この記事の要点
- SBIは1999年、野村證券出身の北尾吉孝がソフトバンクの金融部門として立ち上げた。内側を知る人が対面営業のコスト構造を外から作り直し、手数料を下げて口座数首位級になった。
- 内側を知る人の、強さ
- 対面とネットは、別の仕事
- 地方金融と、連携する
- 価格競争の、その先
SBIホールディングスは、業界の内側を知る人が、外から作り直した会社です。1999年、野村證券出身の北尾吉孝がソフトバンクの金融部門として立ち上げました。
対面営業が中心だった証券業界に、ネットで完結する取引を持ち込む。手数料を大幅に下げ、業界の価格構造そのものを変えました。
Founded1999年ネット証券の草創期
Origin野村出身内側を知る人が作り直す
Now地方金融連携で規模を作る
Chapter 01年表SBIホールディングスの歩み
1999ソフトバンク・インベストメントを設立北尾吉孝が率いる金融部門
1999イー・トレード証券(後のSBI証券)ネット証券として
2006ソフトバンクから独立SBIホールディングスとして
2010年代銀行・保険・地方金融へ地方銀行との資本提携を進める
2020年代「第4のメガバンク構想」地方金融の連携を掲げる
現在ネット証券で口座数首位級金融の総合グループへ
Chapter 02構造内側を知る人の、強さ
証券会社の収益がどこから来るか、営業が何をしているか、顧客が何に不満を持っているか。内側にいた人にしか分からないことがあります。
北尾吉孝は野村證券の出身です。対面営業の手数料がどれだけ高く、それが何に使われているかを知っていた。営業がいなければ、その分は下げられる。
業界を壊すのは、外から来た人とは限らない。内側を知る人が、その構造の無駄を知っている。業界内部からの変革
ライフネット生命の出口治明(日本生命出身)、freeeの佐々木大輔(Google出身)。内側の知識と外からの視点が揃うと、構造が変わります。
Chapter 03比較対面とネットは、別の仕事
同じ証券業でも、求められる人材がまったく違います。候補者に証券を勧めるとき、この区別は必須です。
Chapter 04戦略地方金融と、連携する
SBIは地方銀行との資本提携を進め、「第4のメガバンク構想」を掲げています。単独で大きくなるのではなく、連携で規模を作るという発想です。
地方銀行は人口減少と低金利で厳しい状況にあります。システムや運用を共通化すれば、コストを下げられる。共通の課題を持つ者同士が組むという構造です。
Chapter 05現在地価格競争の、その先
ネット証券の手数料は無料化が進み、売買の仲介では収益が得られない状態になりました。
そこで各社は、信用取引、投資信託の運用、金融商品の販売へ収益源を移しています。入口を無料にして、その後で回収する——PayPayやシャオミと同じ構造です。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
業界経験者の独立を支援するとき内側を知る人は、その業界の無駄を知っています。業界経験が新しい事業の起点になることがあります。
証券志望の候補者を支援するとき対面とネットでは求められる能力がまったく違います。営業志向かシステム志向かで勧める先が変わります。
価格競争の先を考えるとき手数料が無料化する業界では、入口の後で何を提供できるかが問われます。人材紹介にも同じ圧力があります。
KEY POINTS
この記事のポイント
1構造内側を知る人の、強さ証券会社の収益がどこから来るか、営業が何をしているか、顧客が何に不満を持っているか。内側にいた人にしか分からないこと があります。
2比較対面とネットは、別の仕事対面証券 ネット証券 収益 手数料(高い) 手数料(低い)・信用取引 顧客 担当がつく 自分で判断する 人員 営業が多い システムと運用 必要な能力 提案と関係構築 システム・マーケティング 同じ証券業でも、求められる人材がまったく違います 。候補者に証券を勧めるとき、この区別は必須です。
3戦略地方金融と、連携するSBIは地方銀行との資本提携を進め、「第4のメガバンク構想」を掲げています。単独で大きくなるのではなく、 連携で規模を作る という発想です。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
QSBIホールディングスはどのように生まれましたか?
A1999年に野村證券出身の北尾吉孝がソフトバンクの金融部門として立ち上げ、2006年に独立しました。
A対面営業を持たない分、手数料を大幅に下げられたためです。業界の内側を知る人が構造の無駄を知っていたことが背景にあります。
A収益構造、顧客との関係、必要な人員がすべて異なります。対面は提案と関係構築、ネットはシステムとマーケティングの能力が求められます。
A地方銀行との資本提携により、単独ではなく連携で規模を作るという構想です。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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