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Founding Story

ファーストリテイリングの​創業​ストーリー創業者​・​柳井正、​山口の​紳士服店を​継いだ男が、​1​号店で​見た行列

創業ストーリー 2026.09.07
この記事の要点

ユニクロの1号店が広島に開いたのは1984年6月2日。開店前から行列ができ、店は客であふれました。父から継いだ山口県の小さな紳士服店を出発点に、この一店舗の成功が世界的アパレル企業への道を開きます。

※本記事は当該企業の公式サイト(沿革・創業ストーリー)、有価証券報告書、Wikipedia日本語版・英語版、経営者インタビュー記事等の公開情報をもとに編集部が構成しました(2026年9月時点)。年次は資料により差異がある項目があり、複数の出典で確認できた年を採用しています。

  • 源流は柳井正の父が営んだ紳士服店「小郡商事」。1972年に入社した柳井は、翌年には実質的な経営を担うことになる。
  • 1984年、広島にユニクロ1号店を開店。カジュアルウェアをセルフサービスで買える店という発想が当たった。
  • 1991年に社名をファーストリテイリングへ変更。「小売業をすばやく」という意味を込め、全国展開へ舵を切った。
Founded1984年
Founder柳井正
Category小売・外食・サービス
この記事は創業ストーリーのシリーズです。

Chapter 01継ぎたくなかった、父の店

柳井正は1949年、山口県宇部市生まれ。父が営んでいたのは紳士服店「小郡商事」でした。

早稲田大学を卒業後、ジャスコ(現イオン)に入社しますが9か月ほどで退職。1972年、父の会社に入社します。しかし入社してまもなく従業員のほとんどが辞めてしまい、柳井は否応なく実質的な経営を担うことになりました。

紳士服の商売は、接客に時間がかかり、在庫も重い。柳井は別の売り方を模索します。そこで着目したのが、カジュアルウェアを本や雑誌のように、客が自分で選んでレジに持っていくという形でした。

Chapter 021984年6月2日、広島の朝

1984年6月2日、広島市に「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」1号店が開店します。略してユニクロ。「ユニークな衣料品の倉庫」という意味です。

開店の朝、店の前には行列ができていました。カジュアルウェアが豊富に揃い、店員に声をかけられることなく自分で選べて、価格も手頃。当時の日本のアパレル店にはなかった買い物体験でした。

この1号店の成功が、その後のすべての起点になります。1991年9月、社名を小郡商事からファーストリテイリングへ変更。「小売業をすばやく行う」という意味を込めた社名で、郊外型店舗の全国展開へ舵を切りました。

1949

柳井正、山口県宇部市に生まれる

父は紳士服店・小郡商事を営んでいました。

1972

小郡商事に入社

従業員の多くが辞め、まもなく実質的な経営を担うことになりました。

1984.06

ユニクロ1号店を広島に開店

「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」。開店の朝から行列ができました。

1991.09

社名をファーストリテイリングへ変更

「小売業をすばやく」という意味を込め、全国展開へ舵を切りました。

1994

広島証券取引所に上場

1998

原宿店を出店しフリースが大ヒット

都心進出と低価格高品質の両立で、全国的なブームを起こしました。

2001

海外1号店をロンドンに出店

グローバル展開の始まりです。

2000年代
以降

SPAモデルを確立

企画から製造・販売まで一貫して手がける体制で、品質と価格を同時に管理しています。

ファーストリテイリングの主な沿革

Chapter 03フリースが​変えたもの

転機は1998年の原宿店出店とフリースの大ヒットでした。郊外型のチェーンから都心へ。そして1,900円のフリースが社会現象になります。

この成功が示したのは、低価格と高品質は両立できるという事実でした。それを可能にしたのがSPA(製造小売業)のモデルです。企画から素材調達、製造、物流、販売までを一貫して自社で管理する。中間マージンを削るだけでなく、品質そのものを設計できることが本質的な強みでした。

2001年にはロンドンに海外1号店を出店。「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というステートメントのもと、グローバル展開が始まります。

Chapter 04エージェントがこの​物語から読み取るべきこと

Founder's Words

「一勝九敗」

柳井正

柳井氏の著書のタイトルであり、経営姿勢を表す言葉です。挑戦の多くは失敗するが、一つの成功が事業を変える。実際にファーストリテイリングも、野菜事業やスポーツクラブ事業など複数の撤退を経験しています。

ファーストリテイリングの創業は、「継いだ事業を、別の事業に作り替える」という物語です。父の紳士服店をそのまま続けるのではなく、売り方の常識を変えることで別の会社にした。事業承継を検討する候補者には、この視点が参考になります。

そして1984年の1号店の行列という具体的な情景。企業を語るとき、抽象的な戦略の説明より、この一場面の方が候補者の記憶に残ります。企業の現況はファーストリテイリングの企業ページをご覧ください。

KEY POINTS
この記事のポイント
1継ぎたくなかった、父の店柳井正 は1949年、山口県宇部市生まれ。単価や手数料の設計も同じ構造です。安くするのではなく、何を含めて何を外すかを決めることが、支援の形を決めます。
21984年6月2日、広島の朝1984年6月2日、広島市に「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」1号店 が開店します。同じ型が別の市場で通じるかは、前提条件が同じかで決まります。成功例をそのまま当てはめない見極めが要ります。
3フリースが変えたもの転機は 1998年の原宿店出店とフリースの大ヒット でした。人数や時間が限られるほど、やらないことを決めることが成果を左右します。担当数を絞る判断はここに当たります。

よくある質問

Q
ユニクロ1号店はいつどこにできましたか?
A
1984年6月2日、広島市に「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」として開店しました。カジュアルウェアをセルフサービスで選べる店として、開店の朝から行列ができたと伝えられます。
Q
ファーストリテイリングの前身は?
A
柳井正の父が営んでいた紳士服店「小郡商事」です。1991年9月に「小売業をすばやく行う」という意味を込めてファーストリテイリングへ社名変更しました。
Q
SPAとは何ですか?
A
企画から素材調達、製造、物流、販売までを一貫して自社で管理する製造小売業のモデルです。中間マージンの削減だけでなく、品質そのものを設計できることが本質的な強みで、低価格と高品質の両立を可能にしました。
まとめ

ファーストリテイリングは、柳井正が父から継いだ山口県の紳士服店・小郡商事を出発点とする。1984年に広島で開いたユニクロ1号店は、カジュアルウェアをセルフサービスで選べる店として開店朝から行列を作った。1991年の社名変更で全国展開へ舵を切り、1998年のフリースとSPAモデルの確立が世界企業への道を開いた。

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この記事の情報源

  • 各社の有価証券報告書・適時開示(沿革、業績、資本構成など)
  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.05
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