この記事の要点
- X Mileは、Payme元COOの野呂寛之氏が2019年に設立した、現場で働く人のための人材と業務ソフトの会社である。働き手の不足と低い生産性に同時に挑み、物流の2024年問題を追い風に、6年で社員600人超、登録者100万人超に成長した。
- 暮らしを支える人が、足りない
- 人を増やす仕組みと、生産性を上げる仕組み
- 物流の「2024年問題」
- まだ1合目
- 20年で、働く人が1,400万人減る
X Mile(クロスマイル)は、物流・建設・製造といった現場で働く人(ノンデスクワーカー)のための、転職の仕組みと業務のソフトウェアを作る会社です。
ドライバーは2027年に27万人が不足するとも予測されています。暮らしを支える産業なのに、人が足りず、IT化も遅れている。X Mileはその両方に同時に挑み、創業から6年で600人を超える会社になりました。
Founded2019年2月令和とともに創業
Users100万人超転職基盤の登録者
People600人超6年での社員数
Chapter 01年表|X Mileの歩み
TIMELINE
X Mileの歩み
HISTORY ─ 創業から現在まで
2019.02
X Mileを設立給与前払いサービスのCOOから独立
2019〜
現場向けの転職支援を始めるドライバー・整備士・建設職に特化
〜2023
物流向けソフト「ロジポケ」を展開業務と経営の管理を効率化
2024.01
シリーズBで約18億円を調達累計26.8億円
2024
導入が1万事業所に物流の「2024年問題」で需要が拡大
2025
登録者100万人・社員600人超導入は2万事業所に
公式発表・報道・経営者インタビューなどの公開情報で確認できたもの。
Chapter 02原点|暮らしを支える人が、足りない
野呂寛之氏は、給与の前払いサービスを手がけるPaymeでCOOを務めたのち、2019年2月にX Mileを設立しました。
目を向けたのは、物流・建設・製造といった、机に向かわずに働く人の産業です。市場は50兆円ともいわれ、衣食住を支える基盤でありながら、人手不足、何重もの下請け構造、ITの遅れという課題を抱えていました。
この産業を衰退させてはならない。働く人を増やし、同時に現場の生産性も上げる。どちらか一方では、課題は解けない。X Mileの問題意識
掲げたミッションは「令和を代表するメガベンチャーを創る」。ビジョンは「テクノロジーの力で、ノンデスクワーカーが主役の世界を」です。
Chapter 03二つの柱|人を増やす仕組みと、生産性を上げる仕組み
X Mileの特徴は、人材と業務ソフトという二つの事業を同時に育てていることです。
人材の事業では、業界に先駆けて成果報酬型を取り入れ、導入しやすさで取引先を増やしました。業務ソフトでは、業界出身の専門家が現場に寄り添った製品を作っています。複数の事業を束ねて一つの産業を支える、コンパウンド型のスタートアップです。
Chapter 04追い風|物流の「2024年問題」
2024年4月、トラックドライバーの時間外労働に上限が設けられ、運べる量が減る「物流の2024年問題」が現実になりました。
ドライバーを採る必要も、今いる人で効率よく運ぶ必要も、一気に高まります。X Mileの二つの事業はどちらにも応えるもので、2024年1月にシリーズBで約18億円を調達した時点で導入は1万事業所と、前年から2倍に伸びていました。
輸送コストの上昇は、コンビニのおにぎりの値上がりなど、私たちの身近なところにも表れています。
Chapter 05現在地|まだ1合目
創業から6年で、社員は600人を超え、転職基盤の登録者は100万人、業務ソフトなどの導入は2万事業所を超えました。M&Aの支援や車両の調達まで、支援の幅も広げています。
それでも創業者は、業界の課題の大きさからすればまだ1合目だと語ります。ノンデスクワーカーは日本の働く人の多くを占めます。その人たちが主役になる世界という目標は、人材ビジネスに関わる者にとっても大きな問いです。
Chapter 06課題|20年で、働く人が1,400万人減る
WORKFORCE
1,428万人
今後20年で減る生産年齢人口
DRIVERS
27万人
2027年に不足するドライバー
日本の生産年齢人口は、今後20年で1,428万人減ると予想されています。中でも人手不足が深刻になるのは、ドライバー、建設の作業員、警備員といった、机に向かわずに働く人の仕事です。ドライバーは2027年に27万人が不足するという予測もあります。
この産業が抱える問題は二つ。働き手が足りないことと、働く人一人あたりの生産性が低いことです。X Mileが人材と業務ソフトの両方を持つのは、この二つを同時に解かなければ産業が持続しないからです。
Chapter 07成長|導入は、2年で2.5倍に
CLIENTS
サービスを利用する事業所の推移
同社の発表と経営者の発信による。
サービスを使う事業所は、2023年1月に8,000、2024年1月に1万、そして2025年には2万を超えました。物流の2024年問題が、導入を一気に後押ししています。
資金面では、2023年1月に約8.8億円、2024年1月のシリーズBで約18億円を調達し、累計は26.8億円に。社員は創業から6年で600人を超えました。
人材の会社と、ソフトウェアの会社を同時に経営する。一つの産業の課題を、複数の事業で束ねて解くというやり方は、人材ビジネスの新しい形でもある。X Mileの戦い方
エージェントにとっては、現場職の転職市場に、業界の業務まで知り尽くした競争相手が現れたということでもあります。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
現場職の転職支援でドライバーや整備士、建設職に特化した転職の仕組みが急速に広がっています。人材ビジネスの新しい競争相手として知っておくべき会社です。
人材業界からの転職を考える候補者に人材とソフトウェアの両方を持つ会社です。人材の経験を生かしながら、業界のDXに関われる選択肢として示せます。
物流業界を説明するとき2024年問題で、人を採ることと効率を上げることの両方が急務になりました。両面から支える仕事があることを伝えてください。
KEY POINTS
この記事のポイント
1原点|暮らしを支える人が、足りない野呂寛之氏は、給与の前払いサービスを手がけるPaymeでCOOを務めたのち、2019年2月にX Mileを設立しました。目を向けたのは、 物流・建設・製造といった、机に向かわずに働く人の産業 です。
2二つの柱|人を増やす仕組みと、生産性を上げる仕組みX Mileの特徴は、 人材と業務ソフトという二つの事業を同時に育てている ことです。業務ソフトでは、業界出身の専門家が現場に寄り添った製品を作っています。
3追い風|物流の「2024年問題」2024年4月、トラックドライバーの時間外労働に上限が設けられ、運べる量が減る 「物流の2024年問題」 が現実になりました。ドライバーを採る必要も、今いる人で効率よく運ぶ必要も、一気に高まります。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A野呂寛之氏です。給与前払いサービスのPaymeでCOOを務めたのち、2019年2月にX Mileを設立しました。
A物流・建設・製造など現場で働く人のための転職基盤「クロスワーク」や職種特化の紹介、物流向けの業務ソフト「ロジポケ」などを提供しています。
A創業から6年で社員は600人を超え、転職基盤の登録者は100万人、業務ソフトなどの導入は2万事業所を超えています。
A2024年4月からトラックドライバーの時間外労働に上限が設けられ、運べる量が減るなどの影響が生じている問題です。
A2027年に27万人が不足するという予測があります。日本の生産年齢人口も今後20年で1,428万人減ると見込まれています。
QX Mileのサービスはどれくらい使われていますか?
A利用する事業所は2023年1月の8,000から、2024年1月に1万、2025年には2万を超えました。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営:
株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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