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Founding Story

学情の創業ストーリー広告代理店が、就職情報の会社になるまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • 学情は1976年、中井清和氏が28歳で大阪に創業した広告代理店が起点。勤めていた会社の人員削減を見て独立した。
  • 広告代理店では利益が出にくかったため、1981年に就職情報事業へ進出。知名度の低い中堅・中小企業と学生の出会いの場として、日本初の合同企業説明会「就職博」を開いた。
  • 1995年に日本初のインターネット就職情報サイトを始め、のちに20代向けの転職サイト「Re就活」で第二新卒・若手の転職市場を開いた。
  • 初年度から黒字で、赤字はリーマン・ショックの一度だけ。2006年に東証一部上場、2022年に長男の中井大志氏が社長を継いだ。

学情は、学生と20代の若手社会人に特化した就職・転職情報の会社です。新卒向けのダイレクトリクルーティングサイトと、20代向けの転職サイト「Re就活」を主力にしています。

大企業の陰に隠れがちな中堅・中小企業と、若い人材をどう出会わせるか。広告代理店から始まったこの会社は、その問いに答え続けてきました。

Chapter 01|創業人員削減を見て、​28歳で独立する

中井清和氏は1948年、大阪府に生まれました。新聞奨学生として働きながら近畿大学法学部を卒業し、1972年に広告会社に入ります。営業職として、部署の売上のほぼ半分を一人で稼ぐほどだったといいます。

ところが勤め先が経営危機に陥り、大幅な人員削減が行われます。20代だった中井氏は対象外でしたが、会社の現実を目の当たりにして、そこに自分の将来を託す気にはなれなかったと語っています。1976年、28歳で退職し、元部下とともに大阪で独立しました。

石油ショック後の不況のなかでの船出でしたが、会社は初年度から黒字でした。その後も赤字を出したのは、2009年のリーマン・ショックのときの一度だけだといいます。

生年
1948年(大阪府)
学歴
近畿大学 法学部(新聞奨学生として)
創業
1976年、28歳で大阪に広告代理店を
現在
学情 代表取締役会長

Chapter 02|転換広告代理店から、​就職情報へ

広告代理店の事業は、思ったほど利益が出ませんでした。そこで中井氏は1981年、就職情報事業に進出します。「学生就職情報センター」を設立し、就職情報誌「学生就職ガイド」を刊行しました。

当時、学生の就職活動は、自宅に届く就職情報誌を見て企業に応募する形でした。しかし学生に名前を知られていない中堅・中小企業は、学生との接点を持てずに苦戦していました。

それなら、学生と企業が直接出会う場を作ればいい。学情は日本初の合同企業説明会「就職博」を開催します。多くの企業が一つの会場にブースを並べ、学生が回って話を聞く形は、今では新卒採用の定番になっています。

知られていない会社には、出会う場が必要だ。
合同企業説明会は、その場そのものを作る発明だった。

Chapter 03|年表学情の​歩み

1976大阪市北区で創業中井清和氏(28歳)。広告代理店として
1981学生就職情報センターを設立就職情報誌を刊行。日本初の合同企業説明会「就職博」を開く
1989東京支社を開設
1995日本初のインターネット就職情報サイトを開始
2000社名を学情に
2002ジャスダックに上場
2006東証一部に上場
2013朝日新聞社などと資本業務提携新卒サイト「あさがくナビ」を展開
2022中井大志氏が社長に創業者は会長に。プライム市場へ
202320代ITエンジニア向け「Re就活テック」を開始

Chapter 04|先回り紙から、​インターネットへ

学情は1995年、日本初のインターネット就職情報サイトを始めたとしています。まだインターネットが一般に普及する前のことです。就職情報誌の会社が、自らの主力媒体を置き換えかねない領域に早く踏み出しました。

2013年には朝日新聞社・朝日学生新聞社と資本業務提携し、新卒向けサイト「あさがくナビ」を展開します。一括エントリーを排除し、学生と企業のマッチングを促す仕組みを取り入れ、のちにダイレクトリクルーティングサイト(企業が学生に直接声をかける形)として会員数で首位を獲得したと発表しています。

Chapter 05|若手「20代」という​市場を開く

学情のもう一つの柱が、20代向けの転職サイト「Re就活」です。新卒で入社して数年以内に辞めた「第二新卒」や、社会人経験の浅い若手は、かつて転職市場で扱いにくい層とされていました。経験が浅く、紹介の手数料も取りにくいからです。

学情はこの層に正面から向き合い、20代に特化した転職サイトを育てました。会員数は200万人を超え、20代の女性向け、20代のITエンジニア向けのサービスにも広げています。

一般的な転職市場学情が向き合う市場
主な対象経験を積んだ30代以上が中心学生と20代の若手
企業側即戦力を求めるポテンシャルで採りたい中堅・中小も多い
出会い方経験・スキルでの検索合同説明会、スカウト、動画など

新卒と中途の間にいる若手を、新卒採用のノウハウで支える。これが学情の立ち位置です。

Chapter 06|承継創業者から、​長男へ

2022年、中井清和氏は会長となり、長男の中井大志氏が社長に就きました。同じ年、東証の市場再編でプライム市場に移り、パーパス「つくるのは、未来の選択肢」を定めています。

縦型の就活動画サービスや、活躍する社員へのインタビュー動画など、若い世代の情報の受け取り方に合わせたサービスも増やしています。創業から50年近く、若い人と企業の出会い方を作り替え続けてきた会社です。

Chapter 07|実務候補者に、​この来歴をどう語るか

第二新卒・20代の候補者に

TALK SCRIPT

「学情は、知名度の低い中堅・中小企業と若い人が出会う場を作ってきた会社です。大手だけでなく、名前を知らない良い会社にも目を向けると、選択肢が大きく広がります。」

20代の候補者は、知っている会社の名前だけで選びがちです。知名度と働きやすさは別物であることを伝えるとき、合同企業説明会が生まれた背景は良い材料になります。

人材業界を志望する人に

学情の来歴は、集客の場を作る側の仕事の例です。求人広告、合同説明会、スカウト、動画。企業と人の出会い方そのものを設計する仕事に関心があるかを聞くと、紹介と媒体のどちらに向くかが見えてきます。

KEY POINTS
この記事のポイント
1創業28歳の独立勤め先の人員削減を見て独立した中井清和氏が、1976年に大阪で広告代理店を創業。初年度から黒字だった。
2発明日本初の合同企業説明会1981年に就職情報へ進出し、知名度の低い中堅・中小企業と学生が出会う「就職博」を開いた。
3市場20代の転職を開く20代向けの「Re就活」で、扱いにくいとされた第二新卒・若手の転職市場を育てた。

よくある質問

Q
学情はどんな会社ですか?
A
学生と20代の若手社会人に特化した就職・転職情報の会社です。新卒向けのダイレクトリクルーティングサイトや、20代向けの転職サイト「Re就活」を運営しています。
Q
創業のきっかけは?
A
創業者の中井清和氏が、勤めていた広告代理店の経営危機と人員削減を目の当たりにし、1976年に28歳で独立したことです。当初は広告代理店でした。
Q
なぜ就職情報の会社になったのですか?
A
広告代理店では利益が出にくかったため、1981年に就職情報事業に進出しました。知名度の低い中堅・中小企業と学生をつなぐため、日本初の合同企業説明会「就職博」を開きました。
Q
Re就活とは何ですか?
A
学情が運営する20代向けの転職サイトです。第二新卒や社会人経験の浅い若手の転職を支援しています。
Q
上場はいつですか?
A
2002年にジャスダックに上場し、2006年に東証一部に上場しました。現在はプライム市場に属しています。
まとめ

学情は1976年、勤め先の人員削減を見て28歳で独立した中井清和氏が大阪で創業した広告代理店が起点である。1981年に就職情報へ進出し、日本初の合同企業説明会で知名度の低い企業と学生の出会いの場を作った。インターネットへの早い移行と20代向けの「Re就活」で、若手の就職・転職市場を開いてきた。

この記事の情報源

  • 学情「沿革」、統合報告書2025「学情の歩み」
  • 創業者・中井清和氏の公開インタビュー(日本の人事部ほか)
  • 同社の有価証券報告書・プレスリリース
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.25
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