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Founder Profile

黒﨑俊とはプレックス創業者の経歴・エス・エム・​エス出身・​8期目で​売上96億円

ナレッジ 2026.09.22
結論|黒﨑俊とは?

黒﨑俊(くろさき・しゅん)はプレックスの創業者で代表取締役。

この記事の要点

黒﨑俊氏は、物流・建設などのインフラ産業に特化した人材紹介を手がけるプレックスの創業者です。新卒で入ったエス・エム・エスで身につけたマーケティングと営業の型を、担い手が足りない産業に持ち込みました。

  • 2015年にエス・エム・エスへ新卒入社。2年目にWebマーケティング、3年目に新規事業の責任者を務めた。
  • 26歳のクリスマス、やることを決めないまま退職を決めた。
  • 国の統計で949の産業をすべて調べ、大きなプレイヤーがいない物流を選んだ。
  • 創業1年目はオフィスを持たず、自宅と公園で架電。残金380万円で議論を打ち切り、初契約にたどり着いた。
  • 今期の売上は96億円見込み、従業員692名。2042年に3,000億円を掲げる。
黒﨑 俊くろさき・しゅん
株式会社プレックス 代表取締役

担い手が減る産業に、前職で身につけた型を持ち込んだ創業者。

エス・エム・エス出身物流の人材紹介8期目96億円
2018年プレックスを創業
96億円8期目の売上
3年新卒入社から創業まで
3事業人材紹介・SaaS・M&A仲介
役職
株式会社プレックス 代表取締役
学歴
上智大学
前職
エス・エム・エス(医療・介護の人材紹介)
創業
2018年4月
会社の売上
96億円(8期目)

Chapter 01経歴エス・エム・エスで​学んだ型

黒﨑氏は上智大学を卒業し、2015年に医療・介護の人材紹介を手がけるエス・エム・エスへ新卒で入社しました。2年目には年間数億円規模のWebマーケティングを任され、3年目には介護の新規事業の責任者を務めています。

この会社で身についたのが、中小企業が多く、担い手が不足している市場で、マーケティングと営業を組み合わせて伸ばす型です。のちにこの型を、別の産業にそのまま持ち込みます。

TIMELINE
黒﨑俊氏の歩み
SMS ─ エス・エム・エスの3年
2015
上智大学を卒業し、エス・エム・エスへ新卒入社医療・介護の人材紹介を手がける会社
2年目
年間数億円規模のWebマーケティングを担当
3年目
介護の新規事業の責任者に軌道に乗り始めたところだった
26歳
アイデアがないまま、退職を決めるクリスマスに上司へ伝え、年末年始に考え直しても結論は変わらなかった
SEARCH ─ 市場を選ぶ
退職後
起業家と投資家に会い続ける「違う入力をしないと、新しい案は出ない」
調査
国の統計で949の産業をすべて調べる物流・製造・建設に大きなプレイヤーがいないと気づく
PLEX ─ 創業から
2018
プレックスを創業社員3人と学生インターン数名、資本金500万円
1年目
オフィスを持たず、自宅と公園で架電残金が尽きる寸前で初契約を取る
2023年度
売上30億円超、前年の約3倍にメンバー300名超
現在
従業員692名、今期の売上は96億円見込み2042年に売上3,000億円を目標に掲げる
本人のnoteおよび同社の公開情報にもとづく。

Chapter 02退職26歳、​アイデアがないまま辞めると言った

転機は入社3年目、26歳のクリスマスでした。任された新規事業が軌道に乗り始めた時期に、黒﨑氏は上司に退職を切り出します。

「何をやるか決まってるのか?」と聞かれて、「ないです」と答えていた。本人のnoteより、当時のやりとり

年末年始に考え直しても結論は変わりませんでした。ただ、退職を伝えて1週間ほど経つと「やっぱり怖い」という気持ちも出てきたといいます。それでも辞める話は社内に広まっており、引き返せない状況が背中を押しました。

会社を辞めた後は、起業家や投資家に会い続けます。「これまでとは違う入力をしないと、新しいアイデアは出ない」という考えからでした。

Chapter 03市場選び949の産業を、​すべて調べた

人に会う中で教わったのが、国が公表している産業の統計でした。黒﨑氏は、小分類で949ある産業のすべてについて、事業所の数、働く人の数、売上を調べていきます。

HOW TO PICK A MARKET
市場を選んだ3つの条件
1大きなプレイヤーがいない医療にはエムスリー、飲食には食べログがいる。だが物流・製造・建設には、それに当たる存在がいなかった。
2需要と供給が逆に動くEC化で荷物は増え続ける一方、運ぶ人は減っていく。少なくとも10年は追い風が続くと読んだ。
3大手が入りにくい自動運転の普及は「法律が変わる必要があるので、あと10年は来ない」と専門家に確認。大手は入らないが、スタートアップには十分な時間があると判断した。
本人のnoteをもとに編集部が整理した。

この3つがそろったのが物流でした。「どうせなら、いちばん大きなプラットフォームを作れる産業でやりたい」という基準で、ドライバーの人材紹介から始めます。

Chapter 04創業1年目オフィスを借りるお金が、​なかった

創業時のメンバーは、前職の後輩と、マーケティングに強い知人、そして学生インターン4〜5名の計7名ほど。資本金500万円から経費を引くと残りは350万円で、オフィスを借りれば即座に資金が尽きる状態でした。

そこで、自宅に全員が集まって朝から電話をかけます。大学の構内の隅や公園で架電したこともありました。役員の報酬は月5万円です。

うまくいかない時期に始まるのが「議論」だった。「そもそも需要がないのでは」「別の事業に鉱脈があるのでは」。その議論が2週間続いたとき、残金は約380万円だった。本人のnoteより

黒﨑氏はここで議論を打ち切ります。「もし明日も議論したらキャッシュアウトする。議論は禁止。みんな電話しよう」。前職で、新規事業は最初の3か月で突き抜けることが大切だと知っていたからでした。

初めての契約は、越谷の物流会社でした。段ボールの古紙を運ぶ仕事は積み下ろしが重く、人が集まらない。「トラックが3台空いているから、いい人が来るならやってみようかな」。印鑑がなかったため、契約書に手書きで署名してもらったといいます。

面白いのは、そこからの変化です。1件取れると、次から取れるようになった。「取れないだろうと思って売るのと、取れると確信して売るのとでは、伝わり方が違う」と本人は振り返っています。

Chapter 05考え方「失敗」ではなく「仮説の否定」

創業期を支えたのが、うまくいかない結果の受け止め方でした。

REFRAME
同じ結果でも、​意味づけが変わる
「失敗」と捉えると
  1. 原因を人に求めたくなる
  2. 組織の空気が下がる
  3. 次の一手が遅れる
「仮説の否定」と捉えると
  1. 分かったこと(進歩)として扱える
  2. すぐ次の仮説に移れる
  3. 切り替えに2秒しかかからない
本人が創業期に採った考え方。エージェントの日々の打ち手にもそのまま使える。

社名のPLEXは、Play(遊ぶ)とExperiment(実験する)を組み合わせた造語です。ただし創業3か月後、損益計算書を見て「このまま遊んで試し続けたら死んでしまう」と気づき、「遊んで、試して、実現する」という意味を足したといいます。

Chapter 06現在地売上96億円、​そして2042年の3,000億円

ドライバーの求人サイトは「プレックスジョブ」となり、物流だけでなく建設・エネルギー・製造といったインフラ産業全体の人材紹介へ広がりました。設備工事向けの業務支援クラウド「サクミル」、M&A仲介の「M&A支援機構」も手がけています。

NUMBERS
プレックスの現在地
EMPLOYEES
692名
従業員数
REVENUE
96億円
今期の売上見込み(8期目)
GROWTH
3倍
2023年度の前年比
TARGET
3,000億円
2042年の目標
同社の公開情報にもとづく。2026年1月にはブランドを刷新し、「テクノロジーと人の力で、人と企業の可能性を引き出す」という考え方を掲げた。

外部からの出資に頼らず事業の利益で成長してきたことも特徴です。創業以来、黒字での増収を続けていると公表しています。

Chapter 07エージェントの視点この経歴を、​どう使うか

黒﨑氏の判断エージェントの実務への置き換え
949の産業を全部調べた担当する業界を、感覚ではなく数字(事業所数・従業員数・求人倍率)で選ぶ
需要と供給が逆に動く市場を選んだ人が減る業界ほど、紹介の価値は上がる
議論を止めて、電話に戻した成果が出ないときほど、打ち手を1つに絞って量を出す
失敗ではなく仮説の否定返信が来ない文面は、失敗ではなく「この型は違う」という結果
1件取れると、次から取れる確信の有無が、そのまま候補者や企業への伝わり方を変える

エッセンシャルワーカーの領域は、コンサルやITに比べて語られる機会が少ない分野です。この経歴は、華やかさではなく市場の構造で選ぶという考え方を、候補者に伝える材料になります。

人材業界の中でのキャリアはエージェントの「次のキャリア」、同じく人材出身の起業家は岩槻知秀氏の記事もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q
黒﨑俊氏は何者ですか?
A
物流・建設などのインフラ産業に特化した人材紹介を手がける株式会社プレックスの創業者で、代表取締役です。
Q
黒﨑俊氏の経歴は?
A
上智大学を卒業し、2015年にエス・エム・エスへ新卒入社。Webマーケティングと新規事業の責任者を経て、2018年4月にプレックスを創業しました。
Q
プレックスはどんな会社ですか?
A
ドライバーや電気設備管理などの採用支援を中心に、インフラ産業向けのSaaSやM&A仲介も手がける会社です。8期目に売上96億円に達しています。
Q
なぜ物流の人材紹介を選んだのですか?
A
前職の医療・介護と同じく、中小企業が多く担い手が不足している構造でありながら、IT企業がほとんど参入していなかったためです。
Q
黒﨑俊氏はどうやって事業領域を選んだのですか?
A
国の統計を使い、小分類で949ある産業すべての事業所数・従業員数・売上を調べました。大きなプレイヤーがいない物流・製造・建設に着目し、EC化で需要が増える一方で担い手が減る物流を選んでいます。
Q
創業初期はどんな状況でしたか?
A
資本金500万円のうち使えるのは約350万円で、オフィスを借りずに自宅や公園から電話をかけていました。残金が380万円ほどになった時点で社内の議論を打ち切り、営業に集中して初契約に至っています。
まとめ

黒﨑俊氏は26歳のとき、やることを決めないままエス・エム・エスを辞めた。949の産業を調べ尽くして「大きなプレイヤーがいない物流」を選び、オフィスも持たずに電話をかけ続けた。失敗を「仮説の否定」と捉える考え方で創業期を越え、8期目に売上96億円まで伸ばしている。

出典:各社の公式サイトと開示資料(有価証券報告書・適時開示)、決算説明資料、日本経済新聞・ダイヤモンド・オンライン・ロイター等の報道、本人が登場したインタビュー記事。記事中の数字は各時点の公表値です。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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