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Founding Story

アンドパッドの​創業​ストーリー創業者​・​稲田武夫、​リクルート​出身者が​「建設現場」​という最も​アナログな仕事を​クラウドで​変えるまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • アンドパッドは2014年、紙と電話が残る建設現場のデジタル化に取り組んで創業した。関係者が多く一社では導入できない構造を越え、2024年の労働時間規制が追い風となって施工管理から経営の可視化へ広げている。
  • なぜ建設現場は、デジタル化しなかったのか
  • 職人が使えなければ、意味がない
  • 2024年問題という追い風
  • 現場から、経営まで

アンドパッドは、建設現場に残っていた紙と電話を置き換える会社です。2014年、稲田武夫が創業しました。

建設業は日本最大級の産業でありながら、工程の共有は電話とFAX、図面は紙、写真はカメラからパソコンへ手作業で移す。デジタル化から最も遠い現場の一つでした。

Founded2014年建設現場のDX
Field施工管理紙と電話が残る領域
Push2024年問題制度が導入を後押し

Chapter 01年表アンドパッドの歩み

2014創業稲田武夫が設立。当初は別事業から建設領域へ
2016「ANDPAD」を提供開始施工管理のクラウド。工程・写真・図面を一元化
2010年代後半中小の工務店から大手ゼネコンへ利用企業が拡大
2020年代大型の資金調達建設DXの代表格として
2024働き方改革の適用建設業の時間外労働の上限規制が本格化
現在施工管理から受発注・原価管理へ現場の業務全般を扱う

Chapter 02背景なぜ建設現場は、​デジタル化しなかったのか

理由は明確です。現場が分散し、関係者が多く、全員が同じ会社ではないからです。

一つの工事に、元請け、下請け、職人、設計、施主が関わります。会社も立場も違う人たちが、同じ情報を共有する必要がある。一社だけがシステムを入れても意味がないという構造が、デジタル化を止めていました。

関係者が多い現場ほど、デジタル化の価値は大きい。しかし関係者が多いほど、導入の難易度も上がる。この矛盾が、市場を空白にしていた。建設DXの構造

Chapter 03設計職人が使えなければ、​意味がない

施工管理のシステムを使うのは、パソコンに慣れたオフィスの人だけではありません。現場の職人が、スマートフォンで使う必要があります。

ここに設計の難しさがあります。機能を増やせば複雑になり、複雑になれば現場で使われない。使われなければ情報が集まらず、システムの意味がなくなる。

最も習熟度の低い利用者に合わせるという制約が、この領域の製品設計を規定しています。カミナシ、Hacobuも同じ制約の中にあります。

Chapter 04環境2024年問題という追い風

2024年から、建設業にも時間外労働の上限規制が適用されました。これまで長時間労働で吸収していた非効率を、制度が許さなくなった。

これまで2024年以降
残業で工期を守る残業に上限がある
移動と待機を人が吸収移動時間も労働時間
紙の手間も残業で処理手間そのものを減らすしかない

制度が需要を作るという構造は、Sansanのインボイス、Hacobuの物流と同じです。「あったら便利」が「ないと違法になる」に変わると、導入は一気に進みます。

Chapter 05現在地現場から、​経営まで

施工管理から始まり、受発注、原価管理へ。現場の情報が集まると、工事ごとの利益が見えるようになります。

これは建設会社の経営にとって決定的です。どの工事が儲かり、どこで赤字になったか。感覚でやっていた判断が、数字になる。現場のデジタル化は、最終的に経営のデジタル化になります。

For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
建設業界の候補者を支援するとき

2024年の上限規制で業界の働き方が構造的に変わりました。以前の印象で判断させないよう、現在の状況を伝えてください。

制度変更を事業機会として見るとき

「あったら便利」が「ないと違法」に変わると導入は一気に進みます。労働法や社会保険の改正を追う価値があります。

現場職の求人を扱うとき

施工管理は資格・工程・関係者の理解が必要な職種です。デジタル化の進み具合は、その会社の働き方を知る手がかりになります。

KEY POINTS
この記事のポイント
1背景なぜ建設現場は、デジタル化しなかったのか現場が分散し、関係者が多く、全員が同じ会社ではない からです。一つの工事に、元請け、下請け、職人、設計、施主が関わります。
2設計職人が使えなければ、意味がない施工管理のシステムを使うのは、パソコンに慣れたオフィスの人だけではありません。現場の職人が、スマートフォンで使う 必要があります。
3環境2024年問題という追い風2024年から、建設業にも時間外労働の上限規制が適用されました。これまで長時間労働で吸収していた非効率を、 制度が許さなくなった 。

この記事の情報源

  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
アンドパッドはどのような会社ですか?
A
2014年に稲田武夫が創業した建設DXの企業です。施工管理のクラウド「ANDPAD」で工程・写真・図面を一元化しています。
Q
なぜ建設現場はデジタル化が遅れたのですか?
A
一つの工事に元請け・下請け・職人・設計・施主など会社も立場も違う関係者が関わり、一社だけが導入しても意味がない構造だったためです。
Q
建設業の2024年問題とは?
A
時間外労働の上限規制が建設業にも適用されたことです。長時間労働で吸収していた非効率を、手間そのものを減らして解消する必要が生じました。
Q
現場向けシステムの設計の難しさは?
A
最も習熟度の低い利用者である職人がスマートフォンで使える必要がある点です。機能を増やすと複雑になり現場で使われなくなります。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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