金山泰英(かなやま・やすひで)はDirbatoの創業者。
金山泰英様は、テクノロジーコンサルティング企業Dirbatoの創業者・代表です。1981年大阪府生まれ。大手情報通信会社の起業家養成コース、ベイカレント・コンサルティングでの11年を経て、2018年10月に37歳で創業しました。
金山泰英様(かなやま・やすひで)は1981年、大阪府生まれ。株式会社Dirbatoの創業者であり、代表を務めています。経歴は次のとおりです(公式サイト・経営者インタビュー等の公開情報に基づく)。
経営者になりたいと具体的に思ったのは新卒の就職活動だったと、金山様自身が語っています。「正直、良いと思える会社がなかった」。大手企業の説明を聞いても「ここで働いていて果たして自分は楽しいのか」と疑問に思ったといいます。
2005年、「将来経営者を目指せる」と謳う大手情報通信会社に入社し、営業のOJTと経営ノウハウを並行して学ぶ起業家養成コースに進みます。しかし2年目の終わりに「残り1年で自分の会社を作れるか」という疑念が「無理」という確信に変わり、2007年、ベイカレント・コンサルティングへ転職しました。
決め手は「中小企業の社長みたいな仕事ができる」と言われたこと。実際に営業から人事管理、評価、採用まで何でも担うポジションで、2016年からは営業部門の統括責任者としてファームの経営にも関わります。この11年で見たものが、そのまま創業の動機になりました。

金山様を理解するうえで、ベイカレント・コンサルティングでの11年は欠かせません。2007年に営業ポジションで入社し、エグゼクティブセールスとしてチームを率い、2016年からは営業部門の統括責任者を務めています。
この時期のベイカレントは、コンサルティングファームでありながら営業を最も重視するという独特の設計を持っていました。案件を取ってくる人材(ビジネスプロデューサー)を、コンサルタントの下ではなく同等以上に置く。案件の供給量が会社の成長を決めるという考え方です。
Dirbatoの成長速度——創業5期で売上100億円、8期で500億円——は、この経験と無関係ではありません。人を採ることと案件を取ること、その両方を同時に回す設計を、金山様は現場で見て、自分で回していました。
| ベイカレントで見たもの | Dirbatoでの実装 | |
|---|---|---|
| 営業の位置づけ | 案件の供給が成長を決める | 創業時から営業の設計を重視 |
| 人材の評価 | ITの人材が十分に評価されていない | 「IT人材の価値向上」を理念に掲げる |
| 成長の速度 | 急拡大を現場で経験 | 5期100億円・8期500億円 |
| 事業の作り方 | 人月型の限界を知る | 人月比率を下げる方針を明言 |
興味深いのは、金山様が同じ設計を持ち込まなかった点です。ベイカレントの創業者・江口新が人月型から抜けるのに苦労したように、金山様もまた「人月を前提としたビジネスモデルの比率を下げる」と明言しています。同じ課題を、次の会社で先に解こうとしている構図です。
候補者にDirbatoを紹介するとき、この出自は有効な説明材料になります。ベイカレントで何が起きたかを知っている人が作った会社である、という事実は、社風や成長の速度を理解する鍵になります。
前職で納得できなかったのは、ITコンサルタントやエンジニアの評価の低さでした。「すごい技術や経験をもっている人よりも、見た目だとか立ち回りの上手い人のほうが評価される状況があり、それはちょっと違うんじゃないか」。日本の業界全体を見ても、IT関係者の地位や評価は高くなく、海外テック企業のエンジニアの給与とは比べものにならない。
「日本企業にも彼らと同じ舞台で戦える人材がいるはずです。そういう人をすくい上げる会社を日本に作りたい」。これが2018年10月1日の創業の理由です。「稼げるコンサルを作る」ではなく「評価されていない人材をすくい上げる」。この順序は、同社の採用方針にもそのまま表れています(Dirbatoの創業ストーリー)。
もう一つ特徴的なのが、顔を出していないことです。自社サイトやメディアでのインタビューは複数公開されており、創業の動機も経営方針も本人の言葉で語られています。しかし顔写真は公開されておらず、露出があるのは発言だけです。
創業者が広告塔になる会社は少なくありません。その人物の知名度が採用にも資金調達にも効くからです。金山様はその方法を取っていない。語ることは語るが、顔は出さないという線引きがあります。
興味深いことに、ベイカレントの創業者・江口新も表に出ない人物として知られています。経歴の詳細も公になっていない。同じファームから出た二人が、どちらも自分を語らないという点は、偶然にせよ共通しています。
候補者がこの会社を見るとき、創業者の人柄ではなく、事業の中身と発言で判断することになります。エージェントとしては、公開されているインタビューの内容を押さえておくことが、そのまま準備になります。
創業翌年の2019年11月、金山様は「まずは10期で売上1,000億円」と語っています。当時の規模を考えれば大きすぎる目標に見えますが、本人の説明は目標そのものより達成の設計に重心があります。「普通にコンサル事業を拡大していくだけでは絶対に無理。並行して新規事業を立ち上げていく必要がある」。
あわせて業界の未来をこう予測しました。「戦略 > ビジネス > IT」というコンサル業界のヒエラルキーはひっくり返っているか、消滅している領域もあるだろう。10年後に必要なのはITとビジネスの知識だ、と。2026年3月期の売上は505億円で、7年で目標の半分に到達。「戦略>IT」というヒエラルキーへの反逆は、生成AIの普及によって予想より早く現実になりつつあります。
2026年時点の金山様の発言は、AIを意思決定の最上位にある変数と位置づけています。「どの国でやるのか」「どのサービスでやるのか」を考えるときも、その前段としてAIがどうなるかを確認しなければならない、と。
この前提に立つと、打ち手は3つに整理できます。
| 取り組み | 内容 | 狙い |
|---|---|---|
| NeuraBeat | 自社開発のAI。2026年6月に成果物の作成・変更管理を担う「Studio」を追加 | まず自社の生産性で差をつけ、次に顧客へ提供する |
| Backbeat | テクノロジー専門組織。コンサルタントのデリバリーを横断で支える | AIを使うだけでなく、作る側に立つ |
| 拡張型FDE | 製品導入を前提にしない現場伴走型の支援。専門会社Forwardforceも設立 | 日本企業の実態に合わせたAI実装 |
拡張型FDEという考え方は特に示唆的です。FDE(フォワード・デプロイド・エンジニア)は米Palantirが提唱した概念で、自社製品を顧客の業務に合わせ込むために現場へ入る人材を指します。
金山様は、これを日本にそのまま持ち込むのは難しいと見ています。データが整備されておらず、AIの効果も見極めきれていない段階で、高額な製品の導入を前提にした受け入れを決められる企業は限られるからです。そこで製品ありきをやめ、「自社はAIをどう使えばいいのか」を現場で一緒に考える形にした。
もう一つの論点が人月からの脱却です。金山様は成果報酬型に踏み込む意向を示す一方、その難しさも率直に語っています。「私たちの仕事は、成果物を納めて終わりではなく、物事を前に進めていくこと。その『物事が進んだ』ということを、どう成果として定義し、どう数値化するのか」。
これはインフォシスをはじめ、人を売る事業すべてに共通する課題です。効率化すると自社の売上が減るという構造から、どう抜けるか。人材紹介にも同じ問いがあります。
Dirbato創業者である金山様が率いる会社は、創業から8期で売上505億円(2026年3月時点)、従業員は1,400名を超える規模になりました。テクノロジーコンサルティングとインキュベーションの二本柱で、本社は東京ミッドタウン(東京都港区赤坂)にあります。
成長のしかたにも特徴があります。大型の資金調達で一気に拡大するのではなく、コンサルティング事業の利益で次の事業を作るという順序です。Adlib Tech VenturesやForwardforceといった関連会社の設立、H.R.I・フォスターネットのグループ化も、この流れの中にあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 代表 | 金山泰英様(代表取締役社長/CEO) |
| 創業 | 2018年10月1日 |
| 売上高 | 505億円(2026年3月時点) |
| 目標 | 10期で1,000億円 |
| 事業 | テクノロジーコンサルティング/インキュベーション |
Dirbato採用の特徴は、コンサル未経験のエンジニアやPMを受け入れる設計にあります。「IT人材が正しく評価されていない」という創業の動機がそのまま採用方針になっており、技術のバックグラウンドを持つ人がコンサルタントへ移る経路が用意されています。
一方で金山様は、期待値をはっきり示す発言もしています。「コンサルは稼げるらしい、という程度の動機で入ってくる人には厳しい」「一刻も早くAIを使える側の人間になってほしい」。受け入れの幅は広いが、入った後の要求は高い。この二面性を伝えることが、候補者への誠実な説明になります。
職種・制度・社員紹介などの最新情報は、Dirbatoの採用サイトで確認できます。募集内容は変わるため、面談前に候補者と一緒に見ておくことをおすすめします。
金山様が採用について極めて明確に語っていることは、エージェントにとって大きな材料です。「コンサルは稼げるらしいという程度の動機の人には厳しい」「遠慮するなら大手企業に進んでいただければ」「お利口さんよりもぶつかってくれる人」。ここまで言い切る経営者は多くありません。
この言葉はそのまま候補者に伝えるべきです。年収を主目的とした志望者が事前に離脱することは、双方にとって利益になります。逆に、前職で「正しく評価されていない」と感じているITコンサルタント・エンジニアにとっては、創業の動機そのものが志望動機の核になります。「この会社は何に怒って生まれたのか」を知っている候補者は、面接で自分の言葉を持てます。企業の現況と選考はDirbatoの企業研究をご覧ください。
金山泰英様は、起業家養成コースとコンサルファームでの営業統括を経て、2018年に「IT人材の価値向上」を掲げてDirbatoを創業した。「10期で1,000億円」は大風呂敷ではなく新規事業の並行立ち上げを前提にした設計であり、AI時代には人月モデルからの転換を宣言している。採用について明確に語る経営者であり、その言葉をそのまま候補者に伝えることがエージェントの支援になる。
記事の内容を前提にして、あなたの状況に合わせた答えをAIに出させます。質問を入れて「ChatGPTで相談」または「Claudeで相談」を押すと、記事の要点と質問がセットになった状態で開きます。