この記事の要点
- カゴメは1899年、誰も食べなかったトマトの栽培から始まり、売れないため加工へ転じた。形を変えることで市場を作り、種から関与して品質を自ら規定する構造を築いている。
- 売れないなら、形を変える
- 飲む野菜、という提案
- 種から、作る
- 習慣を、作り続ける
カゴメは、誰も食べない野菜から始まりました。1899年、愛知の農家だった蟹江一太郎が、当時ほとんど食べられていなかった西洋野菜のトマトを栽培します。
作ったものの、売れません。生のトマトを食べる習慣がなかったからです。売れないなら、形を変える。そこからトマトソース、ケチャップ、ジュースへ進みました。
Start1899年誰も食べない野菜
Pivot加工へ売れない形を変える
Chain種から加工まで原料を自分で作る
Chapter 01年表カゴメの歩み
1899蟹江一太郎がトマトの栽培を開始愛知県で西洋野菜の試作
1903トマトソースの製造生で売れないため加工へ
1908トマトケチャップの製造洋食の普及とともに
1933愛知トマトソース製造を設立後のカゴメ
1970年代〜トマトジュース・野菜飲料飲む野菜という提案
現在トマト加工品で国内首位種から加工まで一貫
Chapter 02起点売れないなら、形を変える
生のトマトが売れなかったとき、選択肢は二つあります。売るのをやめるか、売れる形に変えるか。
蟹江一太郎は加工を選びました。ソースにすれば保存でき、洋食の調味料として使える。同じ原料でも、形が変われば売れる場所が変わります。
売れない理由が「その形では使えない」ことなら、形を変えれば市場が現れる。加工という発想
候補者の経歴にも同じことが言えます。そのままでは評価されない経験も、見せ方と文脈を変えると価値が伝わることがあります。
Chapter 03展開飲む野菜、という提案
1970年代以降、カゴメはトマトジュースや野菜飲料を展開します。野菜を食べる習慣がない人に、飲む形で届ける。
これも形の変更です。調理する手間、食べる抵抗、保存の難しさ。野菜を摂ることの障壁を、飲料という形で全部外した。
Chapter 04構造種から、作る
カゴメは自社で品種の開発を行い、契約農家と栽培に関わります。原料の品質を、自分で決められる。
住友林業の植林、伊藤園の契約栽培。原料に遡ることは、時間のかかる投資です。
Chapter 05現在地習慣を、作り続ける
トマトが日本に定着した後も、カゴメは「野菜を摂る」という習慣の普及に関わり続けています。市場を作った会社は、その市場を育て続ける役割を負います。
ライオンの歯磨き、ヤクルトの予防。習慣を作る事業は、作り終わりがありません。世代が変わるたびに、また伝える必要があります。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
候補者の経歴が評価されないときそのままでは伝わらない経験も、見せ方と文脈を変えると価値が伝わることがあります。
障壁を外すことを考えるとき応募・面談・意思決定の各段階で、何が候補者の障壁になっているかを点検してください。
原料に遡る発想を持つとき候補者の母集団そのものを作る(育成・コミュニティ)という選択があります。時間はかかりますが質を規定できます。
KEY POINTS
この記事のポイント
1起点売れないなら、形を変える生のトマトが売れなかったとき、選択肢は二つあります。売るのをやめるか、 売れる形に変えるか 。
2展開飲む野菜、という提案1970年代以降、カゴメはトマトジュースや野菜飲料を展開します。野菜を食べる習慣がない人に、飲む形で届ける 。
3構造種から、作るカゴメは自社で品種の開発を行い、契約農家と栽培に関わります。原料の品質を、自分で決められる 。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A蟹江一太郎です。1899年に愛知県でトマトの栽培を始め、生では売れなかったため加工へ進みました。
A当時の日本に生のトマトを食べる習慣がなく売れなかったためです。ソースにすれば保存でき洋食の調味料として使えました。
A調理の手間、食べる抵抗、保存の難しさという野菜を摂る障壁を、飲料という形で外したことです。
A原料の品質を自社で規定でき、長期契約でコストも安定します。一方で品種開発には時間と費用がかかります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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