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Founding Story

LayerX​の​創業​ストーリー創業者​・​福島良典、​Gunosy​を​創業した起業家が​二度目の​会社で​「請求書」​からバックオフィスを​変えるまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • LayerXは2018年にブロックチェーンの会社として設立され、2021年に請求書処理などのバックオフィス業務へ転換した。技術から入る順序をやめ課題の後ろに技術を置いたことが、この転換の本質である。
  • 技術から入ることの、落とし穴
  • 捨てるということ
  • なぜ請求書だったのか
  • 技術は、捨てていない

LayerXは、一度、事業を捨てた会社です。2018年にブロックチェーン技術の会社として設立され、2021年に事業を大きく転換しました。

転換先は、請求書処理や経費精算といった企業のバックオフィス業務。最先端の技術から、最も地味な業務へ。この振れ幅の大きさが、この会社を特徴づけています。

Founded2018年ブロックチェーンから
Pivot2021年地味な業務への転換
Lesson技術より課題何を解くかが先
AT A GLANCE
ひと目でわかる
FOUNDED
2018
LayerXを設立
TURNING POINT
2021〜
導入企業が急増
TODAY
現在
バックオフィスSaaSとして成長
記事中の事実を要約したものです。出典は本文末の「この記事の情報源」をご覧ください。

Chapter 01年表LayerXの歩み

2018LayerXを設立福島良典らがブロックチェーン技術の会社として
2018〜2020ブロックチェーンの研究開発技術は進んだが、事業としての手応えが限定的
2021事業を転換「バクラク」シリーズへ。請求書処理・経費精算
2021〜導入企業が急増電子帳簿保存法・インボイス制度が追い風に
2020年代三井物産との合弁など資産運用の領域へも
現在バックオフィスSaaSとして成長AI活用も進める

Chapter 02背景技術から入ることの、​落とし穴

ブロックチェーンは2018年前後、最も注目された技術の一つでした。改ざんできない記録、中央管理者を必要としない仕組み。技術としての可能性は本物です。

しかし事業には、お金を払ってでも解きたい課題が必要です。技術が優れていることと、誰かが困っていることは別の話。LayerXが直面したのは、この距離でした。

技術から入ると「これで何ができるか」を探すことになる。課題から入れば「これをどう解くか」になる。順序が、事業の確度を変える。技術起点と課題起点

Chapter 03決断捨てるということ

2021年の転換は、それまでの3年を否定する判断でした。採用した人材も、蓄積した技術も、対外的に語ってきた文脈も、一度切り離すことになります。

多くの会社がこれをできません。投じた資源が惜しく、方針を変えることが失敗の認定に見えるからです。サンクコストが判断を縛る。

Intelがメモリを捨て、フィリップスが照明を手放し、富士フイルムが写真から離れた。捨てられた会社だけが、次に進んでいます。

Chapter 04選択なぜ請求書だったのか

転換先に選んだのは、請求書処理や経費精算という誰も好きではない業務でした。

この選択には理由があります。第一に、すべての会社にある。第二に、明確に面倒で、解決の価値が説明不要。第三に、電子帳簿保存法とインボイス制度という制度の変更が迫っていた。

コンカー、Sansan、freeeと同じ領域ですが、後発であることを承知の上で入っています。市場があることが確認されている場所に、より良い製品で入るという判断です。

Chapter 05現在地技術は、​捨てていない

ブロックチェーンの事業は畳みましたが、技術への向き合い方は残っています。AIを使った請求書の読み取りや処理の自動化は、その延長線上にあります。

技術を先に置くのをやめ、課題の後ろに置いた。これが転換の本質です。技術力のある会社が、課題から始めると強い。この順序は、どの産業でも変わりません。

For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
候補者の方向転換を評価するとき

事業や職種を変えた経験は一貫性のなさではなく、判断の証拠になり得ます。何を捨て、なぜ捨てたかを聞いてください。

自社の事業を見直すとき

投じた資源が判断を縛ります。撤退の基準を先に決めておくことが、サンクコストから自由になる方法です。

技術志向の候補者を支援するとき

技術が優れていることと、誰かが困っていることは別です。課題から入る会社と技術から入る会社では、働き方が変わります。

KEY POINTS
この記事のポイント
1背景技術から入ることの、落とし穴ブロックチェーンは2018年前後、最も注目された技術の一つでした。改ざんできない記録、中央管理者を必要としない仕組み。
2決断捨てるということ2021年の転換は、 それまでの3年を否定する 判断でした。採用した人材も、蓄積した技術も、対外的に語ってきた文脈も、一度切り離すことになります。
3選択なぜ請求書だったのか転換先に選んだのは、請求書処理や経費精算という 誰も好きではない業務 でした。この選択には理由があります。

この記事の情報源

  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
LayerXはどのような会社ですか?
A
2018年にブロックチェーン技術の会社として設立され、2021年に請求書処理や経費精算などのバックオフィスSaaSへ事業を転換した会社です。
Q
なぜ事業を転換したのですか?
A
技術としての可能性はあっても、お金を払ってでも解きたい課題との距離があったためです。課題から入る順序に切り替えました。
Q
なぜ請求書処理を選んだのですか?
A
すべての会社にあり、明確に面倒で解決の価値の説明が不要で、電子帳簿保存法とインボイス制度という制度変更が迫っていたためです。
Q
事業転換の難しさは何ですか?
A
投じた資源が惜しく、方針変更が失敗の認定に見えることです。サンクコストが判断を縛るため、撤退の基準を先に決めておく必要があります。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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