2004年2月4日、ハーバード大学の寮の一室。19歳の学生が始めた学内向けサービスが、20年足らずでグループ利用者36億人のプラットフォームになりました。そして2021年、社名は会社の向かう先を示すために変わります。
※本記事は当該企業の公式サイト(沿革・創業ストーリー)、有価証券報告書、Wikipedia日本語版・英語版、経営者インタビュー記事等の公開情報をもとに編集部が構成しました(2026年9月時点)。年次は資料により差異がある項目があり、複数の出典で確認できた年を採用しています。
マーク・ザッカーバーグは1984年、ニューヨーク州生まれ。歯科医の父と精神科医の母のもとで育ち、名門の全寮制高校フィリップス・エクセター・アカデミーに転校しています。この高校には、学生の顔と名前を載せた冊子「フェイスブック」がありました。これが後のサービスの着想の源になったとされます。
ハーバード大学在学中の2004年2月4日、寮の部屋でthefacebookを立ち上げます。当時19歳。共同創業者は、ルームメイトだったエドゥアルド・サベリン、アンドリュー・マッカラム、ダスティン・モスコヴィッツ、クリス・ヒューズの4人でした。
当初はハーバードの学生限定の、実名登録制のサービスです。しかし評判は瞬く間に広がり、まもなく他のアイビーリーグ校や高校へと開放されていきました。ザッカーバーグはサービス開設と同時期に大学を休学し、そのまま中退しています。
実名登録という設計は、匿名が主流だった当時のインターネットでは異例でした。しかしこれが「知っている人とつながる」という体験の質を担保し、他のSNSとの決定的な差になります。
2006年に一般公開、2012年にニューヨーク証券取引所へ上場。同年Instagramを買収し、2014年にはWhatsAppを、さらにVRのOculusを傘下に収めました。PC時代のSNSからモバイル時代のプラットフォーム群へと姿を変えていきます。
thefacebookを立ち上げる
ハーバード大学の寮の一室で、19歳のザッカーバーグとルームメイト4人が始めました。
他大学へ順次開放
アイビーリーグ各校や高校へと利用範囲を広げ、ザッカーバーグは大学を中退します。
一般ユーザーへ公開
大学関係者以外も利用できるようになり、世界規模へ拡大しました。
上場とInstagram買収
ニューヨーク証券取引所へ上場し、同年Instagramを買収しました。
WhatsAppとOculusを買収
メッセージングとVRという新しい領域を取り込みます。
社名をMeta Platformsへ変更
SNS企業からメタバース・プラットフォーマーへの転換を宣言しました。
Facebook / Metaの主な沿革
2021年、社名はFacebook, Inc.からMeta Platforms, Inc.へ変更されました。SNSの名前を社名から外すという判断です。
これは単なるブランド刷新ではありません。SNSプラットフォームからメタバース・プラットフォーマーへの転換を宣言する意思表示でした。現在、同社はグループ全体で36億人の利用者を抱え、メタバース、VR、AIの研究に多額の資金を投じています。研究開発への支出はAmazon、Googleに次ぐ世界第3位の規模です。
アクセンチュアが「アンダーセン」の名を捨てて独立を得たように(アクセンチュアの歴史)、この社名変更もまた、会社が何になろうとしているかを名前で示した事例といえます。
Founder's Words
「Move fast(速く動け)」
マーク・ザッカーバーグ
初期のFacebookを象徴する行動規範です。完璧を待たずに出し、使われ方を見て直す。この姿勢が寮の一室のサービスを世界規模へ押し上げ、2021年の社名変更という大きな賭けにもつながっています。
Metaの物語は、「主力事業の名前を捨てられるか」という経営判断の事例です。Facebookという世界的ブランドを社名から外す決断は、既存事業への依存を断つ意思の表明でした。
候補者にこの企業を語るとき、寮の一室から始まった会社が、20年足らずで社名すら変えて次の産業に賭けているという文脈は、変化への適応力を測る志望動機の材料になります。
Facebookは2004年2月4日、ハーバード大学の寮の一室で19歳のマーク・ザッカーバーグとルームメイト4人が始めた学内向けサービスに始まる。実名登録という設計が体験の質を担保し、大学から世界へ広がった。2021年には社名をMetaへ変更し、SNS企業からメタバース・AI企業への転換を宣言している。
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