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Founding Story

ラクスルの​創業​ストーリー創業者​・​松本恭攝、​コンサルで​見た印刷業界の​非効率を、​「仕組みを​変えれば、​世界はもっと​良くなる」​で​変えるまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • ラクスルは2009年、印刷機の空いている時間を売る仕組みで創業した。価格の大半を占めていた中間工程をウェブに移し、工場を持たない構造で需要の変動に強くなった。同じ構造を物流へ横展開している。
  • 印刷は、なぜ高かったのか
  • 工場を持たないということ
  • なぜ物流に進めたのか
  • 仕組みを変えるということ

ラクスルは、印刷機の空いている時間を売る会社です。2009年、松本恭攝が創業しました。

全国の印刷会社には大量の印刷機があり、その多くは稼働していない時間を抱えています。一方、中小企業や個人は印刷を高いと感じている。余っている設備と、満たされない需要が、出会っていなかった。

Founded2009年コンサル出身の創業
Model遊休設備の活用工場を持たない
Extend印刷→物流同じ構造を別産業へ

Chapter 01年表ラクスルの歩み

2009創業A.T.カーニー出身の松本恭攝が設立
2010年代前半印刷の比較・仲介から全国の印刷会社のネットワークを構築
2015「ハコベル」を開始物流領域へ。トラックの空き時間を使う
2018東証マザーズに上場シェアリングプラットフォームとして
2010年代後半広告・ノベルティへ印刷の周辺領域に拡大
現在印刷・物流・広告「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」

Chapter 02背景印刷は、​なぜ高かったのか

印刷の価格が高い理由は、印刷そのもののコストではありません。営業・見積・調整という工程にあります。

少部数の名刺やチラシを作るのに、営業が訪問し、仕様を聞き、見積を出し、修正する。この人件費が価格の大半を占める。中間の工程が、価格を作っていたのです。

ラクスルは、この工程をウェブに移しました。仕様を選び、データを入稿し、価格が即座に出る。営業がいなければ、その分は安くなります。

Chapter 03構造工場を持たないということ

ラクスルは印刷工場を持ちません。全国の印刷会社に発注します。

自社工場型ラクスル型
設備投資必要不要
稼働率リスク自社が負う提携先に分散
品質管理直接できる基準の設計が必要
拡張工場を増やす提携先を増やす

Nikeが工場を持たず、Armがチップを作らないのと同じ構造です。設備を持たないことで、需要の変動に強くなります。

Chapter 04横展開なぜ物流に​進めたのか

ハコベルは、トラックの空いている時間を使う物流サービスです。印刷とはまったく違う産業に見えますが、構造は同じです。

遊休設備があり、中間の工程が価格を押し上げ、小口の需要が満たされていない。この条件が揃う産業は、他にもある。ラクスルの横展開の論理

自社の能力を「印刷を安くすること」と定義すれば印刷から出られませんが、「遊休設備と需要をつなぐ仕組みを作ること」と定義すれば、産業を越えられます。能力の定義が、行ける範囲を決めます。

Chapter 05現在地仕組みを​変えるということ

「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という言葉は、製品ではなく構造を扱うという宣言です。

人材紹介にも、変えられる仕組みがあります。候補者が複数のエージェントに同じ話を繰り返す非効率、企業が同じ求人を複数社に出す重複。構造として見ると、改善の余地が見えてきます。

For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
自社の能力を定義するとき

何をする会社かを狭く定義すると、行ける範囲も狭まります。自社の能力を抽象化して、別の対象に当てはめられないか考えてください。

価格の構造を見るとき

価格の大半が中間の工程である場合、その工程を減らせば価格が下がります。紹介の工程にも同じ視点が使えます。

設備や固定費を考えるとき

持たないことで需要の変動に強くなります。自社が何を固定費として抱えているかを把握してください。

KEY POINTS
この記事のポイント
1背景印刷は、なぜ高かったのか印刷の価格が高い理由は、印刷そのもののコストではありません。営業・見積・調整という工程 にあります。
2構造工場を持たないということラクスルは印刷工場を持ちません。自社工場型 ラクスル型 設備投資 必要 不要 稼働率リスク 自社が負う 提携先に分散 品質管理 直接できる 基準の設計が必要 拡張 工場を増やす 提携先を増やす Nike が工場を持たず、 Arm がチップを作らないのと同じ構造です。
3横展開なぜ物流に進めたのかハコベルは、トラックの空いている時間を使う物流サービスです。印刷とはまったく違う産業に見えますが、 構造は同じ です。

この記事の情報源

  • 各社の有価証券報告書・適時開示(沿革、業績、資本構成など)
  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
ラクスルはどのような会社ですか?
A
2009年に松本恭攝が創業した、印刷機の空いている時間を活用するシェアリングプラットフォームです。物流の「ハコベル」なども展開しています。
Q
なぜ印刷を安くできたのですか?
A
価格の大半を占めていた営業・見積・調整の工程をウェブに移したためです。中間の人件費がなくなった分が価格に反映されます。
Q
工場を持たない利点は何ですか?
A
設備投資が不要で稼働率のリスクを提携先に分散できることです。需要の変動に強くなる一方、品質の基準設計が必要になります。
Q
なぜ印刷から物流へ広げられたのですか?
A
遊休設備があり中間工程が価格を押し上げ小口の需要が満たされていないという条件が同じだからです。能力の定義が行ける範囲を決めます。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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