この記事の要点
- SmartHRは、全企業に必ず発生し誰もやりたがらず競合も少ない労務を最初の領域に選んだ。人事の基礎データが集まる入口を押さえ、その先の領域へ広げている。
- なぜ、労務だったのか
- データが、集まる場所
- 制度が、追い風になった
- エージェントへの、示唆
SmartHRが最初に選んだのは、労務という地味な領域でした。給与計算でも採用でもなく、入退社の手続きと社会保険。
この選択には理由があります。労務は全企業に必ず発生し、法律で義務づけられ、誰もやりたがらない業務だからです。
Start労務最初に選んだ領域
Why全企業に必須法律で義務づけられる
Nextデータ活用労務を入口に
Chapter 01年表SmartHRが「労務」を選んだ理由の歩み
2013KUFU(現SmartHR)を設立宮田昇始が創業
2015SmartHRを公開社会保険手続きの電子化から
2017電子申請の普及とともに拡大行政の対応が追い風に
2019タレントマネジメント領域へ従業員データの活用
2020年代人事評価・配置へ拡大労務を入口に広げる
現在人事労務SaaSの最大手大企業への導入も進む
Chapter 02選択なぜ、労務だったのか
人事の領域には採用、育成、評価、給与、労務があります。SmartHRが最初に選んだのは労務でした。
必ず発生し、誰もやりたがらず、競合が少ない。この3つが揃う領域を選んでいます。
人気のある領域には競合が集まる。誰もやりたがらない領域は、必要とされているのに空いている。領域の選び方
Chapter 03構造データが、集まる場所
労務の手続きには、従業員の氏名、住所、家族構成、給与、入社日が必要です。人事に関する基礎データがすべて集まります。
このデータがあれば、評価も配置も分析もできる。労務は入口であり、その先に広い領域がある。
Sansanの名刺、freeeの会計、インフォマートの受発注。基礎データを押さえる場所を取るという戦略です。
Chapter 04環境制度が、追い風になった
社会保険の電子申請が進み、行政側の受け入れ体制が整ったことが、SmartHRの普及を後押ししました。
製品が良くても、制度が対応していなければ使えません。逆に制度が変われば、一気に需要が生まれます。
アンドパッドの2024年問題、インフォマートのインボイス。制度の変化を読むことは、需要のタイミングを読むことです。
Chapter 05実務エージェントへの、示唆
この領域の選び方は、人材紹介にもそのまま応用できます。必ず発生し、誰もやりたがらず、競合が少ない領域はどこか。
プレックスの現場職、エス・エム・エスの介護。人気の職種には競合が集まり、人気のない職種は空いている。
そして空いている領域ほど、候補者に会える。競合が少ないことは、そのまま接触の機会の多さになります。
For Agentsこの物語を、面談でどう使うか
自社の特化領域を選ぶとき必ず発生し、誰もやりたがらず、競合が少ない領域を探してください。
制度の変化を追うとき制度が変われば需要が一気に生まれます。タイミングを読む材料になります。
データの入口を考えるとき基礎データが集まる場所を押さえると、その先の領域に広げられます。
この記事の情報源
- 企業の公式サイト(沿革、会社概要、代表メッセージ)
- 創業者・経営者が登場した公開インタビューおよび寄稿
- 新聞・経済メディアの報道
確かめられていないこと創業当時の社内の詳しい経緯や、公表されていない数値については、一次資料で裏づけられないため記載していません。本文中の「〜と語られる」「〜とされる」という表現は、関係者の証言や報道にもとづくもので、公式に確認されたものではありません。
KEY POINTS
この記事のポイント
1選択なぜ、労務だったのか人事の領域には採用、育成、評価、給与、労務があります。SmartHR が最初に選んだのは労務でした。
2構造データが、集まる場所労務の手続きには、 従業員の氏名、住所、家族構成、給与、入社日 が必要です。人事に関する基礎データがすべて集まります。
3環境制度が、追い風になった社会保険の電子申請が進み、行政側の受け入れ体制が整ったことが、 SmartHR の普及を後押ししました。製品が良くても、制度が対応していなければ使えません 。
よくある質問
A全企業に必ず発生し、法律で義務づけられ、誰もやりたがらず、競合も少ない領域だったからです。
A従業員の氏名・住所・家族構成・給与といった人事の基礎データがすべて集まり、評価や配置へ広げられることです。
A社会保険の電子申請が進み行政の受け入れ体制が整ったことが普及を後押ししました。
A人気の職種には競合が集まり、人気のない職種は空いています。空いている領域ほど候補者に会えます。
Ask AIこの記事をもとにAIに相談する
記事の内容を前提にして、あなたの状況に合わせた答えをAIに出させます。質問を入れて「ChatGPTで相談」または「Claudeで相談」を押すと、記事の要点と質問がセットになった状態で開きます。
記事本文の要点(見出しと本文の抜粋)がそのままAIに渡ります。Geminiは自動入力に対応していないため、押すとプロンプトをコピーしてGeminiを開きます。貼り付けて送信してください。候補者の実名・企業の機密は入力しないでください。AIの回答は記事の内容に基づく参考情報です。
本記事は編集部の支援実務の経験に基づく見解です。個別の状況により最適な進め方は異なります。
THE
AGENT
執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営:
株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.20
← ナレッジ一覧に戻る