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Founding Story

NEC​の​創業​ストーリー日本初の​外資との​合弁会社が、​通信を​担うまで

創業ストーリー 2026.09.21
この記事の要点
  • NECは1899年、日本初の外資との合弁として設立された。C&Cという正しい予測をしながら主役にはなれず、標準を握られると強みが無効になることを示した事例でもある。
  • 外資と、組むという選択
  • C&Cという、先見
  • 強かった事業が、消える
  • 社会インフラという、位置
  • 公共系の案件が、どういう仕事か

NEC(日本電気)は、日本初の外国資本との合弁会社として1899年に設立されました。米ウエスタン・エレクトリックとの共同出資です。

電話交換機から始まり、通信インフラ、コンピュータ、半導体へ。「通信とコンピュータの融合(C&C)」という概念を早くから掲げた会社でもあります。

1899日本初の合弁外国資本との共同出資
C&C1977年通信と計算の融合を提唱
Now社会基盤通信・公共・防衛

Chapter 01年表NECの歩み

1899日本電気を設立岩垂邦彦が米社との合弁で
大正〜昭和電話交換機の国産化通信インフラを支える
1977「C&C」構想を提唱通信とコンピュータの融合
1980年代PC-9800シリーズ国内パソコン市場で圧倒的シェア
2000年代半導体・パソコン事業を分離選択と集中
現在社会インフラとITサービス生体認証などに強み

Chapter 02起点外資と、​組むという選択

1899年、日本に電話の技術はほとんどありませんでした。技術を持つ米国企業と組むことで、国内で製造する体制を作る。

これは技術を買うのではなく、一緒に作るという選択でした。AGCがベルギーの技術者を招いたのと同じ発想です。

ないものは、外から持ってくるしかない。問題は、持ってきた後に自分のものにできるかである。技術導入の本質

Chapter 03構想C&Cという、先見

1977年、NECは「C&C(Computers and Communications)」という概念を提唱しました。コンピュータと通信は融合するという予測です。

現在から見れば当たり前ですが、当時は別々の産業でした。この予測自体は正しかった。

予測結果
方向性通信と計算が融合するその通りになった
主役自社が担う想定米国企業が中心に

方向を正しく読むことと、そこで勝つことは別です。予測が当たっても、実行が伴わなければ他社に取られる。

Chapter 04教訓強かった事業が、消える

1980年代、NECのPC-9800シリーズは国内パソコン市場で圧倒的なシェアを持っていました。独自の仕様で市場を支配していた。

しかしWindowsの普及により、独自仕様の優位が失われます。世界標準に対して、国内標準は維持できませんでした。

これは標準を握られると、それまでの強みが一夜にして無効になるという事例です。Armの設計、NVIDIAのCUDA。標準を取る側に立てるかどうかは、技術産業の決定的な分かれ目です。

Chapter 05現在地社会インフラという、位置

現在のNECは、通信インフラ、公共システム、防衛、生体認証などを手がけています。社会の基盤を担う領域です。

この領域は派手ではありませんが、止められない。安定している一方で、国の政策に事業が左右されます。

三菱重工、日本郵政、東京電力と同じく、公的な性格を持つ企業の構造を理解しておく必要があります。

Chapter 06実務公共系の​案件が、​どういう仕事か

官公庁や自治体のシステムを扱う仕事は、民間向けと大きく異なります。候補者に伝えるべき違いがあります。

公共系民間向け
受注入札による商談と提案
期間年度単位で区切られる案件による
仕様事前に細かく定義される途中で変わることも
求められる力要件の正確な実現・文書化提案と柔軟な対応
安定性高い案件次第

公共系は景気の影響を受けにくい一方、予算と制度に縛られます。技術の選択も自由ではありません。

この環境が合う人と合わない人がいます。決められた枠の中で確実に仕上げることに価値を感じるか、枠そのものを変えたいと思うか。

安定は、制約と引き換えに得られる。どちらを重く感じるかで、勧めるべき企業が変わる。公共系という環境
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
予測と実行の違いを語るとき

方向を正しく読むことと、そこで勝つことは別です。

標準の重要性を説明するとき

標準を握られると、それまでの強みが無効になります。

公共性の高い企業を勧めるとき

安定する一方、国の政策に事業が左右されることを伝えてください。

Q
公共系のシステム案件はどんな仕事ですか?
A
入札で受注し年度単位で区切られ、仕様が事前に細かく定義されます。景気の影響を受けにくい一方、予算と制度に縛られます。
KEY POINTS
この記事のポイント
1起点外資と、組むという選択1899年、日本に電話の技術はほとんどありませんでした。技術を持つ米国企業と組む ことで、国内で製造する体制を作る。
2構想C&Cという、先見1977年、NECは「C&C(Computers and Communications)」という概念を提唱しました。コンピュータと通信は融合する という予測です。
3教訓強かった事業が、消える1980年代、NECのPC-9800シリーズは国内パソコン市場で圧倒的なシェアを持っていました。独自の仕様で市場を支配していた 。

この記事の情報源

  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
NECはどのように生まれましたか?
A
1899年、岩垂邦彦が米ウエスタン・エレクトリックとの合弁で設立した、日本初の外国資本との合弁会社です。
Q
C&Cとは何ですか?
A
1977年に提唱した、コンピュータと通信が融合するという構想です。方向の予測は正しかったものの主役にはなれませんでした。
Q
PC-9800はなぜ優位を失ったのですか?
A
Windowsの普及により世界標準が形成され、独自仕様による国内での優位が維持できなくなったためです。
Q
現在の事業は?
A
通信インフラ、公共システム、防衛、生体認証など社会の基盤を担う領域が中心です。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.21
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