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Founding Story

HENNGE​の​創業​ストーリー創業者​・​小椋一宏、​大学生が​始めたシステム​開発会社が、​20​年かけてクラウドセキュリティの​SaaS​に​転じるまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • HENNGEは1996年設立のソフトウェア企業で、売り切りからクラウドのサブスクリプションへ転換した。短期の売上減を受け入れて積み上がる収益へ移り、社名変更で過去との関係も切り替えた。
  • 売り切りモデルの、限界
  • なぜ難しいのか
  • 社名を変えるということ
  • セキュリティという領域

HENNGEは、売り切りからサブスクリプションへ転換した日本のソフトウェア企業です。1996年に設立され、当初はソフトウェアの開発・販売を行っていました。

2010年代にクラウドのセキュリティサービスへ転換し、社名もHDEからHENNGEへ変更。既存の収益を捨てて、積み上がる収益に移るという難しい転換を実行しました。

Founded1996年売り切りソフトから
Pivotクラウドへ収益構造の転換
Rename2019年社名で転換を示す
AT A GLANCE
ひと目でわかる
FOUNDED
1996
HDEとして設立
TURNING POINT
2019
東証マザーズに上場
TODAY
現在
ID管理・アクセス制御
記事中の事実を要約したものです。出典は本文末の「この記事の情報源」をご覧ください。

Chapter 01年表HENNGEの歩み

1996HDEとして設立Linux関連のソフトウェア開発・販売
2000年代メールセキュリティ製品企業向けに販売
2010年代クラウドサービスへ転換売り切りから月額課金へ
2019東証マザーズに上場クラウドセキュリティのSaaSとして
2019HENNGEに社名変更事業の転換を社名でも示す
現在ID管理・アクセス制御クラウド利用の安全を担う

Chapter 02背景売り切りモデルの、限界

ソフトウェアの売り切りは、一度売れば大きな金額が入ります。しかし毎年ゼロから売り直す必要があり、収益は積み上がりません。

さらに、買った側は更新しない限り古いまま使い続けます。開発側は新バージョンを作って売るしかなく、改善と収益が結びつかない構造でした。

売り切りは、売った瞬間に関係が切れる。サブスクは、使われ続けることが収益になる。どちらを選ぶかは、顧客との関係の設計そのもの。収益モデルと顧客関係

Chapter 03転換なぜ難しいのか

売り切りからサブスクへの移行は、短期的に必ず売上が落ちます。100万円で売っていたものを月2万円にすれば、初年度は24万円にしかならない。

売り切りサブスク
初年度の収益大きい小さい
累積積み上がらない積み上がる
解約リスクない(売却済み)常にある
改善の動機新版を売るため使い続けてもらうため

上場企業がこれをやると、株価が下がります。Adobeが2013年に断行して成功しましたが、多くの会社は既存収益を捨てられずに終わります。

Chapter 04意味社名を変えるということ

2019年、HDEからHENNGEへ社名が変わりました。事業の転換を、社名でも示した形です。

ビジョナルがビズリーチから社名を分けたのと同じく、名前は過去との関係を規定します。売り切りソフトの会社という認識のままでは、SaaS企業として評価されにくい。

Chapter 05現在地セキュリティという領域

クラウドの利用が当たり前になると、誰がどのサービスにアクセスできるかの管理が必要になります。社員の入退社、権限の付与と剥奪、不正アクセスの検知。

これは人事の業務と直結します。入社したら権限を与え、退職したら消す。人の動きとシステムの権限は、本来同じ情報です。人事SaaSとセキュリティが近づいているのは、この理由によります。

For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
自社の収益構造を考えるとき

フロー型は毎年ゼロから売り直す構造です。積み上がる収益を持てるかが、長期の安定を決めます。

SaaS企業への転職を支援するとき

売り切りから転換した会社は、社内に両方の文化が残っていることがあります。どちらの事業が主力かを確認させてください。

顧客企業の情報管理を見るとき

入退社に伴う権限の付与と剥奪は人事の業務でもあります。この運用が整っていない会社は、情報管理に課題がある可能性があります。

KEY POINTS
この記事のポイント
1背景売り切りモデルの、限界ソフトウェアの売り切りは、一度売れば大きな金額が入ります。しかし 毎年ゼロから売り直す 必要があり、収益は積み上がりません。
2転換なぜ難しいのか売り切りからサブスクへの移行は、 短期的に必ず売上が落ちます 。100万円で売っていたものを月2万円にすれば、初年度は24万円にしかならない。
3意味社名を変えるということ2019年、HDEからHENNGEへ社名が変わりました。事業の転換を、社名でも示した形です。

この記事の情報源

  • 各社の有価証券報告書・適時開示(沿革、業績、資本構成など)
  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
HENNGEはどのような会社ですか?
A
1996年にHDEとして設立されたソフトウェア企業で、2010年代にクラウドセキュリティのSaaSへ転換し、2019年に社名をHENNGEへ変更しました。
Q
売り切りからサブスクへの転換が難しい理由は?
A
短期的に必ず売上が落ちるためです。上場企業では株価への影響もあり、既存収益を捨てられずに終わる会社が多くあります。
Q
サブスクモデルの利点は何ですか?
A
収益が積み上がることと、使い続けてもらうことが収益になるため改善の動機が顧客の価値と一致することです。
Q
なぜセキュリティと人事が近づくのですか?
A
入社時の権限付与と退職時の剥奪は人の動きとシステムの権限が同じ情報であるためです。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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