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有料職業紹介の​許可​(免許)​の​取り方要件​・​費用​・​期間と、​申請でつまずく​5​つの​ポイント

業界・制度 2026.09.07
まず全体像から人材紹介とは|仕組み・手数料・流れ・選び方
この記事の要点

人材紹介で手数料を受け取るには、厚生労働大臣の有料職業紹介事業の許可が必要です。要件は明確なので、つまずくのは知識ではなく段取りです。逆算のスケジュールで整理しました。

  • 中核の要件は財産的基礎(基準資産500万円以上・自己名義現預金150万円以上が基本線)と職業紹介責任者の選任。
  • 申請から許可までおおむね2〜3ヶ月。事業開始日から逆算して、講習受講→書類→申請の段取りを組む。
  • 許可はゴールではなく更新(初回3年・以降5年)と事業報告の義務とセット。運用の設計まで含めて免許と考える。
この記事は転職エージェントのキャリア完全ガイドの一部です。全体像から読みたい方はこちらへ。

許可の全体像|誰に・何が​求められるか

有料職業紹介は職業安定法に基づく許可制で、都道府県労働局を経由して厚生労働大臣の許可を受けます。審査の柱は、①財産的基礎(事業を安定的に行える資力)②代表者・役員の欠格事由の不存在 ③職業紹介責任者の選任(講習受講が必要)④個人情報を適正に管理できる体制と事業所。の4点です。

数字の基本線は、基準資産(資産−負債)500万円以上×事業所数、うち自己名義の現預金150万円以上。直近の決算でこれを満たせない場合は、増資や中間・月次決算での証明といった対応を検討することになります。※金額・要件は改正があり得るため、申請時は必ず労働局の最新の手引きを確認してください。

スケジュール|​事業開始日から逆算する

標準的な流れは、職業紹介責任者講習の受講→定款・登記の事業目的確認→申請書類の準備→労働局へ申請→審査(実地確認を含む場合あり)→許可。で、申請から許可まで2〜3ヶ月が目安です。講習の予約が取りにくい時期もあるため、全体では4ヶ月前からの逆算が安全です。

立ち上げ全体の中での位置づけは12ヶ月ロードマップの記事の通り、この待ち時間に領域選定と求人開拓の仕込みを並走させるのが定石です。

← 図は横にスクロールできます →
4ヶ月前 責任者講習の受講 3ヶ月前 書類準備・定款確認 2-3ヶ月前 労働局へ申請 開始月 許可→事業スタート
講習の予約と財産要件の証明が、遅延の二大要因

つまずきやすい5つの​ポイント

実務でつまずくのは、①財産要件を直近決算で満たしていない(対策:増資・月次決算)②定款の事業目的に職業紹介の記載がない(変更登記が必要)③事務所要件の理解が古い(プライバシー確保を前提にレンタルオフィス等でも認められる運用へ緩和が進んでいます)④責任者講習の受講期限切れ ⑤手数料表・業務運営規程の作り込み不足。の5つです。

特に①②は発覚してからの対応に時間がかかります。申請書を書き始める前に、この5点のセルフチェックを済ませてください。行政書士・社労士への依頼はコストと時間のトレードオフで判断します。

許可後の義務|更新・報告・掲示

許可後は、有効期間(初回3年、更新後5年)ごとの更新、毎年度の事業報告書の提出、手数料表の明示、個人情報管理の運用が義務になります。更新忘れ・報告漏れは事業停止に直結するため、期限管理をカレンダーに固定するところまでが免許の実務です。

運用ルール(禁止事項・候補者対応の規範)は職業安定法コンプライアンスの記事で扱います。制度の理解は、信頼される紹介会社の土台です。

よくある質問

Q
個人事業主でも許可は取れますか?
A
取れます。ただし財産要件や事務所要件は法人と同様に求められるため、資産の証明方法を事前に整理してください。法人化とどちらが有利かは税務・信用面も含めた総合判断です。
Q
許可にかかる費用はどれくらいですか?
A
登録免許税・手数料で15万円前後に加え、責任者講習の受講料、専門家に依頼する場合はその報酬がかかります。金額は変わり得るため申請時に最新情報を確認してください。
Q
許可なしで紹介を始めるとどうなりますか?
A
無許可の有料職業紹介は職業安定法違反で、罰則の対象です。業務委託パートナーとして許可事業者の傘下で活動する形など、適法なスキームから始めてください。
まとめ

有料職業紹介の許可は、財産的基礎・欠格事由・責任者講習・管理体制の4本柱で、申請から許可まで2〜3ヶ月。つまずきは財産要件と定款・講習の段取りに集中するため、4ヶ月前からの逆算とセルフチェックで潰す。許可後の更新・報告義務までを含めて「免許」と捉えるのが実務の正解。

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執筆・編集: THE AGENT 編集部
運営: 株式会社Sync Ascent(事業立ち上げ・採用コンサルティング)。数千名規模のキャリア支援と人材紹介事業立ち上げの実務経験に基づき、現場で使える情報だけをお届けします。|最終更新: 2026.09.05
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