読者別経営者向けマネージャー向けプレイヤー向け保存した記事
THE AGENT›読者別›デロイトの営業ポジション
Company Insight

デロイトにも​営業​ポジションはある​「アライアンスセールスエグゼクティブ」​の​実像と、​ベイカレント​BP​との​違い

企業研究 2026.09.14
この記事の要点

「コンサルファームに営業職はない」は、正確ではありません。デロイト トーマツにも営業専任のポジションがあります。アライアンスセールスエグゼクティブ。SFDC・Oracle・Google Cloud・Microsoftとのアライアンスを軸に、案件を発掘し、営業戦略を立て、クロージングまでを管理する職種です。想定年収1,100〜2,000万円、職位はSenior Manager〜。ベイカレントのBPとは、成り立ちも役割も違います。

※求人条件は2026年1月更新時点の公開求人(JAC Recruitment・デロイト トーマツ採用サイト)に基づきます。募集状況は変動します。

  • 職種名はアライアンスセールスエグゼクティブ。所属はCGO Office(Chief Growth Officer Office)または ET&P PML。
  • 軸になるのはテクノロジーベンダーとのアライアンス。SFDC・Oracle・Google Cloud・Microsoftの4領域に分かれ、経験に応じて配属される。
  • ベイカレントBPとの違いは「何を売るか」。BPは自社のコンサルティングそのもの、デロイトはアライアンスを起点にした案件。
DEFINITION
アライアンスセールスエグゼクティブとは
アライアンスセールスエグゼクティブとは、コンサルティングファームにおいて、テクノロジーベンダーとの提携(アライアンス)を起点に案件を発掘し、営業戦略の策定からクロージングまでを担う営業専任職である。デロイト トーマツではCGO OfficeまたはET&P PMLに所属する。
CGO Officeとは
CGO Office(Chief Growth Officer Office)とは、ファーム全体の成長戦略を担うミドルオフィス組織である。営業・オファリング企画・アライアンスといった、デリバリー以外の成長機能が集約されている。

デロイトの営業​ポジションとは何か

デロイト トーマツが公開している求人に、「アライアンスセールスエグゼクティブ(営業戦略の策定、セリングプロセス管理、提案支援)」というポジションがあります。コンサルタントでもマネージャーでもなく、営業を専任で担う職種です。

所属はCGO Office(Chief Growth Officer Office)もしくはET&P PML。CGO Officeは、ファーム全体の成長戦略を担うミドルオフィス組織で、営業・オファリング企画・アライアンスがここに集約されています。

職務の中核は、求人票の表現を借りれば「Lead Alliance Partner(LAP)と協力してクライアントやアライアンス企業の意思決定者との関係を構築し、案件発掘、効果的な営業戦略の策定、セリングプロセス管理、提案支援、クライアントチームの重要なアドバイザーとして機能する」こと。

つまり、パートナーと並走しながら、案件の入口から契約までを設計する役割です(デロイトの企業研究)。

5つの職務|​何をする仕事なのか

公開求人に記載されている主な職務は5つです。それぞれが、コンサルファームの営業がどう成り立つかを示しています。

職務内容一般的な営業との違い
① アライアンス関係構築SFDC・Oracle・Google Cloud・Microsoftのいずれかのソリューションに精通し、ベンダーと強固な関係を築いて共同のビジネス機会を創出する自社商材ではなく、パートナー企業の製品を起点に案件を作る
② クライアントマネジメントと案件創出既存・新規クライアントとの関係を強化し、ニーズを把握してコンサルティング案件を創出・獲得する「提案する商材」が固定されていない。課題から組み立てる
③ 営業戦略の策定・実行市場分析に基づく営業戦略をLAPと策定し、ターゲット市場・クライアントへ展開する。ライセンス・クラウドのリセルやアセット販売も含む個別の商談ではなく、市場単位の戦略を作る
④ 社内部門への提案支援パートナー・マネージングディレクターと協力し、アライアンス企業のソリューションを用いた付加価値提案の助言・支援を行う社内のコンサルタントが「顧客」でもある
⑤ セリングプロセスとパイプライン管理担当アライアンスのパイプラインを管理する案件の進捗を数字で管理する、営業マネジメントの機能

条件|年収​1,100〜2,000万円、​Senior Manager〜

公開求人の条件は、この職種の位置づけを明確に示しています。

項目内容
職位Senior Manager〜
想定年収1,100万円 〜 2,000万円(月額基本給92万〜166万円)
賞与年1回。業績賞与「付加賞与」が記載年収に加算される
勤務地東京(丸の内二重橋ビルディング)。転勤は当面なし
就業時間9:30〜17:30、フレックスタイム制(コアタイムなし)。残業月30時間〜
英語力初級以上(デロイト側の記載ではビジネスレベル)
選考面接3回
必要経験SFDC・Oracle・Google Cloud・Microsoftいずれかの豊富な販売実績。大規模プロジェクトのセールスサイクル管理5年以上。上級幹部との関係構築経験

ベイカレントBP・​アクセンチュアとの違い

コンサルファームの営業職として、ベイカレントのBP(ビジネスプロデューサー)が最も知られています。デロイトのこのポジションとは、成り立ちも役割も違います。

ベイカレントBPは、自社のコンサルティングそのものを売る職種です。クライアントの役員層と関係を作り、課題を聞き、案件を組成する。売る商品は「ベイカレントのコンサルタント」であり、営業機能を全社的に独立させた設計です(BPの徹底解説)。

デロイトのアライアンスセールスは、テクノロジーベンダーとの関係を起点にする職種です。Salesforceの案件、Oracleの案件:ベンダーのソリューションを軸に、デロイトのコンサルティングと実装をセットで提案する。営業機能の一部を、アライアンス領域に特化して切り出した設計です。

アクセンチュアにも同様の機能があり、テクノロジーパートナーごとのアライアンス組織を持っています。Big4と総合系ファームでは「アライアンス営業」、ベイカレントでは「BP」。呼び名は違いますが、どちらもパートナーの時間に営業を依存しない構造を作るための職種です(アクセンチュアの企業研究)。

ベイカレント BPデロイト アライアンスセールス
売るもの自社のコンサルティングそのものアライアンス製品を起点にした案件
起点クライアントの経営課題テクノロジーベンダーとの関係
組織上の位置HD直下のプロデュース本部(全社の営業機能)CGO Office(成長戦略組織の一機能)
求められる経験法人営業・既存深耕・役員層との関係構築特定ベンダー製品の販売実績・大規模案件のセールスサイクル管理
年収の目安30歳プロデューサー1,000万円〜38歳GM4,000万円1,100〜2,000万円(Senior Manager〜)
未経験からの入口あり(法人営業出身者の活躍例が多い)なし(特定領域の販売実績が前提)

エージェントが​提案すべき候補者像

このポジションに接続する候補者は、はっきりしています。

最も直接的なのは、Salesforce・Oracle・Google Cloud・Microsoftの営業経験者です。ベンダー本体の営業、あるいはそれらの製品を扱うSIer・パートナー企業の営業。「その製品を大企業に売り、導入まで見届けた経験」が、そのまま要件になります。

次に、大手SIer・ITベンダーのエンタープライズ営業。5年以上のセールスサイクル管理と、クライアントの役員層と話してきた経験があれば、接続できます。

一方で、接続しにくいのは、無形商材でも人材・広告・金融の営業です。求人票が求めているのは「特定テクノロジーの販売実績」であり、営業スキルの一般論では届きません。ここを見誤ると、書類で落ちます(候補者と企業を同じ解像度で理解する)。

そして伝えるべきは、「コンサルファームに入るが、コンサルタントにはならない」ということです。デリバリーではなく、案件を作る側に回る。この違いを理解しない候補者は、入社後に戸惑います(デロイトの面接対策)。

よくある質問

Q
デロイトに営業職はありますか?
A
あります。「アライアンスセールスエグゼクティブ(営業戦略の策定、セリングプロセス管理、提案支援)」という職種で、CGO OfficeまたはET&P PMLに所属し、案件発掘から営業戦略の策定、クロージングまでを担います。
Q
デロイトの営業職の年収は?
A
公開求人では想定年収1,100万円〜2,000万円(月額基本給92万〜166万円)、職位はSenior Manager〜です。年1回の業績賞与「付加賞与」が記載年収に加算されます。
Q
ベイカレントのBPと何が違いますか?
A
BPは自社のコンサルティングそのものを売り、クライアントの経営課題を起点にします。デロイトのアライアンスセールスはSFDC・Oracle・Google Cloud・Microsoftとの関係を起点に案件を作るため、特定ベンダー製品の販売実績が前提になります。
Q
どんな経験があれば応募できますか?
A
SFDC・Oracle・Google Cloud・Microsoftいずれかの豊富な販売実績、大規模プロジェクトにおけるセールスサイクル管理5年以上、クライアントやアライアンス企業の上級幹部との関係構築経験が求められます。人材・広告など他領域の営業経験では接続しにくい職種です。
まとめ

デロイト トーマツには営業専任の「アライアンスセールスエグゼクティブ」というポジションがあり、CGO OfficeまたはET&P PMLに所属して、SFDC・Oracle・Google Cloud・Microsoftのアライアンスを軸に案件発掘・営業戦略策定・セリングプロセス管理を担う。想定年収1,100〜2,000万円、職位はSenior Manager〜、面接3回。自社のコンサルティングを売るベイカレントBPとは異なり、テクノロジーベンダーとの関係を起点にする点が特徴で、特定ベンダー製品の販売実績が前提となる。

Ask AIこの記事をもとにAIに相談する

記事の内容を前提にして、あなたの状況に合わせた答えをAIに出させます。質問を入れて「ChatGPTで相談」または「Claudeで相談」を押すと、記事の要点と質問がセットになった状態で開きます。

ChatGPTで相談 →Claudeで相談 →Geminiで相談 →
記事本文の要点(見出しと本文の抜粋)がそのままAIに渡ります。Geminiは自動入力に対応していないため、押すとプロンプトをコピーしてGeminiを開きます。貼り付けて送信してください。候補者の実名・企業の機密は入力しないでください。AIの回答は記事の内容に基づく参考情報です。
本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
THE
AGENT
執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.05
← ナレッジ一覧に戻る
資料請求立ち上げ・マネジメント・面談の4マニュアル相談はこちら事業立ち上げ・育成・採用の相談(初回無料)
無料相談資料請求