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Founding Story

マイナビの​創業​ストーリー新聞社の​就職情報事業が、​非上場のまま人材大手になるまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • マイナビは1973年、毎日新聞社の関連会社として情報事業から生まれた。企業を取材して学生に伝えるという新聞社の系譜が新卒領域の強さの基盤にあり、非上場のまま長期の投資を続けて人が動く場所すべてに事業を広げている。
  • 新聞社が、学生と企業をつないだ
  • 新卒が強い会社は、何を持っているのか
  • 上場しない、という判断
  • 人の移動が起きる場所すべてへ

マイナビは、新聞社の情報事業から生まれた人材会社です。1973年、毎日新聞社の関連会社として毎日コミュニケーションズが設立されました。出発点は求人ではなく、学生に向けた情報の編集と出版でした。

リクルートが独立系の起業だったのに対し、マイナビの背後にはメディア企業があります。情報を集めて届けることを本業としてきた組織が人材市場に入ったことが、現在の新卒領域の強さにつながっています。

Origin毎日新聞社情報の編集と出版が出発点
Listing非上場四半期の評価に縛られない
Core新卒領域学生との接点の量が資産
NUMBERS
数字で見る
FOUNDED
1973年
毎日新聞社の関連会社として設立
REVENUE
2,000億円超
売上高(非上場・公表ベース)
NEW GRAD
新卒領域
就職情報サイトの大手
FIELDS
4領域
新卒・転職・派遣・医療
NAME
2011年
社名をマイナビに変更
LISTED
非上場
株式を公開していない
売上高は公表情報にもとづく。非上場のため開示の範囲は限られる。
TIMELINE
マイナビの歩み
START ─ 新聞社から
1973
毎日新聞社の関連会社として設立就職情報の事業から始まる
1980〜90年代
新卒の就職情報で存在感を高める
EXPAND ─ 総合化
2011
社名をマイナビに変更サービス名を社名にそろえる
2010年代
転職・派遣・医療・介護へ広げる新卒で得た接点を、その後のキャリアにつなぐ
現在
売上2,000億円超の非上場企業上場せずに規模を拡大している
公開情報にもとづく。

Chapter 01年表マイナビの歩み

Chapter 02創業の背景新聞社が、学生と​企業をつないだ

1970年代の就職活動は、大学の就職課と、学生宛てに届く企業の資料が中心でした。学生は限られた情報の中で進路を選び、企業は自社を知ってもらう手段を持たない。情報の非対称が、そのまま機会の格差になっていた時代です。

新聞社の関連会社として生まれたマイナビは、この不足を情報の編集で埋めました。求人広告を売るのではなく、企業を取材して学生に伝えるという発想。ここが独立系の人材会社との違いです。

Chapter 03構造新卒が強い会社は、何を​持っているのか

新卒領域で強いということは、毎年、学生が自分から来る状態を持っているということです。中途市場では候補者を探しに行く必要がありますが、新卒では学生が登録に来ます。

この違いは事業の構造を変えます。集客費用が相対的に低く、企業側は学生の母集団を求めて集まる。人が集まる場所を持つことが、そのまま交渉力になるという構造です。

候補者を探しに行く事業と、候補者が集まってくる事業では、利益率も組織も別物になる。新卒と中途の構造の違い

一方で、新卒の母集団は毎年ゼロから作り直す必要があります。学生は1年で入れ替わるため、ブランドの維持に継続的な投資が要ります。

Chapter 04選択上場しない、​という判断

マイナビは非上場です。同じ規模の人材会社の多くが上場する中で、この選択には意味があります。

四半期ごとの業績説明が不要なため、回収に時間のかかる投資ができます。新卒領域のブランド投資、専門領域のサービス立ち上げ、地方拠点の整備。いずれも短期では数字にならない性質のものです。レバレジーズ、サントリー、Preferred Networksも同じ選択をしています。

Chapter 05現在地人の移動が​起きる場所すべてへ

新卒、転職、アルバイト、進学、そして農業・介護・看護といった専門領域。マイナビが対象にしているのは、人が動くところすべてです。

これは一見すると総花的ですが、根は同じです。情報を集めて整理し、当事者に届ける。新聞社の系譜を持つ会社が、媒体を変えながら同じことを続けている、と読むこともできます。

For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
媒体を選ぶとき

マイナビが強いのは学生の母集団を持つ新卒領域です。中途領域では媒体ごとの強みが違うため、職種と年齢で使い分ける前提を持ってください。

自社の集客を考えるとき

「探しに行く」か「集まってくる」かで、事業の利益率は変わります。候補者が自分から来る状態をどう作るかが、長期の競争力になります。

上場と非上場の違いを説明するとき

候補者が企業を選ぶとき、上場の有無は働き方に影響します。非上場は短期の数字に追われにくい一方、株式による報酬は期待しにくい、という整理ができます。

KEY POINTS
この記事のポイント
1創業の背景新聞社が、学生と企業をつないだ1970年代の就職活動は、大学の就職課と、学生宛てに届く企業の資料が中心でした。学生は限られた情報の中で進路を選び、企業は自社を知ってもらう手段を持たない。
2構造新卒が強い会社は、何を持っているのか新卒領域で強いということは、 毎年、学生が自分から来る状態 を持っているということです。中途市場では候補者を探しに行く必要がありますが、新卒では学生が登録に来ます。
3選択上場しない、という判断同じ規模の人材会社の多くが上場する中で、この選択には意味があります。四半期ごとの業績説明が不要なため、 回収に時間のかかる投資ができます 。

この記事の情報源

  • 各社の有価証券報告書・適時開示(沿革、業績、資本構成など)
  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
マイナビの母体は何ですか?
A
毎日新聞社です。1973年に毎日コミュニケーションズとして設立され、出版・情報事業から始まりました。2011年にマイナビへ社名変更しています。
Q
マイナビはなぜ新卒領域に強いのですか?
A
新聞社の系譜として企業を取材し学生に伝える情報事業から始まったためです。学生が自分から集まる状態を長年かけて作ったことが基盤になっています。
Q
新卒領域と中途領域は何が違いますか?
A
新卒は候補者が自ら登録に来るのに対し、中途は候補者を探しに行く必要があります。集客の構造が違うため、利益率も組織の作り方も異なります。
Q
マイナビが非上場であることの意味は?
A
四半期ごとの業績説明が不要なため、ブランド投資や新領域の立ち上げなど回収に時間のかかる投資がしやすい点です。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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