この記事の要点
- 大林組は1892年創業、前例のない難工事を引き受けることで価格競争から抜ける位置を築いた。実績が次の受注を呼ぶ産業であり、現在は人手不足と労働時間規制に直面している。
- 建設業の、受注の仕組み
- スカイツリーで、何を解いたか
- ゼネコンという、事業
- 人手不足と、2024年問題
大林組は、難しい工事を引き受けることで評価を作ってきた建設会社です。1892年、大林芳五郎が大阪で創業しました。
東京スカイツリー、関西国際空港、甲子園球場。前例のない構造物を手がけることが、この会社の位置づけを決めています。
Founded1892年大阪から
Type難工事前例のない構造物
Now技術で選ばれる価格だけではない
Chapter 01年表大林組の歩み
1892大阪で創業大林芳五郎が土木建築請負業として
1903第五回内国勧業博覧会の工事初期の大規模工事
1924甲子園球場を施工当時としては巨大な建造物
1994関西国際空港海上空港という難工事
2012東京スカイツリーを施工高さ634m。前例のない構造
現在スーパーゼネコンの一角技術力で差別化
Chapter 02構造建設業の、受注の仕組み
建設工事は入札で決まります。価格が安いほうが取れる、というのが基本です。
しかし難しい工事は、価格だけでは決まりません。技術的にできる会社が限られるからです。
価格で競争する事業から抜けるには、その価格で競争できる会社を減らすしかない。技術はそのための手段である。難工事という差別化
ASMLのEUV、伊藤園の缶入り緑茶。他社ができないことは、そのまま価格交渉力になります。
Chapter 03事例スカイツリーで、何を解いたか
高さ634mの自立式電波塔は前例がありません。風と地震に耐える構造を、新たに設計する必要がありました。
採用されたのは、五重塔の「心柱」の考え方を応用した制振構造です。古い建築の知恵を、現代の技術で再現した。
この種の仕事は、できたという実績そのものが次の受注につながります。実績が資産になる産業です。
Chapter 04構造ゼネコンという、事業
受注した時点の見積もりが甘ければ、後から取り返せません。近年の資材高騰と人手不足は、この構造を直撃しています。
Chapter 05現在地人手不足と、2024年問題
建設業は、労働時間の上限規制の対象になりました。同じ工期で同じ量を作れなくなるということです。
施工管理の人材需要が高まっているのはこのためです。プレックスやアンドパッドが建設・物流に特化しているのも、この構造変化が背景にあります。
制度の変更が人材市場を作る。エージェントにとっては最も分かりやすい需要の源です。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
建設業界の候補者を支援するとき労働時間の規制で施工管理の需要が高まっています。制度の変更が需要を作っています。
価格競争から抜ける方法を考えるときその価格で競争できる会社を減らすことが本質です。技術はそのための手段です。
実績が資産になる産業を見るときできたという事実そのものが次の受注につながります。
KEY POINTS
この記事のポイント
1構造建設業の、受注の仕組み価格が安いほうが取れる、というのが基本です。しかし 難しい工事は、価格だけでは決まりません 。
2事例スカイツリーで、何を解いたか高さ634mの自立式電波塔は前例がありません。風と地震に耐える構造を、新たに設計する必要 がありました。
3構造ゼネコンという、事業項目 内容 受注 1件が数十億〜数千億円 期間 数年に及ぶ 利益 見積もりの精度で決まる リスク 資材価格の高騰、工期の遅延 受注した時点の見積もりが甘ければ、後から取り返せません 。近年の資材高騰と人手不足は、この構造を直撃しています。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A大林芳五郎です。1892年に大阪で土木建築請負業として創業しました。
A前例のない難しい工事を手がけることです。甲子園球場、関西国際空港、東京スカイツリーなどを施工しています。
A技術的にできる会社が限られるため、価格だけの競争にならないからです。
A資材価格の高騰と人手不足、そして労働時間の上限規制です。同じ工期で同じ量を作れなくなっています。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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