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Founding Story

Chatwork​の​創業​ストーリー創業者​・​山本正喜、​学生​4​人の​EC​支援会社が、​自社のために​作ったチャットで​日本の​中小企業の​インフラになるまで

創業ストーリー 2026.09.20
この記事の要点
  • Chatwork(kubell)は自社の業務改善のために作ったツールを製品化し、大手と競合しない中小企業を選んで生き残った。チャットを入口に業務代行やAIへ広げ、顧客の課題に沿って事業を拡張している。
  • 自社のために作ったものが、製品になる
  • 大企業を狙わないということ
  • チャットを入口に、業務へ
  • 国産であることの意味

Chatwork(現kubell)は、中小企業を選んだビジネスチャットです。2000年に山本正喜らがEC studioとして創業し、2011年にChatworkを公開しました。

ビジネスチャットの市場では、SlackやMicrosoft Teamsといった世界的な競合がいます。その中で生き残ったのは、大企業ではなく中小企業を顧客にしたからです。

Founded2000年自社の課題から
Target中小企業大企業向けと競合しない
Rename2024年事業の広がりで社名変更
AT A GLANCE
ひと目でわかる
FOUNDED
2000
EC studioとして創業
TURNING POINT
2019
東証マザーズに上場
TODAY
2024
kubellへ社名変更
記事中の事実を要約したものです。出典は本文末の「この記事の情報源」をご覧ください。

Chapter 01年表Chatwork(kubell)の歩み

2000EC studioとして創業山本正喜らが設立。ウェブ制作・システム開発から
2011Chatworkを公開自社の業務改善のために作ったツールを外部提供
2012社名をChatworkに変更製品を社名に
2019東証マザーズに上場国産ビジネスチャットとして
2020年代BPO・AIへ拡張チャットを入口に業務支援へ
2024kubellへ社名変更事業領域の広がりを反映

Chapter 02背景自社のために​作ったものが、​製品になる

Chatworkは、もともと自社の業務のために作られました。メールでのやりとりが非効率で、もっと速く情報を共有したい。使う人が作ったという順序です。

Slack、Shopify、Asana、Atlassian。社内ツールが製品になるのは、ソフトウェアで最も確度の高い立ち上げ方の一つです。毎日使う人が作るため、細部が実用的になります。

Chapter 03選択大企業を​狙わないということ

ビジネスチャット市場には、資金力で圧倒的に勝る競合がいます。正面から戦えば勝ち目はない。

Chatworkが選んだのは、中小企業でした。この層には固有の条件があります。

大企業向け中小企業向け
導入の決裁情報システム部門・稟議社長や現場が即決
必要な機能権限管理・連携・監査簡単に使えること
営業訪問・提案広告・ウェブ完結
単価高い低いが数が多い

求められるものが違うため、同じ製品では両方を取れません。ラクスがテレビCMで中小企業に売ったのと同じ構造です。

Chapter 04拡張チャットを​入口に、業務へ

2020年代、Chatworkは業務代行(BPO)やAI活用へ広げ、社名もkubellに変わりました。

理由は明確で、チャットだけでは中小企業の課題は解けないからです。人手が足りない、事務作業が多い、ITに詳しい人がいない。チャットで繋がった顧客に、その先の支援を提供する。

プレックス、エス・エム・エス、メドレー。入口を作った後、その顧客の課題に沿って広げるという同じ設計です。

Chapter 05現在地国産であることの意味

海外製のツールは、日本の商習慣に合わないことがあります。稟議、押印、社外との調整。ローカルな事情に合わせられることが、国産の価値になります。

一方で、グローバルの開発力と資金力には及びません。どこで戦い、どこで戦わないかを決めることが、国産SaaSの生存戦略です。

For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
SaaS企業を比較するとき

大企業向けと中小企業向けでは、営業の型も製品の思想も違います。候補者が経験した営業がどちらかを確認してください。

自社の顧客層を決めるとき

大手と正面から競合しない層を選ぶことが、後発の現実的な道です。中小企業は決裁が速い一方、単価が低く数が必要になります。

候補者の「自社で作った」経験を聞くとき

自分の業務のために作ったツールや仕組みは、実用性の高さを示します。何が不便で、どう解いたかを聞いてください。

KEY POINTS
この記事のポイント
1背景自社のために作ったものが、製品になるChatworkは、もともと自社の業務のために作られました。メールでのやりとりが非効率で、もっと速く情報を共有したい。
2選択大企業を狙わないということビジネスチャット市場には、資金力で圧倒的に勝る競合がいます。Chatworkが選んだのは、 中小企業 でした。
3拡張チャットを入口に、業務へ2020年代、Chatworkは業務代行(BPO)やAI活用へ広げ、社名もkubellに変わりました。理由は明確で、 チャットだけでは中小企業の課題は解けない からです。

この記事の情報源

  • 各社の有価証券報告書・適時開示(沿革、業績、資本構成など)
  • 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
  • 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
  • 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
記事中の数値は、各時点で公表されていたものです。最新の状況は各社の開示をご確認ください。本サイトの方針は免責事項およびポリシーに記載しています。

よくある質問

Q
Chatwork(kubell)はどのような会社ですか?
A
2000年にEC studioとして創業し、2011年に自社の業務改善のために作ったビジネスチャットを製品化した会社です。2024年にkubellへ社名変更しました。
Q
なぜ中小企業を顧客に選んだのですか?
A
SlackやTeamsなど資金力で勝る競合と正面から戦わないためです。中小企業は決裁が速く、簡単に使えることが重視されるため求められる製品が異なります。
Q
なぜBPOやAIへ広げたのですか?
A
チャットだけでは中小企業の人手不足や事務作業の多さといった課題を解けないためです。入口で繋がった顧客の課題に沿って広げています。
Q
国産SaaSの強みは何ですか?
A
稟議や押印など日本の商習慣に合わせられる点です。一方でグローバルの開発力と資金力には及ばないため、戦う領域の選択が重要になります。
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本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
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