アスエネは、企業のCO2排出量の見える化・削減・報告を支援する脱炭素のスタートアップです。2026年7月にシリーズDで総額135億円を調達し、累計の投融資額は250億円に達しました。
「脱炭素×SaaS」の代表格として急成長してきたアスエネは、転職先としての注目も高まっています。一方で、求人票だけでは年収や働き方の実態がつかみにくい会社でもあります。職種によって、給与の決め方も、働き方も、大きく違うからです。
この記事では、公式の採用情報・求人票・プレスリリースなどの公開情報をもとに、アスエネの年収・働き方・キャリア・採用を、エージェントの視点で整理します。数字には出どころを明記し、公表されていないことは推測で埋めません。
アスエネについて検索すると、「やばい」「やめとけ」「激務」といった言葉が一緒に出てきます。こうした言葉の多くは、個人の体験や一部の職種の話が広がったものです。ここでは、よく言われることを、公開されている事実と照らし合わせて整理します。
| よく言われること | 実際のところ | 根拠 |
|---|---|---|
| 激務で残業が多い | ビジネス職の多くの求人は、みなし残業45時間を設定している。仕事量は多い前提で考えたい | 公式求人の記載 |
| やめとけ(ベンチャーで不安定) | 2026年7月にシリーズDで135億円を調達し、累計の投融資は250億円。資金面の不安は小さい | プレスリリース |
| 年収が低い | 職種で差が大きい。営業の入口は400万円台、リーダー候補は600万〜900万円 | 公式求人のレンジ |
| リモートできない | ビジネス職は原則オフィスワーク。エンジニアはリモート・フレックスの求人もある | 公式求人の記載 |
ビジネス職の多くの求人で、月45時間分のみなし残業が給与に含まれています。転職エージェント経由の一部の求人では、残業は月30〜40時間程度という記載もあります。「激務」と感じるかは人によりますが、残業がほとんどない働き方を求める人には合いにくい設計です。
結論として、「激務」は職種によっては当たっている面がありますが、「やばい会社」というよりは、資金が豊富な成長企業で、仕事量と成長機会の両方が大きいと捉えるのが実態に近いと言えます。
アスエネの主力は、企業のCO2排出量を算定・削減・報告するクラウドサービス「ASUENE」です。いまでは、サプライチェーン管理、第三者保証・検証、カーボンクレジット、AIによるエネルギーマネジメントまでを、統合したサービスとして提供しています。
2026年7月のシリーズDでは、BlackRockとTemasekの合弁ファンドDecarbonization Partnersがリード投資家となり、同ファンドにとって日本のスタートアップへの初めての出資となりました。調達した資金は、M&Aの推進、マーケティングなど事業の拡大、AI・プロダクトの開発に使うとしています。
出所:アスエネ株式会社 プレスリリース(2026年7月23日)ほか。
注目したいのは、37億円のセカンダリー取引に従業員のストックオプション行使に伴う株式の買い取りが含まれている点です。上場前でも、社員が持つ株式の一部を現金化できる機会が生まれたことになります。
| 職種(公開求人の例) | 年収レンジ | メモ |
|---|---|---|
| インサイドセールス(営業未経験・第二新卒歓迎) | 400万〜500万円 | 未経験から入れる入口 |
| インサイドセールス/フィールドセールス | 400万〜800万円 | アスエネ事業部 |
| セールス(名古屋拠点の立ち上げ) | 500万〜900万円 | 拠点立ち上げメンバー |
| セールスリーダー候補 | 600万〜900万円 | 一部リモート可 |
| アスエネキャリア フィールドセールス | 550万〜1,000万円 | 人材事業の営業 |
| サプライチェーン カスタマーサクセス | 500万〜900万円 | |
| バックエンドエンジニア/テックリード | 月給70万円以上 | フルリモート・フレックスの求人 |
| SaaS営業マネージャー | 月給約66.7万円以上 |
公式の求人では、給与は経験・能力を考慮し、グレードごとの給与レンジに応じて決定され、給与改定は原則年2回とされています。非上場のため、全社の平均年収は公表されていません。
転職エージェント経由の求人には、アスエネキャリアのフィールドセールスについて、月額基本給32万〜58万円、年収550万〜1,000万円という内訳を示したものもあります。みなし残業代が年収に含まれているかは、オファー時に必ず確認しておきたいポイントです。
働き方は職種によって大きく分かれます。ビジネス職の求人の多くは原則オフィスワークで、みなし残業45時間が設定されています。一方、エンジニアの求人にはフルリモートやフレックスのものがあります。転職エージェント経由の一部の求人では、コアタイム11時〜15時のフレックスタイム制、残業月30〜40時間程度という記載もあります。同じ会社でも、応募する職種の求人票で確かめることが大切です。
アスエネのキャリアの特徴は、事業の広がりそのものが、社内で役割を変える機会になることです。求人一覧を見ると、主力の「アスエネ事業部」に加えて、次のような事業や部署が並んでいます。
| 事業・部署 | 内容 | キャリアの広がり |
|---|---|---|
| アスエネ事業部 | CO2排出量の管理クラウド。営業・CS・導入コンサル・気候変動コンサル | 上場企業向けのサステナビリティ開示など、専門性を深められる |
| アスエネサプライチェーン | サプライチェーン全体の管理 | 取引先を巻き込む大型案件の経験 |
| アスエネキャリア | GX・ESG人材に特化した転職プラットフォーム | HR領域の新規事業に関われる |
| CEO室・新規事業(NZero等) | 買収した海外事業などの展開 | 新規事業の立ち上げ、経営に近い仕事 |
急成長で組織が広がっている段階なので、リーダー候補や拠点立ち上げなど、早い段階で責任のある役割を担える求人も出ています。
HERPの求人ページでは、2026年7月時点で59件の求人が公開されていました。営業未経験・第二新卒を歓迎するインサイドセールスから、CEO直下の経営企画マネージャーまで、幅広い層を採用しています。
| 求められやすいこと | 内容 |
|---|---|
| 法人営業の経験 | インサイドセールス・フィールドセールスの多くで、法人営業経験(目安1〜2年以上)が求められる |
| 無形商材・新規開拓 | 無形商材の提案や、新規顧客開拓の経験があると評価されやすい |
| 脱炭素への関心 | 業界経験は問われない求人が多いが、なぜ脱炭素なのかを自分の言葉で語れること |
| 向いている人 | 慎重に考えたい人 | |
|---|---|---|
| 事業 | 脱炭素という社会課題に、事業として取り組みたい | 扱う商材そのものへの関心が薄い |
| 働き方(ビジネス職) | オフィスでチームと密に動きたい | フルリモートで働きたい |
| 成長環境 | 事業の拡大やM&Aで変化し続ける環境を楽しめる | 決まった仕組みの中で安定して働きたい |
| 年収 | グレード制の中で成果を出し、年2回の改定で上げていきたい | 入社時から高い固定給を最優先したい |
出典:アスエネ株式会社 公式サイト・プレスリリース(2026年7月23日)/同社公式求人(HRMOS・HERP Careers)/転職エージェント・求人サイト掲載求人/報道(THE BRIDGE、Business Journal等)。数値は各出典の記載時点のもので、最新の条件は公式の求人でご確認ください。本記事はアスエネの監修を受けたものではありません。
アスエネは、CO2管理を軸に人材・サプライチェーン・海外へと事業を広げ、シリーズDで135億円を調達した急成長の脱炭素スタートアップである。年収はグレード制で職種ごとにレンジが違い、働き方もビジネス職の原則出社とエンジニアのリモートで大きく分かれる。応募する職種の求人票で条件を確かめ、脱炭素を自分の言葉で語れるかが、転職成功の鍵になる。
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