読者別経営者向けマネージャー向けプレイヤー向け保存した記事
THE AGENT›読者別›AIが変えた「求める人材像」
Market Trend

AI​普及で​企業が​求める人材像はどう変わったか7​割超の​企業が​「変わった」​と​回答した中身

業界・制度 2026.09.14
この記事の要点

dodaの調査によれば、AIツールを導入した企業(従業員501名以上)の7割超が、中途採用で求める人材像が「変わった」と回答しています。変化の中心は「AI活用を前提に業務を進められる人材」。これは「AIを使える人」ではなく、AIに任せる部分と人が判断する部分を切り分けられる人を指します。

※出典:doda「転職求人倍率レポート」「転職市場予測2026下半期」、厚生労働省「一般職業紹介状況」、パソナ「転職市場レポート」等の公表値と、それに基づく編集部の整理です(2026年9月時点)。

  • 7割超の企業が「求める人材像が変わった」(AIツール導入済み・従業員501名以上)。要件の書き換えが進んでいる。
  • 求められるのは「AIを使える人」ではなく「AIに任せる範囲を設計できる人」。作業者ではなく、判断者。
  • 候補者がアピールすべきはツール名ではなく、業務をどう再設計したか。「ChatGPTを使っています」は評価されない。
DEFINITION
AI活用を前提に業務を進められる人材とは
AI活用を前提に業務を進められる人材とは、AIに任せる範囲と人が判断する範囲を切り分け、業務プロセスそのものを再設計できる人材を指す。ツールを操作できることではなく、何を作るべきかを決め、出てきたものの正しさに責任を持てることが要件となる。

何が変わったのか|​「作業」​から「判断」へ

AIが企業の業務に入ったことで、中途採用の要件が書き換わっています。dodaの2026年2月の調査では、AIツールを導入・活用している企業(従業員501名以上)の7割超が、求める人材像が「大きく変わった」「一部変わった」と回答しました。

変化の本質は、「作業ができる人」の価値が下がり、「判断ができる人」の価値が上がったことです。資料作成、議事録、一次分析、定型の文章:これらはAIが担えるようになった。企業が人に求めるのは、その手前と、その先です。

手前とは「何を作るべきかを決めること」。先とは「出てきたものが正しいか判断し、responsibility を取ること」。この2つは、いまのところAIに任せられません。

したがって、求人票の要件も変わります。「Excelが使える」「資料作成の経験」といった記述が減り、「業務プロセスを設計した経験」「複数部署を巻き込んだ経験」が増えている:これが現場で起きている変化です(AIが求人市場をどう変えたか)。

← 図は横にスクロールできます →
作業 資料作成・議事録・一次分析 STEP 1 AIが担うように 速度とコストが劇的に下がる STEP 2 人に残るもの 何を作るか決める・正しいか判断… STEP 3 要件の書き換え 「できる人」から「決められる人… STEP 4
作業の価値が下がり、判断の価値が上がった

職種別|何が消え、何が​増えたか

変化の度合いは職種によって違います。定型業務の比率が高い職種ほど、要件の書き換えが大きい。

職種AIが担うようになった業務人に求められるようになったこと
営業提案書の下書き、メール作成、商談記録の整理顧客の課題定義、複数の意思決定者を動かす、価格の判断
マーケティング広告文の量産、記事の下書き、データの一次集計何を測るかの設計、施策の優先順位、ブランドの判断
エンジニア定型のコード生成、テストコード、ドキュメントアーキテクチャの設計、技術選定の根拠、品質の担保
人事求人票の下書き、スカウト文面、書類の一次選考採用要件の設計、候補者の見極め、組織の判断
経理・管理仕訳、レポート作成、定型の分析異常の検知、経営への示唆、内部統制の判断
コンサルリサーチ、資料の骨子、議事録論点の設定、クライアントの説得、実行の推進

候補者は何を​アピールすべきか

面談で候補者から最も多く聞くのが「ChatGPTを使っています」という話です。しかし、これは評価されません。いま誰もが使っているからです。

評価されるのは「AIを使って、業務をどう再設計したか」です。具体的には次の3つ。

①何をAIに任せ、何を自分でやると決めたか。切り分けの判断そのものが能力です。「全部任せた」も「使わなかった」も評価されません。

②その結果、何が変わったか。時間が何割減ったか、扱える案件数が何倍になったか、品質がどう変わったか。数字で語れるかが分かれ目です。

③周囲にどう広げたか。自分だけが速くなったのか、チームの標準にしたのか。後者は「業務プロセスを設計した経験」として、要件に直接当たります。

エージェントは面談で、「AIをどう使っているか」ではなく「AIを使って業務をどう変えたか」を聞いてください。この質問に答えられる候補者は、AI時代の要件に合致します(ヒアリング力を上げる質問設計)。

エージェント​自身への含意

この変化は、エージェント自身にも同じことが起きていると読むべきです。

スカウト文面、推薦文の下書き、求人票の整理、日程調整:これらはAIが担えます。エージェントに残るのは、候補者の本音を引き出すこと、企業に要件を再設計させること、意思決定に伴走すること。

つまり「情報を流す人」から「判断を引き受ける人」へという移行が、エージェントにも求められています(AI時代に生き残るエージェントの条件・AI対AIの採用市場)。

候補者に「AIで業務をどう変えたか」を聞くなら、自分も答えられる状態にあるべきです。ここが、これからの信頼の土台になります(エージェントのAI活用術)。

よくある質問

Q
AI普及で企業が求める人材像はどう変わりましたか?
A
dodaの2026年2月調査では、AIツールを導入した従業員501名以上の企業の7割超が求める人材像が「大きく変わった」「一部変わった」と回答しています。中心は「AI活用を前提に業務を進められる人材」で、作業ができる人より判断ができる人が求められています。
Q
面接で「AIを使えます」とアピールしてよいですか?
A
ツール名を挙げるだけでは評価されません。何をAIに任せ何を自分でやると決めたか、その結果どれだけ時間や品質が変わったか、チームの標準にまで広げたか。この3点を数字で語れるかが分かれ目です。
Q
AIで消える職種はありますか?
A
職種そのものより、職種の中の「定型業務」が置き換わっています。営業なら提案書の下書き、マーケなら広告文の量産、人事なら求人票やスカウト文面。一方で課題定義・要件設計・品質の判断は人に残っています。
Q
エージェントの仕事はどう変わりますか?
A
スカウト文面や推薦文の下書き、日程調整はAIが担えるようになり、候補者の本音を引き出すこと、企業に要件を再設計させること、意思決定に伴走することが残ります。「情報を流す人」から「判断を引き受ける人」への移行です。
まとめ

dodaの調査では、AIツールを導入した従業員501名以上の企業の7割超が中途採用で求める人材像が変わったと回答している。変化の本質は「作業ができる人」から「判断ができる人」への移行で、求人票の要件も「Excelが使える」から「業務プロセスを設計した経験」へ書き換わっている。候補者がアピールすべきはツール名ではなく、何をAIに任せ何を自分でやると決めたか、その結果何が変わったか、周囲にどう広げたかの3点である。

Ask AIこの記事をもとにAIに相談する

記事の内容を前提にして、あなたの状況に合わせた答えをAIに出させます。質問を入れて「ChatGPTで相談」または「Claudeで相談」を押すと、記事の要点と質問がセットになった状態で開きます。

ChatGPTで相談 →Claudeで相談 →Geminiで相談 →
記事本文の要点(見出しと本文の抜粋)がそのままAIに渡ります。Geminiは自動入力に対応していないため、押すとプロンプトをコピーしてGeminiを開きます。貼り付けて送信してください。候補者の実名・企業の機密は入力しないでください。AIの回答は記事の内容に基づく参考情報です。
本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
THE
AGENT
執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.05
← ナレッジ一覧に戻る
資料請求立ち上げ・マネジメント・面談の4マニュアル相談はこちら事業立ち上げ・育成・採用の相談(初回無料)
無料相談資料請求