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Founding Story

Dirbato​の​創業​ストーリー創業者​・​金山泰英様、​「IT​人材は​不遇だ」​という怒りから、​8​年で​500​億円の​会社ができるまで

創業ストーリー 2026.09.07
結論|Dirbatoの社長は?

Dirbato(ディルバート)の創業者・社長は金山泰英氏です。2018年10月に創業し、8期で売上500億円超に成長しました。

この記事の要点

Dirbatoの創業動機は、一言でいえば怒りです。「すごい技術や経験をもっている人よりも、見た目だとか立ち回りの上手い人のほうが評価される」。前職のコンサルファームで見たその状況に、創業者は納得しませんでした。「そういう人をすくい上げる会社を日本に作りたい」。2018年10月1日、そう考えて会社を興しました。

※本記事は当該企業の公式サイト(沿革・創業ストーリー)、有価証券報告書、Wikipedia日本語版・英語版、経営者インタビュー記事等の公開情報をもとに編集部が構成しました(2026年9月時点)。年次は資料により差異がある項目があり、複数の出典で確認できた年を採用しています。

  • 創業は2018年10月1日、金山泰英CEO(当時37歳)。起業家養成コース、コンサルファームの営業統括を経ての独立だった。
  • 動機はIT人材の低評価への納得のいかなさ。「日本企業にも世界と同じ舞台で戦える人材がいるはず」という確信。
  • 2019年時点で「10期で売上1,000億円」を公言。2026年3月期に505億円へ到達し、AI時代に「会社の骨格を変える」挑戦へ。
Founded2018年
Founder金山泰英様
Categoryコンサルティング
この記事は創業ストーリーのシリーズです。
FOUNDED
2018年
10月1日に創業
AGE
37歳
創業時の金山様
REVENUE
505億円
2026年3月期の売上
PEOPLE
1,445名
社員数(2025年)
TERM
8期
500億円に届くまで
GOAL
1,000億円
10期での目標

Chapter 01就活で「良い会社がなかった」学生

金山泰英CEOは1981年、大阪府生まれ。経営者になりたいと具体的に思ったのは新卒時の就職活動だったと語っています。

「いろんな業界を見ていたんですが、正直良いと思える会社がなかったんです。大手企業の話を聞いても『たしかに立派な会社だけれど、ここで働いていて果たして自分は楽しいのかな?』と疑問に思ってしまった」。本人は「学生特有の思い上がりだったかもしれませんが」と笑いますが、当時はインターネット・ビジネスが盛り上がり始めた頃で、若手の事業家の方が大手のエリートよりカッコいいと感じていたといいます。

とはいえ、学生時代に事業を起こせるアイデアや能力があったわけではない。2005年4月、「将来経営者を目指せる」と謳う大手情報通信会社に就職します。そこには変わった制度がありました起業家養成コース。「営業のOJTをやりながら経営者としてのノウハウを学べる。そして、3年経ったら独立支援金を渡すから自分で会社を作れ!」という仕組みです。

同期は30人ほど。途中で脱落していく同期が出るなか、「脱落はカッコ悪い」と3年目まで残りました。しかし2年目の終わり、「残り1年この環境にいて自分の会社を作れるだろうか?」という疑念が「無理!」という確信に変わったと語っています。

創業者の金山泰英CEOは、ベイカレント・コンサルティングに11年在籍し、エグゼクティブセールスを経て2016年から営業部門の統括責任者を務めた人物です。案件の供給量が会社の成長を決めるという設計を現場で回した経験が、Dirbatoの成長速度(8期で売上500億円超)の背景にあります。

Chapter 02「中小企業の​社長みたいな仕事ができる」|​コンサルファームでの11年

2007年5月、金山様は日系大手総合コンサルティングファームに営業ポジションとして転職します。「もう一度、最初から勉強し直せる環境に移ろう」という判断でした。

会社選びの決め手は「中小企業の社長みたいな仕事ができる」と言われたこと。実際、営業から人事管理、評価、採用活動まで何でも担うポジションで、入社当初は創業社長の直轄でした。「今とは時代もちょっと違うのでタフな働き方をすることもありました。それでも今の自分の基盤になるものが培われた」と振り返っています。

エグゼクティブセールスとしてチームを牽引し、2016年からは営業部門の統括責任者としてファームの経営にも関わります。この11年間で見たものが、Dirbato創業の直接の動機になりました。

Chapter 03納得できなかったこと|IT​人材はなぜ評価されないのか

前職で金山様が納得できなかったのは、ITコンサルタントやエンジニアの評価の低さでした。

「すごい技術や経験をもっている人よりも、見た目だとか立ち回りの上手い人のほうが評価される状況があり、それはちょっと違うんじゃないか、と」。日本の業界全体を見ても、IT関係者の地位や評価は高くない。中国やアメリカのテック企業のエンジニアの給与とは比べものにならない。

2026年のインタビューでは、この問題意識をさらに具体的に語っています。「事業会社の中でも、情シスにいる人たちが、他の事業部門よりも下に見られていたりする。『あまり成績の良くない人が行くところ』という印象すら、なんとなくあった」。海外ではITリテラシーの高い人材が全社のDXをリードしているのに、日本ではIT側がイニシアチブを取ることが難しい。

「ITは、業務を効率化するだけのものではない。企業の意思決定を変え、事業のあり方を変え、産業そのものを前に進める力がある」。それを担う人材が正しく評価されていない状態は良くない「日本企業にも彼らと同じ舞台で戦える人材がいるはずです。そういう人をすくい上げる会社を日本に作りたい」。

これが、2018年10月1日のDirbato創業の理由です。

TIMELINE
金山泰英様とDirbatoの歩み
FOUNDER ─ 金山泰英様の歩み
1981
大阪府に生まれる
2005
大手情報通信会社に入社起業家養成コース生として。2年目の終わりに「無理」と確信する
2007
日系大手総合コンサルへ「中小企業の社長みたいな仕事ができる」と言われ、営業職で入社
2016
営業部門の統括責任者にIT人材の評価の低さへの問題意識を深める
DIRBATO ─ 会社の歩み
2018
株式会社Dirbatoを創業10月1日。37歳で独立し「IT人材の価値向上」を掲げる
2019
資本金を1億円にこの頃「10期で売上1,000億円」を公言
2021
本社を東京ミッドタウンへ
2022
グループ展開が始まるAdlib Tech Venturesを設立、H.R.Iをグループ化
2024
売上282億円、社員1,000名超
2025
売上430億円、社員1,445名AMBLをグループ化
2026
売上505億円NeuraBeat Studioを公開。AIを「作る」側へ
公式サイトの沿革、経営者インタビュー、報道で確認できたもの。

Chapter 0410期で​1,000億円|​大風呂敷ではなく、​設計としての目標

創業翌年の2019年11月、金山様は「まずは10期で売上1000億円」と語っています。当時の会社の規模を考えれば、大きすぎる目標に見えます。しかし本人の説明は、目標そのものより達成の設計に重心があります。

REVENUE
Dirbatoの売上と「10期で1,000億円」(億円)
282
2024年
430
2025年
505
2026年
3月期
1,000
10期
目標
各年の決算期の売上。10期は2028年3月期にあたる。
PROGRESS
8期で、目標の半分を超えた
50.5%目標への到達度505億円(8期)/ 1,000億円(10期の目標)
残り2期で、あと495億円。代表は「コンサル事業の拡大だけでは絶対に無理」と語り、新規事業とグループの展開を前提に据えている。

「これを達成するためには普通にコンサル事業を拡大していくだけでは絶対に無理です。並行して新規事業を立ち上げていく必要があります」。コンサル一本では届かないという認識が、最初からありました。

そして業界の未来についても、こう予測しています。「現在、暗黙知的に共有されている『戦略 > ビジネス > IT』というコンサル業界のヒエラルキーもひっくり返っているか、消滅している領域のコンサルタントもいるでしょう。10年後に必要なスキルはITとビジネスの知識。やはりテクノロジーだ、と。10年後にこのインタビューを読み返して答え合わせをしましょう」。

2026年3月期の売上は505億円。7年で目標の半分に到達しました。そして「戦略>ビジネス>IT」というヒエラルキーへの反逆は、生成AIの普及によって、予想より早く現実になりつつあります。

Chapter 05AI時代|​「会社の骨格を​変える」

2026年7月の代表インタビューで、金山様はAIについて「経営者の感情としては、戦々恐々としています」と率直に語っています。同時に「個人としては『分からないから面白い』『分からないからやってみよう』と思える」とも。

そのうえで、AIを「意思決定の最上位にある変数」と位置づけました。自社開発AI「NeuraBeat」を「他ファームと比べて生産性が高い」と言える水準に育て、いずれはクライアントに提供する。テクノロジー専門組織「Backbeat」でAIを作る側に立つ。

しかし最も大きいのは、ビジネスモデルそのものを変えるという宣言です。「人月を前提としたビジネスモデルの比率を下げていくこと。成果報酬型に踏み込むこと」。さらに「『私たちはコンサル会社である』という意識すら、もしかするといらないくらい、いろいろな可能性を追求した方がいい」。

創業時の「IT人材の価値向上」という動機は、AI時代に形を変えて続いています。「AIを使いこなせる人が、さらに生産性を高めていく世界になる。だからこそ、自分の生産性を高めることに本気で向き合わなければいけない」IT人材が正しく評価される世界を作るという8年前の怒りは、いま「AIを使える側の人間になれ」という要求に翻訳されています。

AI ERA
AI時代に、会社の骨格を変える4つの打ち手
NEURABEAT
自社のAIを育てる
自社開発のAI「NeuraBeat」を、他のファームより生産性が高いと言える水準にし、いずれクライアントにも提供する。
BACKBEAT
AIを作る側に立つ
テクノロジー専門の組織「Backbeat」で、AIを使うだけでなく作る。
BEYOND MAN-MONTH
人月から離れる
人数×期間で売るモデルの比率を下げ、成果報酬型に踏み込む。
NOT JUST CONSULTING
「コンサル会社」を超える
「私たちはコンサル会社である」という意識すら、いらないくらいの可能性を追う。
2026年7月の代表インタビューで語られた方針を、編集部が整理した。

Chapter 06エージェントがこの​物語から読み取るべきこと

Founder's Words

「日本企業にも彼らと同じ舞台で戦える人材がいるはずです。そういう人をすくい上げる会社を日本に作りたい」

金山泰英CEO(2019年11月のインタビューより)

創業の動機を最も端的に語った言葉です。「稼げるコンサルを作る」ではなく「評価されていない人材をすくい上げる」。この順序が、同社の採用方針にも表れています。年収を主目的とした志望者に厳しい理由も、ここにあります。

Dirbatoの創業ストーリーは、怒りが事業になるという典型です。前職で見た不条理に納得せず、それを変える場を自分で作った。この構造は、候補者の志望動機を作るときにそのまま使えます「この会社は何に怒って生まれたのか」を知っている候補者は、面接で自分の言葉を持てます。

FROM ANGER TO BUSINESS
怒りが、事業になるまで
1 SEE
不条理を見る
技術や経験のある人より、立ち回りの上手い人が評価される。前職で見た現実。
2 REFUSE
納得しない
「それはちょっと違うんじゃないか」。業界全体でも、IT人材の地位は低かった。
3 BUILD
自分で場を作る
2018年、「そういう人をすくい上げる会社」を自ら立ち上げる。
4 HIRE
採用に表れる
「稼げるらしい」程度の動機には厳しい。創業の理由が、今の採用方針になっている。

もう一つ重要なのは、代表が採用について極めて明確に語っていることです。「コンサルは稼げるらしいという程度の動機の人には厳しい」「遠慮するなら大手企業に進んでいただければ」「お利口さんよりもぶつかってくれる人」。ここまで言い切る会社は多くありません。エージェントは、この言葉をそのまま候補者に伝えるべきです。合わない人が事前に離脱することは、双方にとって利益です。

企業の現況と選考対策はDirbatoの企業ページで扱っています。同じく創業者の問題意識から急成長した日系ファームとして、ベイカレント・レバレジーズの創業ストーリーもあわせてご覧ください。

候補者に渡す一次情報
Dirbato 採用サイトdirbato.co.jp

職種・制度・社員紹介は公式の採用サイトが最も正確です。面談前に候補者と一緒に確認してください。

KEY POINTS
この記事のポイント
1就活で「良い会社がなかった」学生金山泰英CEO は1981年、大阪府生まれ。経営者になりたいと具体的に思ったのは 新卒時の就職活動 だったと語っています。
2「中小企業の社長みたいな仕事ができる」|コンサルファームでの11年2007年5月、金山様は 日系大手総合コンサルティングファーム に営業ポジションとして転職します。「もう一度、最初から勉強し直せる環境に移ろう」という判断でした。
3納得できなかったこと|IT人材はなぜ評価されないのか前職で金山様が納得できなかったのは、 ITコンサルタントやエンジニアの評価の低さ でした。「すごい技術や経験をもっている人よりも、見た目だとか立ち回りの上手い人のほうが評価される状況があり、それはちょっと違うんじゃないか、と」。

よくある質問

Q
Dirbatoの創業者は誰ですか?
A
金山泰英様です。1981年大阪府生まれ。大手情報通信会社の起業家養成コースを経て、2007年から日系大手総合コンサルファームで営業統括などを務め、2018年10月1日に株式会社Dirbatoを創業しました。
Q
創業の動機は何ですか?
A
前職で見たITコンサルタント・エンジニアの評価の低さへの納得のいかなさです。「すごい技術や経験をもっている人より、立ち回りの上手い人が評価される」状況を変え、「日本にも世界と同じ舞台で戦える人材がいるはず。そういう人をすくい上げる会社を作りたい」と語っています。
Q
社名Dirbatoの意味は?
A
公式サイト・公式noteに社名の由来の明記はありません。同社は「テクノロジーで世界に喜びを。」をミッションに掲げています。
Q
10期1,000億円という目標は達成しそうですか?
A
2026年3月期の売上は505億円で、目標の約半分に到達しています。代表は当初から「コンサル事業の拡大だけでは絶対に無理。新規事業を並行して立ち上げる必要がある」と語っており、AI・グループ会社・新事業を含めた展開で目指す設計です。
Q
Dirbatoの社長・代表は誰ですか?
A
金山泰英様です。2018年10月の創業者であり、代表取締役社長(CEO)を務めています。前職はベイカレント・コンサルティングで、営業部門の統括責任者まで務めました。
Q
Dirbatoの採用情報はどこで見られますか?
A
公式の採用サイト(dirbato.co.jp/recruit)で職種・制度・社員紹介が公開されています。募集内容は随時変わるため、応募前に一次情報をご確認ください。
まとめ

Dirbatoは2018年10月1日、日系コンサルファームで営業統括を務めた金山泰英CEOが「IT人材が正しく評価されていない」という怒りから創業した。就活で良い会社がなく、起業家養成コースを経てコンサルへ移った経歴の中で見た不条理が、そのまま事業の動機になっている。2019年に公言した「10期で1,000億円」は2026年に505億円へ到達し、AI時代には「会社の骨格を変える」挑戦へ進んでいる。

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この記事の情報源

  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。
本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
THE
AGENT
執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.05
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