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野村證券​(野村​ホールディングス)​の​転職​・​中途採用純利益​3,621​億円で​2​期連続最高益:​「ストック​型」​へ​転換した最大手証券の​年収と​働き方​【2026​年版】​

2026.09.10 更新|THE AGENT編集部

野村ホールディングスは、1925年創業の野村證券を中核とする日本最大の証券グループです。2026年3月期は純利益3,621億円(前期比+6.3%)で2期連続の過去最高益を更新、税前利益5,398億円、ROE10.1%と、2030年に向けた経営目標「ROE 8〜10%+」を2期連続で達成しました。

業績を牽引したのはウェルス・マネジメント部門(富裕層向けリテール)とホールセール部門(法人・機関投資家向け)で、両部門の税前利益は過去最高。ストック収入(残高連動の収益)が過去最高を更新し、売買手数料に依存した構造からの転換が進んでいます。

有価証券報告書ベースの平均年収は持株会社で1,300万円台(目安)、野村證券の総合職は900〜1,500万円が中心レンジです。この記事では、部門構造、ストック型への転換、年収、キャリア採用と選考をエージェント視点で整理します。

Summary
  • 純利益3,621億円で2期連続最高益。ウェルス・マネジメントとホールセールが牽引し、ROE10.1%。
  • 収益構造は売買手数料からストック型(残高連動)へ転換中。ストック収入は過去最高を更新。
  • 年収は総合職で900〜1,500万円が中心。部門(リテール・ホールセール・IBD)で仕事も評価もまったく違う。
3,621億円
純利益
(2026年3月期・+6.3%)
5,398億円
税前利益
(2026年3月期)
10.1%
ROE
(2期連続で目標達成)
1925年
野村證券創業

Chapter 130秒でわかる野村|日本最大の証券グループ

野村證券は1925年、大阪野村銀行の証券部が独立して誕生しました。戦後の証券民主化、高度成長期の株式ブーム、バブル、金融ビッグバン:日本の資本市場の歴史そのものを歩んできた会社です。2001年に持株会社体制へ移行し、2008年にはリーマン・ブラザーズのアジア・欧州部門を買収してグローバル展開を加速しました。

現在の部門構造はウェルス・マネジメント(富裕層・個人)、インベストメント・マネジメント(資産運用)、ホールセール(法人・機関投資家。グローバル・マーケッツとインベストメント・バンキング)、バンキング(2025年4月新設)の4部門。2026年3月期は4部門すべてが堅調でした。

最大の変化は「ストック型」への転換です。かつての証券会社は株式売買の手数料で稼いでいましたが、現在は顧客資産の残高に応じた収益(投資信託・ラップ・投資一任)を積み上げる構造へ。市況に左右されにくい安定収益が過去最高を更新し、2期連続の最高益につながりました(証券業界の完全解説)。

年出来事
1925年大阪野村銀行の証券部が独立し、野村證券として創業
1961年東証上場
2001年持株会社体制へ移行(野村ホールディングス)
2008年リーマン・ブラザーズのアジア・欧州部門を買収
2024年2030年経営ビジョン「Reaching for Sustainable Growth」発表
2026年3月期純利益3,621億円で2期連続最高益。ROE10.1%

Chapter 2年収分析|部門で違う報酬の構造

有報ベースの平均年収は持株会社で1,300万円台(目安)。ただし持株会社の従業員は本社機能が中心のため、野村證券の営業職の実態とは異なります。野村證券の総合職では900〜1,500万円が中心レンジです。

部門による差が大きいのが証券の特徴です。リテール(ウェルス・マネジメント)は基本給+成果連動の賞与で、支店営業では担当顧客の預かり資産と収益によって差が出ます。ホールセール(IBD・マーケッツ)は外資系に近い報酬体系で、ジュニアでも1,000万円超、VP以上で2,000万円超が目安です。

初任給は総合職で月30万円台前半。若手のうちは同期横並びに近く、30代以降で部門と成果によって大きく開く。この構造を候補者に伝えるべきです。

階層年収レンジ(目安)備考
若手総合職(20代)500〜800万円支店営業・本社。同期横並びに近い
中堅(30代・リテール)800〜1,200万円預かり資産と収益で差が出る
ホールセール(アソシエイト〜VP)1,000〜2,500万円外資系に近い報酬体系
管理職・部長級1,500〜2,500万円支店長・部長クラス

Chapter 3事業と未来|富裕層と法人で稼ぐ

Business Model収益構造を一枚で

純利益

3,621億円

2期連続最高益

税前利益

5,398億円

2030年目標を達成

ストック収入

過去最高

残高連動の安定収益

ビジネスモデル|個人と法人をつなぐ証券お金モノ・サービス人・情報

富裕層・個人投資家

ウェルス・マネジメント

預かり資産・投資資金
残高連動フィー・手数料
資産運用提案・執行・貸出

野村

証券・資産運用・IBD・バンキング

引受・M&A助言・トレーディング
案件情報・市場アクセス
引受手数料・アドバイザリーフィー

企業・機関投資家

資金調達・M&A・運用

部門構成(税前利益ベースの概算)
40%
35%
15%
10%
ウェルス・マネジメント 40%ホールセール 35%インベストメント・マネジメント 15%バンキング・その他 10%

※数値は有価証券報告書・決算資料・採用ページなどの公表値と、転職エージェント各社の調査に基づく概算です。非上場企業の年収は公開情報・口コミをもとにした目安です(2026年9月時点)。

2026年3月期の業績を作ったのはウェルス・マネジメント(富裕層向けの資産運用提案)とホールセール(M&Aアドバイザリー、株式・債券の引受、トレーディング)です。特にIBDは日本のM&A・資本市場の活況を取り込み、堅調なモメンタムを維持しています。

2025年4月に新設したバンキング部門は、富裕層向けの貸出・信託・エージェント業務を担い、証券と銀行の垣根を越えた提案を可能にしています。「証券会社」から「総合金融」への広がりです。

2030年の経営目標はROE 8〜10%+の安定達成と、税前利益5,000億円超。2026年3月期にすでに達成しており、次の目標設定が注目されています。一方、デジタル・アセット関連事業は市況悪化で損失を計上しており、新領域の収益化は課題です。

Chapter 4採用・選考|部門を決めてから応募する

キャリア採用は部門ごとに募集されています。リテール(支店営業・富裕層担当)、ホールセール(IBD・マーケッツ・リサーチ)、資産運用、コーポレート(IT・リスク・コンプライアンス)と、入口が明確に分かれています。

リテールは他業界の営業経験者も採用対象ですが、証券外務員資格の取得が前提です。ホールセール(IBD)は投資銀行・FAS・戦略コンサル・PE出身者が中心で、選考は外資IBDに近い(投資銀行への転職)。コーポレートは金融IT・リスク管理・規制対応の専門職が対象です。

エージェントとして押さえるべきは、「野村に入りたい」ではなく「野村のどの部門か」です。リテールとIBDでは、仕事も評価も年収レンジもまったく違います。ここを整理せずに応募すると、志望動機が噛み合いません(金融専門職の全体像)。

面接の定番質問

リテール:「顧客との関係をどう築くか」「数字への向き合い方」。IBD:「案件経験とバリュエーション」「なぜ日系の野村か」。コーポレート:「専門領域の実務」。部門ごとに面接の性質が異なります。

Chapter 5転職エージェント視点のおすすめポイント

推薦しやすいのは、①他の証券会社・銀行のリテール営業経験者 ②投資銀行・FAS・コンサル出身でIBDを狙う人 ③金融IT・リスク管理・コンプライアンスの専門職 ④富裕層向けビジネス(プライベートバンク・不動産)の経験者。

候補者に伝えるべきは、ストック型への転換により、リテールの仕事が「売買を勧める」から「資産全体を預かる」へ変わっていることです。この変化を理解した候補者は、面接での言葉が変わります。

同じ証券の大和証券、メガバンクの三菱UFJ・三井住友・みずほ、投資銀行は投資銀行への転職もあわせてご覧ください。

Conclusionまとめ|ストック型へ転換した最大手証券

  • 2026年3月期は純利益3,621億円で2期連続最高益、ROE10.1%。ウェルス・マネジメントとホールセールが牽引
  • 収益構造は売買手数料からストック型(残高連動)へ転換。安定収益が過去最高を更新
  • 年収は総合職900〜1,500万円が中心。部門で仕事も評価も違うため、部門を決めてから応募する

「野村のどの部門か」を特定し、ストック型への転換を理解した候補者を送り出してください。

よくある質問​(FAQ)

Q
野村證券の年収はどれくらいですか?
A
有報ベースで持株会社の平均は1,300万円台(目安)、野村證券の総合職は900〜1,500万円が中心レンジです。リテールは成果連動の賞与で差が出、ホールセール(IBD・マーケッツ)は外資系に近い報酬体系でVP以上は2,000万円超が目安です。
Q
業績はどうですか?
A
2026年3月期は純利益3,621億円(+6.3%)で2期連続の過去最高益、税前利益5,398億円、ROE10.1%です。ウェルス・マネジメントとホールセールが過去最高の税前利益を上げ、ストック収入も過去最高を更新しました。
Q
ストック型への転換とは何ですか?
A
株式売買の手数料に依存する構造から、顧客資産の残高に応じた収益(投資信託・ラップ・投資一任)を積み上げる構造への転換です。市況に左右されにくい安定収益が増え、リテールの仕事は「売買を勧める」から「資産全体を預かる」へ変わっています。
Q
キャリア採用ではどの部門が狙えますか?
A
リテール(支店営業・富裕層担当)、ホールセール(IBD・マーケッツ・リサーチ)、資産運用、コーポレート(IT・リスク・コンプライアンス)と部門ごとに募集されています。部門で仕事も選考も異なるため、応募前に決める必要があります。
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