この記事の要点
- オービックは1968年設立、下請け・代理店・値引きをしないという規律で営業利益率60%超を実現している。中堅企業向けのパッケージに絞り、人月から抜けた構造を持つ。
- やらないことを、決める
- 受託と、パッケージ
- 中堅企業という、市場
- 評価されにくい、強さ
オービックは、営業利益率60%を超えるという、ソフトウェア企業として極めて高い収益性を持つ会社です。1968年設立。
秘密は何をやらないかにあります。下請けをしない、代理店を使わない、値引きをしない。制約を自ら課すことで利益を守っています。
Founded1968年受託から
Margin60%超営業利益率
Ruleやらない下請け・代理店・値引き
AT A GLANCE
ひと目でわかる
TURNING POINT
2000年代
「OBIC7」
記事中の事実を要約したものです。出典は本文末の「この記事の情報源」をご覧ください。
Chapter 01年表オービックの歩み
1968大阪ビジネスとして設立事務処理の受託から
1980年代自社パッケージの開発独自の業務システム
1990年代直接販売の体制を確立代理店を使わない
2000年代「OBIC7」統合業務システムの主力
2010年代〜高収益を継続営業利益率が50%を超える
現在国内有数の高収益企業中堅企業向けの基幹システム
Chapter 02構造やらないことを、決める
オービックの高収益は、やらないことの徹底から生まれています。
何をやるかより、何をやらないかを決めるほうが難しい。売上を捨てる判断が要るからである。オービックの規律
キーエンスの直販、日東電工のニッチ。高収益の企業は、必ず何かを捨てています。
Chapter 03比較受託と、パッケージ
システム開発には2つの型があります。顧客ごとに作る受託開発と、共通の製品を売るパッケージ。
人月から抜けることが、高収益の条件です。インフォシスやベイカレントが直面する課題を、オービックは最初から回避しています。
Chapter 04選択中堅企業という、市場
大企業向けはSAPやOracleなど外資が強く、要求も複雑です。小規模企業は単価が低い。オービックは中堅企業に絞りました。
この層は、外資の製品では過剰で、安価な製品では足りない。適切な規模の製品を求めています。
トーセイの中規模物件、小林製薬のニッチ。大手が来ない層を選ぶという同じ構造です。
Chapter 05現在地評価されにくい、強さ
オービックは知名度が高い会社ではありません。広告もほとんど出さない。知られていないが、極めて儲かっている。
候補者に企業を勧めるとき、知名度と企業の強さは別です。利益率、離職率、顧客の継続率。数字で見る習慣を候補者に渡すことが支援になります。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
企業の強さを説明するとき知名度ではなく利益率・離職率・顧客の継続率という数字で見る習慣を候補者に渡してください。
自社の方針を決めるとき何をやらないかを決めるほうが難しく、そこに規律が表れます。
システム開発の職種を説明するとき受託とパッケージでは収益の構造も仕事の進め方も違います。
KEY POINTS
この記事のポイント
1構造やらないことを、決めるオービックの高収益は、 やらないことの徹底 から生まれています。やらないこと 理由 下請け 利益率が低く、価格を自分で決められない 代理店販売 マージンが乗り、顧客との距離ができる 過度な値引き 一度下げると戻せない 無理な受注 赤字案件は利益を食う 何をやるかより、 何をやらないかを決めるほうが難
2比較受託と、パッケージシステム開発には2つの型があります。顧客ごとに作る受託開発と、共通の製品を売るパッケージ。
3選択中堅企業という、市場大企業向けは SAP や Oracle など外資が強く、要求も複雑です。オービックは 中堅企業 に絞りました。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A1968年設立、中堅企業向けの統合業務システム「OBIC7」を提供する会社です。営業利益率が60%を超える高収益で知られます。
A下請けをしない、代理店を使わない、過度な値引きをしない、無理な受注をしないという規律を徹底しているためです。
A顧客ごとに作るのではなく共通の製品を売るため、人を増やさずに売る数を増やせます。
A大企業向けは外資が強く要求も複雑、小規模は単価が低い一方、中堅は外資の製品では過剰で安価な製品では足りないためです。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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