この記事の要点
- 江崎グリコは1919年、捨てられていた牡蠣の煮汁の栄養に着目して生まれた。菓子に栄養という意味を与え、おまけで買う理由を増やした。社会の変化で求められる健康の意味は変わっている。
- 廃棄物に、価値を見る
- 菓子に、理由を与える
- おまけという、発明
- 栄養から、健康へ
江崎グリコは、捨てられていたものから始まりました。1919年、江崎利一が牡蠣の煮汁に含まれるグリコーゲンに着目し、それを菓子に入れることを考えます。
牡蠣の煮汁は、当時は廃棄されるものでした。そこに栄養があると知っていた人だけが、価値を見出せた。
Founded1919年廃棄物への着目
Value栄養菓子に意味を持たせる
Methodおまけ買う理由を増やす
Chapter 01年表江崎グリコの歩み
1919江崎利一がグリコーゲンに着目牡蠣の煮汁から
1922「グリコ」を発売栄養菓子として。ハート型のキャラメル
1922年〜おまけを付ける菓子に玩具を添える手法
1935道頓堀の看板走る人の意匠が大阪の象徴に
戦後ポッキー、プリッツなど菓子の定番を生み出す
現在菓子・食品・乳製品健康志向の製品も
Chapter 02発見廃棄物に、価値を見る
牡蠣の煮汁は、牡蠣を茹でた後に残る液体です。誰も使わず捨てていた。
江崎利一はそこにグリコーゲンという栄養素があることを知り、菓子に入れれば栄養が摂れると考えました。
価値がないと思われているものに価値を見出すには、他の人が持っていない知識が要る。知識が、同じものを別のものに見せる。廃棄物の価値化
住友化学の煙害、キユーピーの卵白。捨てているものに気づけるかどうかは、知識の量で決まります。
Chapter 03意味菓子に、理由を与える
菓子は嗜好品です。おいしいから食べるもので、必要なものではありません。
グリコは栄養菓子と位置づけました。おいしいだけでなく、体に良い。買う理由が一つ増える。
さらに「おまけ」を付けることで、もう一つ理由を増やしました。菓子を食べたい子どもと、玩具が欲しい子ども、両方が買う。
Chapter 04手法おまけという、発明
菓子におまけを付ける手法は、グリコが広めたものです。商品そのもの以外に、買う理由を作る。
同じ商品でも、付随するものが選ばれる理由になる。エージェントも、紹介そのものに加えて何を提供できるかが差になります。
Chapter 05現在地栄養から、健康へ
創業の動機は栄養の補給でした。現在は、糖質やアレルギーへの配慮といった形で健康への関心に応えています。
栄養が足りない時代から、摂りすぎを気にする時代へ。同じ「健康」でも、社会の状況で求められることが逆になっています。
創業の動機が今も有効かどうかは、社会の側が決めます。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
見過ごされているものを探すとき捨てているものに気づけるかは知識の量で決まります。不採用の候補者、失注した求人にも次の機会があります。
選ばれる理由を増やすとき紹介そのものに加えて何を提供できるか。付随するものが差になることがあります。
創業の動機と現在を比べるとき社会の状況が変われば、同じ言葉でも求められることが逆になります。
KEY POINTS
この記事のポイント
1発見廃棄物に、価値を見る牡蠣の煮汁は、牡蠣を茹でた後に残る液体です。江崎利一はそこにグリコーゲンという栄養素があることを知り、 菓子に入れれば栄養が摂れる と考えました。
2意味菓子に、理由を与えるおいしいから食べるもので、必要なものではありません。グリコは 栄養菓子 と位置づけました。
3手法おまけという、発明菓子におまけを付ける手法は、グリコが広めたものです。商品そのもの以外に、買う理由を作る 。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A江崎利一です。1919年に牡蠣の煮汁に含まれるグリコーゲンに着目し、1922年に栄養菓子「グリコ」を発売しました。
A当時は廃棄されていましたが、グリコーゲンという栄養素が含まれることを知っていたため価値を見出せました。
A商品そのもの以外に買う理由を作る手法です。菓子を食べたい子どもと玩具が欲しい子どもの両方が買います。
A栄養が足りない時代から摂りすぎを気にする時代へ変わり、同じ健康でも求められることが逆になっています。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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