者には、その経験をより大きな規模で活かせる場として紹介できます。社会的に意味のある事務を支える仕事であることも、動機づけになります。

確認しておきたいこと

  • 案件の期間:大型案件は期間が決まっていることが多い。終了後の配置を確認する。
  • 担当する部門:BPO・CRM・一般事務のどれか。
  • 勤務地:プロジェクトごとに拠点が変わる可能性がある。
KEY POINTS
この記事のポイント
1創業親会社のコールセンターから1996年にシンキの子会社として設立され、親会社のコールセンターへの派遣から始まった。のちに経営陣側の会社が株式を取得して独立した。
2転機年金記録の調査2007年に社会保険庁の年金記録調査を受託し、官公庁・自治体向けBPOの始まりになった。
3強みチームで常駐する社員とスタッフがチームで常駐し、大量の事務を短期間で立ち上げて運用する。

よくある質問

Q
キャリアリンクはどんな会社ですか?
A
国や自治体、金融機関などの大量の事務業務を、チームで請け負う人材サービス会社です。BPO、コンタクトセンター、一般事務の人材サービスに加え、製造系の人材サービスも展開しています。
Q
どうやって始まったのですか?
A
1996年、シンキ株式会社の子会社として設立され、事務職の派遣と親会社のコールセンターへの派遣から始まりました。その後、経営陣側の会社がシンキから株式を取得して独立しました。
Q
BPO事業のきっかけは?
A
2007年に社会保険庁(現日本年金機構)から年金記録台帳の調査業務を受託したことです。短期間に大人数を立ち上げて正確に処理する経験が、BPO事業の土台になりました。
Q
チーム派遣とは何ですか?
A
同社の社員とスタッフが一体のチームで顧客の現場に常駐し、業務を進める形です。顧客は労務管理の負担を減らし、本来の業務に集中できます。
Q
上場はいつですか?
A
2012年に株式を上場し、2015年1月に東証一部に上場しました。現在はプライム市場に属しています。
まとめ

キャリアリンクは1996年、シンキの子会社として親会社のコールセンターへの派遣から始まり、のちに経営陣側が株式を取得して独立した人材会社である。2007年の年金記録調査の受託をきっかけに、社員とスタッフがチームで常駐する形で、国や自治体の大量の事務を短期間で立ち上げて運用する力を育てた。

この記事の情報源

  • キャリアリンク「会社沿革」「ご挨拶」
  • 代表・成澤素明氏の公開インタビュー(PRESIDENT Onlineほか)
  • 同社の有価証券報告書・企業紹介
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.25
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