岩槻知秀(いわつき・ともひで)は、レバレジーズの創業者です。
岩槻知秀は、レバレジーズの創業者・代表です。1980年大阪府和泉市生まれ。早稲田大学1年からITエンジニアとして働き、2005年4月、卒業と同時に起業しました。
岩槻知秀(いわつき・ともひで)は1980年、大阪府和泉市生まれ。レバレジーズ株式会社の創業者であり、代表を務めています。経歴は次のとおりです(公式サイト・経営者インタビュー等の公開情報に基づく)。
岩槻の経歴の特徴は、起業の前に「勤め人」の期間がほぼないことです。ただしそれは、計画どおりに進んだ結果ではありません。19歳のころに起業家の本を読んで事業を創る生き方に惹かれた直後、父親の事業が失敗して借金を背負い、生活費と学費を自分で稼ぐ必要に迫られます。日雇いのアルバイトを重ねながら、学生が選べる高時給の仕事がプログラマーしかないと知り、知識ゼロから独学でプログラミングを習得しました。
携帯コンテンツ開発会社でおよそ2年半のインターンを経験したのち、社員2名のシステム開発スタートアップに創業メンバーとして参加します。そこは契約書も保険もない過酷な会社で、関わった人が次々と不幸になっていくのを目の当たりにしました。この経験が「関わった人に喜んでもらえる会社を創る」という志と、のちの企業理念「顧客の創造を通じて、関係者全員の幸福を追求し、各個人の成長を促す」につながっています。
金融業界から内定を得ていましたが、業界の実態に疑問を持ち、個人事業として始めていた仕事が軌道に乗っていたこともあって就職を辞退。2005年4月、大学卒業と同時にレバレジーズを設立しました。最初の事業はシステム開発の受託とSESです。この経緯の詳細はレバレジーズの創業ストーリーで扱っています。
創業の土台に置いたのは、自分自身が苦労し続けた「お金と仕事の問題を解決する」というミッションです。それを、自分が価値貢献できる分野で始める。当時の強みはITの知見とインターンで培った営業力で、「IT×人材」は理想的な領域でした。エンジニアだからこそ、どんな案件をやりたいか、技術のトレンドは何かをユーザーと同じ目線で分かる。知人のフリーランスエンジニアの収入が上がっていくのを見て手応えを得た、と語っています。そうして生まれたのがレバテックです。
その後の事業展開には一貫した選び方があります。「人手が足りず、かつ情報が非対称な領域」を選ぶことです。ITエンジニア、看護師、介護士、若年層の就業支援。いずれも構造的な人手不足が続き、求職者が良い情報にたどり着きにくい市場です。レバテック、レバウェル看護、ハタラクティブ、キャリアチケットと事業は40以上に広がり、売上は2018年3月期の265億円から2025年に1,760億円規模へ伸びました(レバレジーズの創業ストーリー)。
岩槻を語るうえで最も重要なのが、非上場かつ外部から資金調達をしない「独立資本経営」という選択です。本人の説明は明快です。多くの企業が上場によって短期的な利益を追求せざるを得なくなるなかで、あえて上場しないことで「長期的な視点での大胆な事業投資」と「人への投資」を可能にしている。実際に同社は新規事業へ年間150億円以上を投じ、年間10以上の事業を立ち上げているとされます。
もう一つの特徴がオールインハウス。外注やアウトソーシングを行わず、広告制作から運用まで、事業づくりに必要な職種をすべて社内に揃えています。コスト削減だけでなく、意思決定の速度を上げるための構造です。
人材業界にいる私たちにとって、これは同業でありながら構造が異なる会社です。上場企業が四半期の数字に縛られるなかで、非上場を選んだ会社が長期投資で事業を増やし続けている。この対比は、業界の構造を語るうえで示唆に富みます(人材紹介業界の市場動向)。
候補者にレバレジーズを紹介する際、「急成長のメガベンチャー」という言葉で片付けないことが重要です。大学卒業と同時に起業した創業者が、20年間一貫して黒字を保ちながら、上場せずに1,700億円規模まで来た。この事実の意味を説明できると、志望動機の解像度が変わります。
同時に、独立資本経営は「外部の目が入りにくい」ことの裏返しでもあります。働き方や評価について気になる候補者には、レバレジーズは激務なのかで実態を確認したうえで、企業研究はレバレジーズの企業研究を使ってください。
岩槻知秀は、大学1年からエンジニアとして働き、2005年の卒業と同時にレバレジーズを創業した。自らが技術者だった経験からレバテックを生み、「人手が足りず情報が非対称な領域」へ事業を広げて売上1,760億円規模へ育てた。非上場・無借入の独立資本経営とオールインハウス体制は、長期の事業投資と人への投資を優先する判断であり、人材業界の構造を語るうえで重要な対比例になる。
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