この記事の要点
- SHIFTは2005年、誰もやりたがらないソフトウェアテストに特化して創業した。未経験者の適性試験と育成を仕組みにして人材供給の制約を自ら外し、人が資産の事業で成長の天井を上げた。
- 嫌われる工程に、価値がある
- 人材の供給を、自分で作る
- 人が資産である事業
- 専門から、周辺へ
SHIFTは、誰もやりたがらない工程を専門にした会社です。2005年、コンサルティング出身の丹下大が創業し、ソフトウェアのテストに特化しました。
テストは、開発の中で最も地味な工程です。作る喜びがなく、間違いを探す仕事で、うまくいって当たり前。だから専門にする会社が少なかった。
Founded2005年テストに特化
Hiring未経験採用適性試験で素養を見る
Model人が資産採用力が成長速度
Chapter 01年表SHIFTの歩み
2005創業丹下大が設立。当初はコンサルティング
2009ソフトウェアテスト事業へ集中品質保証に特化する方針に
2014東証マザーズに上場2017年に東証一部へ
2010年代未経験採用の仕組みを確立独自の適性試験で素養を見る
2010年代後半M&Aを加速開発領域・周辺サービスへ拡大
現在テスト・品質保証の最大手人材の供給を自前で作る
Chapter 02背景嫌われる工程に、価値がある
ソフトウェア開発では、テストの工数が全体の3〜5割を占めることもあります。それにもかかわらず、多くの会社で開発者が片手間でやる扱いでした。
結果として、テストの質は担当者次第になり、品質のばらつきが生まれます。リリース後の不具合は、修正コストも信用の損失も大きい。軽視されている工程ほど、実は損失が大きい。
好かれる仕事には人が集まり、競争になる。嫌われる仕事は、専門にするだけで独占に近づく。市場の選び方
プレックスの現場職、カミナシのノンデスク、LayerXの請求書処理。同じ構造です。
Chapter 03設計人材の供給を、自分で作る
テストは人が行う仕事です。人数が増えれば売上が増え、増えなければ伸びない。採用力が、そのまま事業の成長速度になります。
しかしIT人材は不足しており、経験者の採用には限界があります。SHIFTが取ったのは、未経験者を採用して育てる方法でした。独自の適性試験で素養を見極め、教育の仕組みを整える。
供給の制約を、自分で外した。ジェイック、ワークポートと同じ発想です。
Chapter 04構造人が資産である事業
SHIFTの事業は、人月で売る構造に近い。これは一般に「スケールしない」と言われます。人を増やさなければ売上が増えないからです。
それでも成長できたのは、採用と育成を仕組みにしたからです。属人的に採るのではなく、試験と教育を標準化する。人が資産の事業は、人を増やす仕組みが競争力になります。
人材紹介もまったく同じ構造です。コンサルタントの人数と質が売上を決める。採用と育成の仕組みが、事業の天井を決めます。
Chapter 05現在地専門から、周辺へ
テストで基盤を作った後、SHIFTはM&Aで開発や周辺サービスへ広げています。テストで入り込んだ顧客に、他の工程も提供するという流れです。
一つの工程で信頼を得ると、隣の工程を任されやすくなる。これは人材紹介でも同じで、ある職種で成果を出すと、別の職種の依頼も来ます。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
未経験者の採用を考えるとき経験者の母集団には限りがあります。適性を見極める仕組みと教育の型があれば、供給の制約を自分で外せます。
自社の成長の天井を考えるとき人が資産の事業では、採用と育成の仕組みが事業の天井を決めます。属人的な採用では規模が頭打ちになります。
IT未経験の候補者を支援するときテストや品質保証は未経験からIT業界に入る現実的な入口の一つです。選択肢として知っておく価値があります。
KEY POINTS
この記事のポイント
1背景嫌われる工程に、価値があるソフトウェア開発では、テストの工数が全体の3〜5割を占めることもあります。それにもかかわらず、多くの会社で 開発者が片手間でやる 扱いでした。
2設計人材の供給を、自分で作る人数が増えれば売上が増え、増えなければ伸びない。採用力が、そのまま事業の成長速度になります 。
3構造人が資産である事業SHIFTの事業は、人月で売る構造に近い。これは一般に「スケールしない」と言われます。
この記事の情報源
- 各社の有価証券報告書・適時開示(沿革、業績、資本構成など)
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
よくある質問
A2005年に丹下大が創業した、ソフトウェアのテスト・品質保証に特化した会社です。未経験者の採用・育成の仕組みで成長しました。
A開発の中で最も地味で嫌われる工程であり、専門にする会社が少なかったためです。軽視されている工程ほど実は損失が大きい領域でした。
Aテストは人が行う仕事で採用力が成長速度を決めますが、経験者の母集団には限りがあるためです。適性試験と教育で供給を自前で作っています。
A採用と育成を属人的にせず仕組みにすることです。仕組みがなければ人数が増えても質がばらつき、規模が頭打ちになります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
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株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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