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Founding Story

メルカリの​創業​ストーリー創業者​・​山田進太郎、​世界一周から帰った起業家が、​3​度目の​創業で​「捨てられるもの」​に​価値を​見た

創業ストーリー 2026.09.13
この記事の要点

メルカリは山田進太郎にとって3度目の挑戦でした。楽天でのオークション事業、ウノウでのゲーム開発と売却。そして世界一周の旅を経て、2013年にメルカリを創業します。旅の中で彼が見たのは、新興国でモノが何度も持ち主を変えながら使われ続ける光景でした。「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションは、ここから生まれています。

※本記事は公開情報・報道・書籍をもとに編集部が構成したものです(2026年9月時点)。

  • 山田進太郎は楽天→ウノウ創業→Zyngaへ売却→世界一周という経路を経て、2013年にメルカリを創業した。
  • 着想は旅先で見た「モノの循環」。日本では捨てられるものが、他の国では次の持ち主に渡っていた。
  • 最初からスマホ専用・世界展開を前提に設計。PC時代のオークションとは別の商品として作られた。
Founded2013年
Founder山田進太郎
Categoryインターネット・EC
DEFINITION
メルカリとは
メルカリとは、2013年に山田進太郎が創業した、スマートフォン向けのフリマアプリを運営する日本企業である。出品者が価格を決めてすぐ売買できる形式と、運営が決済を預かる仕組みで、個人間取引の市場を広げた。
山田進太郎とは
山田進太郎とは、メルカリの創業者兼CEOである。早稲田大学在学中に楽天オークションの立ち上げに関わり、ウノウ株式会社を創業して米Zyngaに売却した後、世界一周の旅を経てメルカリを創業した。

Chapter 013度目の創業楽天、ウノウ、​そして旅

山田進太郎の経歴は、いわゆる「一発目で当てた起業家」ではありません。

早稲田大学在学中に楽天でインターンを経験し、楽天オークションの立ち上げに関わります。ここで彼は、個人が個人にモノを売る市場の難しさと可能性の両方を知りました。

2001年に卒業後、ウノウ株式会社を創業。写真共有サービスや「まちつく!」などのソーシャルゲームを手がけ、2010年に米Zyngaへ売却します。当時30代前半での売却は、日本のスタートアップとして目立つ成果でした。

しかしZyngaに残った後、彼は会社を離れます。そして世界一周の旅に出ました。約半年、20か国以上を回る旅です。次に何をするかを決めないまま、見るために行った旅でした。

Chapter 02旅先で​見た「モノの循環」

旅の中で彼が気づいたのは、モノの扱われ方が国によってまったく違うということでした。

新興国では、使われなくなったモノが捨てられません。次の持ち主に渡り、修理され、また使われる。一つのモノが、何度も持ち主を変えながら生き続ける。一方、日本では使えるものが簡単に捨てられていました。

同時に、スマートフォンの普及が世界中で起きていました。旅先の途上国でも、人々がスマホを持っていた。パソコンを飛び越えて、全員が常時ネットに繋がる端末を持つ時代が来ている。

この二つが結びついたときに見えたのが、「スマホで、個人が個人にモノを売る」という形でした。楽天オークションで見た個人間取引の難しさは、PCの制約によるものだったのではないか。写真を撮り、出品し、やり取りする。スマホなら、すべてが片手で完結する。

← 図は横にスクロールできます →
世界一周の旅 新興国でモノが循環する光景 STEP 1 スマホの普及 途上国でも全員が持つ端末 STEP 2 個人間取引の再設計 PCの制約から解放される STEP 3 2013年 メルカリ創業 スマホ専用のフリマアプリ STEP 4
旅で見た光景と、技術の変化が結びついた

Chapter 03なぜ「フリマ」で​「スマホ専用」だったのか

2013年当時、個人間取引の市場はすでにありました。ヤフオク!が圧倒的なシェアを持っていた。それでもメルカリが入り込めたのは、設計が根本的に違ったからです。

従来のオークション(PC時代)メルカリ(スマホ時代)
価格の決め方入札で競り上げる。終了まで確定しない出品者が決める。すぐ買える
出品の手間PCで写真を撮り、転送し、説明を書くスマホで撮って、そのまま出品
取引の相手顔の見えない相手と直接やり取り運営が決済を預かる(エスクロー)
主な利用者目利きのある人、コレクター日常のモノを売りたい一般の人
取引の速さ数日〜1週間数分で売れることもある

Chapter 04最初から世界を​見ていた

メルカリのもう一つの特徴は、創業の翌年には米国版をリリースしていたことです。日本で成功してから海外へ、という順序ではありませんでした。

理由は、山田自身が世界を見てきたからです。モノが循環する光景は、日本だけの話ではない。むしろ、循環の文化が根づいている国の方が多い。

米国事業は長く赤字が続き、撤退を求める声もありました。それでも続けたのは、「あらゆる価値を循環させる」というミッションが、最初から国境を前提にしていたからです。2025年6月期、米国事業の損失は縮小し、全社の純利益は261億円(前期比+94%)に達しました(企業研究)。

また、この「最初からグローバル」という姿勢は、組織にも表れています。エンジニア組織には外国籍メンバーが多く、英語での協働が前提の部署がある。少人数・高密度(2,159人で売上1,926億円)という構造も、世界で戦うために選ばれた設計です。

Chapter 05エージェントがこの​物語から読み取ること

①「3度目」であること。山田進太郎は楽天、ウノウ、メルカリと経験を重ねています。一度目で当てた人より、失敗と売却を経験した人が作った会社だという事実は、候補者のキャリア観にも示唆を与えます。

②着想は「見に行った」ことから生まれた。机上の分析ではなく、旅で自分の目で見た光景が起点でした。現地現物の発想は、エージェントが企業を理解するときにも同じです(同じ解像度で理解する)。

③ミッションが意思決定を決めている。米国事業の赤字を続けられたのは、「あらゆる価値を循環させる」という言葉があったからです。候補者にメルカリを提案するとき、バリュー(Go Bold / All for One / Be a Pro)はこのミッションから降りてきていることを説明できると、志望動機の深さが変わります(面接対策)。

同じくネット企業の創業はサイバーエージェント・DeNA・楽天もご覧ください。

KEY POINTS
この記事のポイント
13度目の創業楽天、ウノウ、そして旅山田進太郎 の経歴は、いわゆる「一発目で当てた起業家」ではありません。担当する領域は、規模ではなく困っている度合いで選ぶと、同じ労力で結果が変わります。
2旅先で見た「モノの循環」旅の中で彼が気づいたのは、 モノの扱われ方が国によってまったく違う ということでした。人数や時間が限られるほど、やらないことを決めることが成果を左右します。担当数を絞る判断はここに当たります。
3なぜ「フリマ」で「スマホ専用」だったのか2013年当時、個人間取引の市場はすでにありました。単価や手数料の設計も同じ構造です。安くするのではなく、何を含めて何を外すかを決めることが、支援の形を決めます。

よくある質問

Q
メルカリの創業者は誰ですか?
A
山田進太郎です。早稲田大学在学中に楽天オークションの立ち上げに関わり、卒業後にウノウ株式会社を創業して2010年に米Zyngaへ売却。その後の世界一周の旅を経て、2013年にメルカリを創業しました。
Q
メルカリはなぜ生まれたのですか?
A
世界一周の旅で、新興国ではモノが捨てられずに次の持ち主へ渡り使われ続ける光景を見たことが起点です。同時にスマートフォンが世界中に普及しており、「スマホで個人が個人にモノを売る」という形が見えました。
Q
ヤフオク!と何が違ったのですか?
A
価格を出品者が決めてすぐ買える形にしたこと、スマホで撮ってそのまま出品できる手軽さ、運営が決済を預かる仕組みです。オークションが目利きのある人の市場だったのに対し、日常のモノを売りたい一般の人の市場を作りました。
Q
なぜ最初から海外展開したのですか?
A
創業者が世界を見た上で「モノの循環は日本だけの話ではない」と考えたためです。創業翌年の2014年には米国版をリリースし、長期の赤字を経て2025年6月期に損失が縮小しました。
まとめ

メルカリは、楽天でのオークション事業とウノウの創業・売却を経た山田進太郎が、世界一周の旅で見た「モノが循環する光景」から2013年に創業した。スマホ専用・出品の簡単さ・すぐ売れる体験という設計でオークションとは別の市場を作り、創業翌年には米国版をリリースするなど最初から世界を前提にしていた。ミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」が、長期の赤字を続ける判断を支えた。

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この記事の情報源

  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.05
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